限界費用ゼロ社会って何?メルカリを題材に簡単に解説してみたよ。

今朝、こんな記事を書きました。

1️⃣美品が多い

2️⃣商品ラインナップが豊富

3️⃣そしてとにかく安い

という理由で「もはやメルカリは子育てライフの必携アプリです」という趣旨のことを書きましたが、メルカリのようなシェアリングエコノミーが広がれば、本当に限界費用ゼロ社会が実現しちゃうかも?!と思ったので、限界費用ゼロ社会について簡単にまとめてみました。

限界費用ゼロ社会とは、文字どおり限界費用(Marginal Cost)がゼロの社会のことを指すのですが、「限界費用ってなに?」という方も少なくないでしょう。

Wikipediaを見ると

経済学において、限界費用(げんかいひよう、Marginal cost)とは、生産量を小さく一単位だけ増加させたとき、総費用がどれだけ増加するかを考えたときの、その増加分を指す。 企業が利潤最大化を達成している時には、限界費用と限界収益が一致する生産量となっている。

と書いてあるわけですが、これでピンと来る人はそもそも説明が不要な人でしょう。説明になってませんね。笑

要するに、増産しようとしたときに増えるコストのことを指すのですが、もう少し詳らかに伝えると、1つの工場、営業所等をとって、設備に変化がないとしたときに、生産量を増加させたときに増加した費用のことを指します。

例を挙げると、例えばあなたがピザを製造して販売しようとしてるとしましょう。

ピザ製造のためには工場を建てなければなりません。工場建設の費用を(ありえないですが)100万円としましょう。

他に材料費としてピザ1個につき100円かかるとしましょう。

もしあなたがピザを2個作っていれば、総費用は100万円+200円ですよね。

このうち固定費用は工場建設の100万円です。なぜならピザを2個作ろうが3個作ろうがこの費用は変わらないからです。

このときの限界費用はいくらでしょうか?今ピザを2個作っていて3個に増やそうと思った場合、余計にかかる費用は材料費の100円のみです。これが限界費用です。限界費用は生産量を増やした時に余分にかかるコストという感じですね。

限界費用について一通り説明したところで、この「限界費用がゼロに近づく」というのはどういうことでしょう?

詳しくは本、もしくは以下の記事をご覧になって頂けたらと思いますが、インターネット、あるいはIoT(Internet of Things、モノのインターネット)により、上述の限界費用がゼロに近づいてきた、ということなんです。

多くの場合、我々消費者にとっての「限界費用」は最終商品価格そのものです。原価100円のピザでも、1500円で購入するハメになるワケです。

原価=材料費以外の人件費や広告宣伝費、そしてメーカー、売り手の利益が乗っかった結果、本来100円のピザが1500円に化けるんですね。

ところが、ですよ。

仮に以下の条件が揃ったらどうでしょう?

  • そのピザのレシピがインターネットで誰でも見れる
  • 自宅にあるスマートオーブン(料理に特化した3Dプリンター)にレシピを送信すれば、あら不思議。あっという間にホカホカのピザが出来上がり。

この瞬間、スマートオーブンの固定費用を除き、スマートオーブンで調理する上で必要な材料費のみで1500円払って買っていたピザと全く同じピザを食べることができるのです。安いだけでなく、デリバリーのタイムラグがない分、より新鮮でホカホカなピザを食べられますね!


もちろん、こんな話はまだSFの域を出ません。が、テクノロジーが発展すれば、十分にありうる話ですよね。

こんな近未来の社会のことを、文明評論家のジェレミー・リフキンは「限界費用ゼロ社会」と呼んでいるわけです。

メルカリをはじめとするシェアリングエコノミーは、限界費用ゼロ社会0.5とでも呼ぶべきでしょうか。

もちろん、限界費用はゼロにはなりませんが、例えば、メルカリで安く購入して、使い終わったらすぐ出品すれば、実質0円で商品を利用することが可能になるワケです。

これぞ、「限界費用ほぼゼロ社会」ですね。

今後、IoTが広がればますます限界費用ゼロ社会が現実味を帯び始めます。そうなった時、一体社会は、経済は、国家はどうなっているのか?

気になる方はぜひ書籍を読んでみてくださいね。近未来を予言した近著としては非常にオススメです。