女子キャンプに見るビジネスの可能性と新たなトレンドの予測

OSHMAN’S

2017年のG.Wあたり、キャンプシーズンが始まった頃から「女子キャンプ」「ガールズキャンプ」というワードを頻繁に見かけるようになりました。webメディアのみならずテレビ・雑誌等でも最近のアウトドアトレンドとして紹介しているようです。今回は女子キャンプがどの位話題になっているのか、そのポテンシャルをビジネス面も含めて考察してみたいと思います。

まずGoogle トレンドで「女子キャンプ」の検索度合いを調べてみました。類似ワードの「キャンプ女子」と併せた過去12ヶ月のトレンド推移は以下の通り。

1年前の倍程度になっています。では近年のアウトドアブームを牽引している「グランピング」と比較するとどうでしょう。

圧倒的な差がありますので、注目度は上がってきているものの、まだ一部で盛り上がっている段階のようです。

ECは女性特化で売上拡大を見込む

ですが、ECなどアウトドア用品を販売する側としてはこのトレンドを逃さず積極的に商品展開しており、Amazon ではアウトドアカテゴリ内に女子キャンプストアが登場しています。

「かわいい空間作り」「おしゃれクッキング」という特集でテントからテーブル、装飾アイテム、野外向きの調理器具、カラフルなカラトリー等が展開されており、見ていると思わず購入ボタンを押したくなる華やかさです。男性の無骨なキャンプよりも見た目を重視する女子キャンプの方がモノが売れるのは想像に難くありませんね。

アウトドアメディアのCAMPHACK も勿論女子キャンプまとめ記事を公開しています。こちらも商品紹介からECサイトに誘導して収益を得るビジネスモデルです。

有名アウトドアショップのナチュラム ではナチュログというブログサービスを独自に運営していますが、その中には「女子キャンプ」というカテゴリが存在しており、かなり前から女性キャンパーに情報発信の場を提供しています。

インスタグラマーが牽引する女子キャンプ

この「女子キャンプ」ですが、トレンドの中心にいるのも勿論女性。そして彼女達はインスタグラマーです。中でも本を出版するなどオシャレキャンプのパイオニア的存在になっているyuriexx67さんやmarimari8208さんの影響力は大きいです。

TVにも女子キャンプを扱ったコンテンツが登場

web以外のメディアはどうかというと、テレビでは岡村さんと東野さんが世界各地を放浪する「旅猿」の最新シリーズで女性ゲストを招いてキャンプする回が放送されたり、「ゆるキャン」という女子高生ソロキャンパーと学校のキャンプサークルメンバーが山梨のキャンプ場を中心にアウトドアの魅力にハマっていくというマンガが来年1月よりアニメ化されたり、こちらも女子キャンプを題材としたコンテンツが散見されます。

ゆるキャン△は、キャンプ場の空気感をとても上手に再現していて私も愛読しています。ストーリーもベテランキャンパー(でも高校生)の”わかってる”キャンプライフと、初心者が経験を積んでキャンプの楽しさに気づいていく啓蒙的エピソードが交互に展開されていくので全キャンパーにオススメできる作品です。

このように「女子キャンプ」は各メディアで”始まっている”トレンドとして取り扱われているように感じます。

女性をターゲットにしたマーケティング戦略

マーケティング的には、女子◯◯という新ワードで既存の行為、アクティビティなどをリブランディングする手法が以前からありますね。女性同士が集まって食事や飲み会するのを「女子会」というワードで再定義・定着させたのは最もわかりやすい事例です。ジョギング、ヨガ、筋トレ、等も若い女性をターゲットにリブランディングすることで市場を拡大しました。グランピングから盛り上がり始めたアウトドアブームですが、「女子キャンプ」という新しい起爆剤が投下され、更に盛り上がるのか注目していきたいところです。既存のキャンプ場が常設テントをグランピングサイトとして活用しているのはもはや珍しくないですが、ひょっとすると今後女子キャンパーに特化した女性専用キャンプ場も登場するかもしれません。安全・清潔・かわいい、といった女子キャンパーが魅力を感じる要素を詰め込んだキャンプ場ならばグランピング同様ビジネス的にも高収益が見込める可能性はありますね。

追記:
エントリを書き終えてからふと検索したら、完全女性専用では無いものの女性専用エリアを設けていたり、女性フレンドリーな設備を設けているキャンプ場はあるようです。