ブロックチェーンを利用するアプリケーション、Plasmaでどう変わるのか

Shuhei Hiya
2 min readNov 1, 2018

--

映画館のチケットシステムをブロックチェーンで実装するとどうなるでしょう?私なら、チケット購入から席決めまでをオンチェーンで実装し、オンチェーンの情報を元に、Walletをかざすと自動で開閉するゲートを映画館に設置すると思います。ここでトラストなのは開閉するゲートです。オンチェーンでは席を持っているのに、ゲートが悪戯して開かない可能性はあります。それに対してチケットを買ってから席を決めるまでのシステムはトラストレスに動作します。

このようにブロックチェーン上にスマートコントラクトを作成し、それを利用したアプリを作るときに、価値の作成、変換、譲渡はオンチェーンで実行し、それを利用する部分はブロックチェーン外(オフチェーン)で実行すると、システム全体の分権性が崩れにくくなります。またオンチェーンの処理はコストが高く、アプリケーションが求める速度は出ません。そこでブロックチェーン外で価値の譲渡(送金)を実現したものが、State ChannelやPlasmaなどのL2技術です。

ゲームで例えるならば、アイテムの利用(所持の証明により)のみがゲーム内で中央集権的に取り扱っても問題ないと思われます。つまり交換や合成、burnはオンチェーンで行い、何を所持しているかだけがゲーム内で扱えます。このようにアプリケーションレイヤーでの価値の扱いは薄く、しかしそれを利用して面白いアプリケーションを作ることはできると思います。これに徐々に実装が出始めたPlasmaを利用することで、譲渡や交換もブロックチェーン外で高速にできるようになっていくでしょう。

Plasmaが送金だけでなく、面白いアプリケーションやゲームが作られるきっかけになることを楽しみにしています。

--

--