WUG新章1話の感想

Two Cheers for Democracy
5 min readOct 10, 2017

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はい。というわけで昨日はWUG新章1話見ましたし、正直あの趣味悪いキャスも含めて楽しんでました。
正直自分は別に声優が好きで見てるとかそういうのでなしに、完全にぱっと見で七人のアイドルのダンスシーンと曲が気に入って見始めただけなので、よくも悪しくもそんなもんです。
新章以降の騒動は7割くらい好事家として楽しんでいる気配は否定できません。

真面目な話、ヤマカンさんには追い出されたアニメの事なんか忘れて、薄暮を成功させることに全力を注いでほしさは正直ありますし追い出されたアニメの悪口言ってても仕方ないでしょという気持ちがないわけではないけど、それと同時に「まあ言いたくなるよな」というのもわかる。
監督が一人で愚痴ってるならアレだけど、キャス見る限り数人のスタッフがついてきてるのだからそれなりにいろいろあるんでしょう。断片としては聞いてるけど僕が出しても怪文書レベルにとどまるし当事者が口を開くまで真相は藪の中ですが。

個人的には、初見で入ってたら案外気に入ったかもしれない。その程度にはまとまっているとは思う。
WUG新章の不幸は、今までの流れがあってそこからの新作として存在していることだと思っている。
絵の良し悪しという評価は避けるけど、正直キャラデザがあれだけ変わればどうしても違和感は感じざるを得ない。

序盤としてはWUGやGL社の面子は当然、I-1も出て、RGRも顔を出し、太田組も顔を出しと一通り出してみました感はあるのでまあそんなもんだろうってとこです。
ただ、今までは島田さんと岩崎さん、もしくは白木さんとの確執というか、いつしか歩んでいた路線が異なってしまった感がメインテーマだったと思ってたのが、今回は違うかもしれないなぁくらいには感じたり。
結局ここらへんは最終回なってみないと何とも言えないので最終的な評価はそれからかなぁ。

あとこれは以前からの悪弊なんですが、台詞で色々説明しすぎでしょとは思う。
1クールだとどうしてもじっくりドラマを作れないのかもだけど、そこはすごい気になるところでしたね。

あとは、いろいろ言われてるライブのCGはまあ…
それこそアイドルメモリーズみたいに、チープな中にちゃんとキャラの可愛らしさとか見せるやり方もあると思うんだけど、なんというか音ゲーの背景のCGアニメみたいな感じを自分は受けました。
それこそ昨年にはポッピンQがダンスシーンのCGアニメーションでアレだけすごいのを見せてくれたのにとかいろいろ考えてしまいます。
(アレを基準にするなと言われそうですけど)

ただ、言われてたような目の回る感じとかそういうのは感じなかったなぁと。自分がそこらへん鈍感なだけなのはありますが、アレくらいの視点移動は普通じゃないの?とは若干。

Who killed Cock Robin? I, said the Sparrow,
WUG新章の最大の不幸は、アニメ中心で見てたWUGのオタクとこのアニメの出会いが限りなく最低に近い状態だったことだと思う。
(声優中心の人たちは知らん)
正直僕も監督が10:0で正しいなんて思ってないというか、今の悪意をまき散らしている監督を見てると予断してしまいそうになる自分が嫌になる時がある。
だからこそ山本監督には古い革袋に新しい酒を注いでほしいと思う。

あと、新章に残留したスタッフに追い出されたスタッフがいろいろ言っているけれども、それに乗っかって色々調子くれているオタクは信用ならないと思っている。
君たちが本当に山本寛を応援するのなら、やるべきことはそんな発言ではないだろうと言いたい。
頭からWUG新章を悪く言っていいのは山本監督やその周囲のパージされたスタッフだけであり、我々はそこはそれとしてフラットにこのアニメを見つめるべきではないのかと思いたい。
基本的に自分らは所詮受け手なんだから、受け手には受け手のスタイルってもんがあるでしょと。

キャスを見てて楽しかったですか?
正直楽しかったです。
それは自分が下衆であるというのももちろんですけど、
あと、あの色々なものが巡っているキャスの中で、ライブシーンになったら監督が「オール2コマはダメだ。こういう事やってるからCGバカにされるんだよ。」とか「あのパンアップは何だ」とか冷静に批評していたのはあのキャスの救いだったと個人的には思う。正直そこらへんの構図のとり方は完全に癖だとは思いますが。自分も自主製作映画撮ってた時はトラックアップを多用しすぎて怒られたし。

キャスに関しては、なんだかんだでこのツイートに自分も同意してしまったのが正直なところです。
https://twitter.com/nisoku2/status/917449164794896387

では正味の感想はどうなの?
完全に新章には失望してますよ今のところ。

だって、どのような問題があったにせよ、監督以下主要スタッフをパージしてまで作りたかったのがあのアニメってことでしょ?
それで作ってるのが普通のアニメじゃ意味ないじゃん。
そりゃあ旧スタッフだって手放しでほめられるわけではないですよ。どんな理由にせよ、TV本放送で10話のあのライブを地上波で流してしまったのは責められてしかるべきでしょ。品質管理的な意味で。

ただそれはそれとして、そうしてしまった(と巷間評価される)スタッフをパージして作ったアニメなんだから、よほどすごいものを期待してしまうじゃないですか。
さっき僕は、ヤマカンさんには「薄暮を成功させることに全力を注いでほし」いと言ったけど、それはクリエーターなんだからどうせ殴るなら作品で殴ってほしかったからなんですよ。
ところがどっこい板垣監督のパンチがアレじゃないですか。板垣さんがやりたかったものってこれなんですか?

じゃあもうヤマカンさんはWUG新章をとやかく言わないほうがいですよ。多分勝てるよ、作品で殴れば。
だからもう変なことはやめて作品で殴りましょうよ。薄暮頑張ってくださいよ。

自分としてはそんなとこ。

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Two Cheers for Democracy

というわけで、民主主義には二度万歳をしよう。一度目は、多様性を許すからであり、二度目は批判を許すからである。ただし、二度で充分。