こんな記事がWebマーケ担当者界隈で話題になっていました。
Search Engine Land によると、米Google がデスクトップPCの検索結果画面の右側の広告枠を撤廃することが明らかとなった。
この大きな変更は全世界で実施され、2月20日時点で日本国内および米国内の検索結果の右側の広告が表示されなくなったことを確認している。ただし、例外として PLA広告のみ引き続き表示される(また、広告ではないがナレッジパネルも引き続き表示される)。
デスクトップPCの検索結果画面の右側の広告枠というのは、以下の図の右側に表示される広告ですね。
ここの広告が廃止されるってことは、広告枠が少なくなるってこと?!と話題になっています。
直感的には広告枠を多く設けた方が、Googleは儲かるはずなのに、なぜ今回Googleは広告枠を廃止する決断をしたのか?その背景について、記事では以下の通り解説がなされています。
PC向け検索結果の右側の広告を廃止したのは、広告がクリックされなくなったからではなく、デバイスを問わず、一貫した検索体験を提供したいのでしょう。スマホではスクリーンサイズ的に画面の右側に広告を表示することは不可能です。また、統一したユーザインターフェースであれば、モバイルに投入した新しい機能をデスクトップPC画面に反映させやすくなります。モバイルの検索数がデスクトップPCを超えた、つまりモバイル検索が「標準」になってきているのですから、そちらにあわせた方が合理的ですよね。
ん?
「PC向け検索結果の右側の広告を廃止したのは、広告がクリックされなくなったからではなく、デバイスを問わず、一貫した検索体験を提供したい」から?
データドリブンなビジネス開発をし続け、高利益を出し続けてきたGoogleが、そんな「崇高な理由」で大きな意思決定をするでしょうか。
どうしても納得がいかなかったので、ヒートマップ分析をしてみよう「Google SEM ヒートマップ」とググってみたところ、こんな画像が出て来ました。
赤いところがよく見られるところ、そうでないところはほとんど見られないところですが、右側の広告枠はほとんどクリックされていないことが分かります。
ということで結論が出ましたね。
結論:Googleの右側の広告枠撤廃は広告効果が低いから。
モバイルファースト戦略が…という理由ももちろんあるでしょうが、シンプルに「デスクトップPC右側の広告枠は効果(クリック率)が低いから、
- 広告枠を廃止することによって失う売上
- 広告枠を廃止することによってUXが向上し、ユーザー数・検索数が増える
上記を比較検討した結果、広告枠を廃止することによってUXが向上し、ユーザー数・検索数が増えるメリットの方が大きい考えて撤廃を決断したのでしょう。
あー、スッキリした。
あれ?と思ったらまずは自分の頭で考えて、調べてみるに尽きますね。
参考図書
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