プラットフォーム戦略の導線を考えなおす

愚痴

私達がBaaS vte.cxをオープンβで公開して1年半が経ちましたが、残念ながらユーザの反応は全然ありませんでした。これまで、blogやqiitaで紹介したり講演とかで宣伝してきましたが全くといってだめです。

他社BaaSサービスの厳しい状況などをみれば、当初から厳しいだろうなとは予想してましたが、しかし、これほどまでに興味を持ってもらえないとは思ってませんでした。

私が最初に提案したのは、フロントエンドエンジニアでした。

それは、サーバサイド技術がなくても、HTMLとJavaScriptだけで本格的なWebアプリケーションを作れるよというもので、実際にReactで動くサンプルWebアプリなども使って説明してきたものの、結果的には興味を持ってもらえませんでした。

あるフロントエンドエンジニアに訊いたところ、「APIは存在することが前提だし、サーバサイドエンジニアは他にいるから」という意見が返ってきました。ほとんどの方が同じことをいいます。

このように、フロントエンドエンジニアはサーバサイドのことを避ける傾向にあります。APIから先はサーバサイドの範疇ということで自分で線を引いてタッチしようとしません。

私はデザイナにもアプローチしたことがあるのですが、彼らはもっと極端でした。JavaScriptはもちろん、ときにはHTMLでさえもコーディングすることを嫌がります。

そもそも、デザイナを含むフロントエンドエンジニアにサーバサイドを引き受けさせることは、彼ら自身が望んでいなかったというオチでした。

一方で、サーバサイドのエンジニアはどうかというと、RubyやPHPやらの自分たちが得意な技術領域から離れようとはしません。JavaScriptをサーバサイドで使いたいと思っている人は基本的にnodeを使います。例え、コールバック地獄に陥ったとしても、SSRでイベントループが止まったとしてもそれは仕方ないと思っているようです。vte.cxであれば、同期で書けるしマルチスレッドなのにと思うのですが彼らは目もくれません。

また、vte.cxであれば、バックエンドが適当に分散され、勝手にスケールアウトされるような仕組みが提供されます。高可用性が担保され、無停止デプロイができます。これと同じことを実現するのは大変なはずなのですが、ほとんどの人が苦労を惜しまずに自分でnodeを立てる方を選びます。あるいは、まるで悟りを開いたかのように、サーバレスアーキテクチャーでゴニョゴニョやって対応しようとします。

やれやれ。

新しい導線

この一年半、私達はまさに神頼みをしていたわけで、結果は重く受け止めなければなりません。つまり、ビジネスモデルを探すために、別のアプローチを取ることを考える時期にきているということです。いわゆるピボットですね。

vte.cxが受け入れられないのは、おそらく前述したように独自の世界に入り込んで苦労するよりは開発者たち自身で解決できる方を選びたいという気持ちがあるのでしょう。そもそも、まだβなので敬遠されているのかもしれません。

とはいえ、私達のビジネスとしては、やはり、vte.cxをなんとかしたいわけです。vte.cxは、JavaScript/Reactによる高い生産性、GKE/kubernetesによる高可用性とオートスケール、それに、DevOpsと継続的デリバリーによってアプリケーションを継続的に進化させていくことができます。これは、Webアプリケーションプラットフォームが進化した究極の形だといえます。

このようなメリットを一人でも多くの開発者に知ってもらいたい。そのためには、私達としては今後もより安心して使ってもらうための努力を続けるしかなく、同時に、新しい導線も考える必要があるとも思っています。

ピボットとはいっても、BaaSをやめるというわけではありません。ターゲット層と仕方を変えるだけです。

私は一般の企業ユーザを対象に具体的なWebサービスを提供するのがいいと考えています。

例えば、受注システムや販売管理システムなどをOSSで開発して公開し、それをカスタマイズして構築するサービスをやります。構築は私達自身が請け負ってもいいし、パートナー会社におまかせしてもいいと思っています。

私達はECの販売管理システムを開発したことがあるでなんとかなると思っています。割りと得意な方です。でも、できればリアルのお客様と開発していきたいので、もしご興味ある方は、support アット virtual-tech.netまでご連絡ください。

ただ、間違えてはいけないのは、単なる受託開発ではなく、あくまでvte.cxを活用した特定顧客向けソリューションであるということです。

先に挙げたvte.cxの高生産性、高可用性などの特長が活かし、競争力のある開発をやっていければいいと考えています。それが費用や納期、品質などの差別化となっていくことでしょう。

それでは。

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