Oda Nobunaga
Jan 1, 2024

一億画素のFujiなんちゃって中判GFX100Sと、フルサイズ1200万画素のSony A7Sでのプリント対決【画素数とプリント印刷サイズの誤解】

写真や印刷のプリントにおいては、特に業務用のプリンターは、RIPなどのサイズに適正なデーターに変換する機能があるため、皆さんが思ってるほど画素数はいらないし、画素数が10倍多くても、印刷やプリント結果にほとんど影響をもたらさない事が多いです。

基本は1200万画素あれば、99%の写真絡みのことができます。2400万画素あれば、記録とか以外の用途では、ほぼ99.9%間に合うと言って過言ではない。

しかし、5ちゃん系統、カカクコム(馬鹿が書き込むと馬鹿にする人もいますw)、運営グループ会長の実際の知能が知れる知恵遅れなどでは、DPIという、実際はあまり関係のない数字を持ち出して、600万画素ではA4サイズプリントが関の山(家庭用の安物プリンターではそういう事がある場合があるが、仕事の業務用プリンターはアップコンバーターが内蔵されている)と連呼し続けています。まあ、JPEGは8ビット、RAWは12-14ビットと「ニセ科学」を提唱する昭和の「仕事の学力小学生」、資格学歴大好きな無能低能世代(オタであっても知性はない)らしい議論ですがw(Jpeg(8ビット)かRaw(10-14ビット)かの無意味な論争に終止符を:JPEGのセーブを繰り返すと画質が極端に劣化する理由は、使っている画像ソフトに原因がある場合がある。RAW撮影、RAW現像おじさんに絡まれたら…

現実には1億画素の中判デジタルと、1200万画素のフルサイズSony a7SIII(ILCE-7SM3)の差が知覚されることはほとんどない現実。写真用途でも、A7Sの1200万画素というのは現代の視点でも全然OKである。DPIで画素数を割るという、ある意味では「インチキ算数」を並べてるのが多数いますが

さて、そんな中、最近発売されたFujiの一億画素機GFX100Sと、ソニーが昨年出した、たった1200万画素のa7sシリーズの最新型、a7Siiiとのプリントなどでの品質対決実験が行われました。

12 VS 102 MEGAPIXELS: Can YOU Spot The Difference? ft. Daniel Schiffer, Peter + Lizzie(1200万画素対1億200万画素対決。違いが見極められる?)

この動画では、

1億画素の中判(大きめのフルサイズが正解)

FUJIFILM GFX100S | Cameras | 富士フイルム Xシリーズ & GFX
https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/gfx100s/

1200万画素しかないから、動画専用機と卑下される

α7S III | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7SM3/

で撮影された写真を、ノートパソコン、スマホ、印刷で比較してどちらがどちらか言い当てるクイズを繰り返しますが、当たらないほうが多いですねw画素数は10倍近く違う写真なのにw

動画の5:41(https://youtu.be/E8Sej2TEes4?t=341)から正確なサイズは不明ですが、100センチくらい長辺の大きなプリントで、1200万画素のA7Sで撮影した写真と、1億画素GFX100Sの写真を出演者が比較してますが、

「結局の所両方とも同じに見える」

中、議論しあって、こっちが1億画素の写真だと双方が考えた写真が、実際は1200万画素のソニーa7Siiiで撮影したものとわかり、ショックを受けてます。彼らは、こっちの写真が微妙にいいと見えたから、フジの中判だと思ったらしいですが、それはソニーの低画素機で撮影されたものでした。

動画の11:23https://youtu.be/E8Sej2TEes4?t=683)では、他の人が、このGFX100S一億画素と、SonyA7SIII1200万画素のプリント結果対決で、ものの見事に間違って回答するという笑えない現実がでてきます。

そう、記録ではなく一般的なジャンルの写真だと、印刷と画素数はさほど相関性はないわけです。

この動画を作成したChris Hauさんは、こうした実験結果から、彼の作品は全部1200万画素で撮影しているということです。

彼は、依頼の商業撮影も全部1200万画素で行い、トヨタから依頼されたCoronaのキャンペーン用撮影でも、使用したのは全部画素数が「1200万画素しかない」A7Sシリーズで撮影したとのべています。(動画7:02

Chris Hauさん 主に車の撮影がメインの方で、低画素厨ですが、JPEG男ではなくRAW現像おじさんですw

How to shoot CARS! 5 tips to better Automotive Photography!

4500万画素機とかは、仕事上使う業務用の印刷機やプリンターで行う印刷である限り、RIPなどのサイズ適正化装置で印刷前に処理するため、本来は2メートル以上のプリントでないと、威力を発揮しないわけです。そして2メートル以上の巨大プリントは、遠くから眺める位置に配置されるので、そもそも画素数はそんなにいらない

繰り返されるネット掲示板や御用ライターによるニセ科学拡散

1200万画素だと、紙の印刷A3プリントが関の山というのは、業務用では当然の+印刷所オペレーターの適切な前処理調整や、オフセット印刷でいうとRIPシステムがない、「家庭用の安物プリンターを」使う場合に「ありえる」かもしれません。

が、印刷ではなく写真プリントでは、もともと画素数÷DPIみたいな計算より、実際の拡大サイズのほうが重要な方がおおいわけです(42型くらいのの大型の2K=HD(200万画素)と4K(800万画素)のモニターにそれぞれ同じ写真を表示させても、よほど近づいて、さらに場合によっては虫眼鏡で見ないと、違いがわかりにくいのと一緒)。

さらに、書籍やポスター印刷などでの、仕事で使うRIP搭載(網点変換処理)や、オペレーターによる印刷前編集処理が常識の、オフセット印刷の業務プリンターでは、A3ごときのサイズは全く心配がいりません。

2000万画素のEOS R6でも、プロの仕事はできます。

1200万画素はA3プリントがやっとというのは、きちんとしたプロ印刷機を使う限り、ありえない話です。

画素数÷DPIとか書き出してるのがいれば、ステマくんと疑ってみましょう。

RIP(ラスターイメージ処理)機能や編集処理がない、家庭用の安物民生プリンターや、格安ポスター印刷所の利用でのプリントだと、別に画像編集ソフトで、拡大リサイズ=原始的な画素補間を使わないといけなくなる場合もあることもありえます。が、普通そこまで品質がほしいプリントを、自宅の「所詮は民生品」プリンターではしないですよね。w

これ印刷の話でしょ?モニターとかではあ~

といいたい人もいますが、

あなたが4Kテレビとか8Kテレビで見てる番組は、4Kとか言っても、実際は大部分が2K(200万画素)の元動画を、アップコンバーターで無理やり4K(800万画素)、8K(3300万画素)に引き伸ばしてみてるわけですw

将来4Kモニターや8Kモニターに動画と同じような、自動アップコンバーターが内蔵されたら、写真元画像の画素数が少なくても別に問題なくなりますね

**科学的な記録写真とか、HDRI用の疑似環境データとか、本当に画素数がいるジャンルの話は別ね。

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2021年4月5日 マイクロストック、投稿型ストックフォト、または投稿型素材写真サイトの話 初出記事復刻