日本規格の17mm(17.5mm)タブやスピゴットを、海外規格16mmのダボとスピゴットに変換するアダプター:ライトスタンドなどのスタジオ機材の国内と海外の規格の違い

Oda Nobunaga
Apr 20, 2024

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日本では、コメットやプロペット、トキスターなどの日本勢が、ライトスタンドなどで、海外より大きめの17mmのダボやスピゴットを規格して

一方マンフロットなど海外メーカーは、海外規格の16mmのままで日本に展開し

海外のストロボとライトなどとのライトスタンドの、互換性をややこしくしていました

日本が17mm規格を出したのは、日本のモノブロックストロボは、まだ元気な頃で、コメット、プロペット、トキスターなど、17mmオスダボのものが多く、

自社のストロボが、海外のマンフロットなどのメーカーのスタンドの16mmメスダボにハマらないようにして、コメットなどの日本規格のライトスタンドを買わせる陰謀でした

それでも日本メーカーのストロボが多い頃は、特に日本では17mmがよく使われることが普通でした

ただ、中国のGodox、Visico, Neewerなど各種メーカーが台頭してくると、彼らはライトスタンドやブームアームに、マンフロットなど同じ16mmの国際規格を採用し、日本に安値で浸透させたことから

値段のやすさから、中国製が普及するに連れ、日本製のストロボ自体のシェアも大幅に下がり、海外ではもともとマイナーだったコメットなどの日本メーカーは、16mmを採用するゴドックスに追い払われ、姿を消し

日本規格の17mmはあっという間にガラパゴス化して、

かつては国産ストロボ、ライトスタンドで日本規格の一角を占めていたトキスターも、2024年にはライトスタンドは一種のみという惨状で、

日本規格の17mmダボ、スピゴッドは市場で劣勢となっています(Youtuberとかも、コメットとかプロペットなどの日本メーカーの17mm規格ライトスタンドとか全然紹介しなくなってますねw)

日本でも16mm規格のダボやスピゴッドの方が優勢となってきています

ただ、世の中にはおめでたい人もいて、日本のコメットや、トキスターなどが広めた、17mmダボ規格が、世界標準どころか、日本でも16mmダボ規格を使うマンフロットとせめぎ合ってきた歴史を知らず、コメットなどの規格のライトなどが、海外規格のライトスタンドのダボにハマらない

とか、昔からの常識基礎知識を知らないままで、機材を買って、規格違いがあるのが許せんとか、コメット規格のダボを作らない、中国メーカーのクソとか、馬鹿なこと書いてる人も最近はいます(マンフロットとか、Avengerとかもっと高級ブランドでも、中国製と同じ、日本コメット規格とのダボ互換問題があるのに気が付かない、アマチュア上がりのお上りさんが、同じ規格採用の中国製は安物と叩くパターンw)

まあ、海外製と日本製の、ダボの規格(16mm vs 17mm)が違うことによる互換性問題は、昔からあった問題で、

昔からマンフロットのライトスタンドアクセサリーを日本のコメットやトキスターなどのメーカーのライトスタンドに使いたいこともよくあり+2024年でも、ライトスタンドとかは、カメラやレンズより長く使う人もいるので、まだ日本規格の17mm規格のものを使っている人も多いことから、アダプターも昔から売られています

スピゴットアダプターS

スピゴットアダプターL

スピゴットアダプターメスメス

まあ、エツミのものが、比較的手頃なので、個人規模機材では、人気なようですが、

海外メーカー、特に欧米系も、日本独自のダボやスピゴッドの事情があるため、昔からアダプターを売ってきました

現在はマンフロット扱いですが、昔は、Avengerという独立したメーカーの製品だった(今でもマンフロットの昔からの製品とは別カテゴリーというためAvengerブランドで売られている)

16mm — 17mm メス型変換アダプター

エツミや、同じマンフロットブランドのものよりかなり高額ですが、スタジオ備え付けの大型機材ならこの辺のほうが安心でしょう

マンフロットブランドのもの

16mm オス型アダプター 17mm-5/8'’

16mm メス型アダプター 5/8'’-17.5mm

まあ、日本ガラパゴス規格の17mmダボや、スピゴットは徐々に減っていくとは思いますが、当面こうしたアダプターが必要なことは当分続くでしょう

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なお、ストロボとソフトボックスを接続するマウント(スピードリング)日本独自規格は、コメットマウントというものがあり、プロペットやトキスターも採用していましたが、

中国メーカーが一気に海外規格の一角ボーエンズマウントを日本で普及させたため、

トキスターはマウント付きのストロボから撤退、プロペットも虫の息、コメットも元気がないということで、

プロフォトマウント

ブロンカラーマウント

ボーエンズ

の海外規格3つに収斂していくものと思われます

(日本では以前格安中国メーカーやGodoxの安い機種でミニマウント=ユニバーサルマウントと呼ばれるレフレクター組み込み型のマウントのモノブロックストロボが多数売られていましたが、日本では2022年頃からミニマウントの販売は少なくなっています。海外ではまだ多数中国メーカーのモノブロックストロボでミニマウントのものが売られています)

ミニマウント=ユニバーサル・マウントは、Godox V1などの円形ヘッドと大きさは同じです

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