18%グレーカードと適性露出の罠:多くの撮影では、反射率が12–13%のことが多いので、グレーカードでの露出測定結果には補正がいる場合がある:The Purpose of 12 % Gray Card

Oda Nobunaga
Jun 3, 2024

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グレーカードは18%標準反射板とも呼ばれたりして、カメラに乗っている反射式露出計で正確な露出を得る補助として使うものです

デジタルカメラが登場してから、18%グレーカードは、ホワイトバランスを取るためのものと誤解され、現在も間違った知識が広まっていますが(18%グレー以外にも,12%グレーをつけた、ColorChecker Passport Photo 2など、最近のカラーチェッカーの製品を見て、12%グレーのポイントはホワイトバランスを取るためのものとの誤解が増えています)

実際は、ホワイトバランス測定用のグレーカードは、もっと明るいものが好ましく、銀一が発売しています

さて、18%グレーカードを露出の目安にするときに気をつけることは、

まあ、18%反射率のグレーカードが、平均だと言われるのは、色んな色の反射率が相乗平均すると、18%前後になるという、理屈からきています

でも、これ、平面の被写体の世界だけでの、「脳内妄想」でもあるんです

実際は立体物で構成されている、世の中のいろんな物体の反射率は、実際は12–13%になることが多いということが、この銀一の説明では説明されていないから、ナンノコッチャと思う人が出るわけ

よく考えてみましょう、世の中のものは大部分が立体物で、光が斜めに反射していることも多く、斜めに反射した光は、三角係数(コサインなど)で、反射の光量が落ちてカメラに届く

このため、ライトや太陽の光が直角に当たるような位置や角度では、平均すれば18%の反射率なのだから、グレーカードも18%反射率の物で露出を取ると、正しい露出が測れるというのは、お花畑の仕事の学力小学生世代の偏差値脳の考えること。まあ、三角関数なんか習っても、実際には何もわかってないから、コサインの理屈は本当は何もわからないまま、ドヤ顔していた、反射率は18%と丸暗記して疑わなかった、使いこなせないものを覚えていきがっていたカメオタ学力の昭和低能世代の悲劇ですねw

18%グレーカードを露出を計るのに用いると、多くの場合、12–13%反射率のものを、18%反射率で計算した露出で撮影することになるため、

特に晴れの太陽の日差しの強い明るい環境などでは、実際は、露出が-0.5evほどアンダーになることが多いわけです

まあ、18%グレーカードで測った露出に、半段ほどオーバー露出補正をかけてやると、適正露出になることが多くなるケースが、太陽などの強い光源やライトがある環境では、実際は多いということを理解しましょう

さて、18%の反射率の普通のグレーカードを、カメラを傾けて45度くらいの角度で露出を補正すると、

コサイン誤差の0.7が係数となり、18パーセントのグレーカードの反射率が下がり、18%のグレーカードは、実態としては12.7パーセントのグレーカードとなるため、多くの場合、露出補正がいらなくなる計算になります。

銀一が発売しているグレーカードの説明書に、光源の角度や、状態によっては、カメラ位置などを傾けるように書いてあるのは、銀一では理由は説明されていませんが、実際の世界の反射率は三角係数によって、減ったりしているので、グレーカードの反射率をそれに近くすることが、場合によっては必要ということです

*最近では、最初から12%グレーをつけたカラーチェッカーや、グレーカードもあります。これは、特に、晴れの日や似た環境では、実際の世界の反射率は多くの場合12–13%であることから、利便性のためにおまけで付けられるようになりました。

*曇りなど太陽はなく、空全体が巨大なライトの状態だと、この記事に書いたことはあまり気にしなくていい

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コサイン誤差と係数

角度20 0.93

角度35 0.819

角度45 0.7

gray card — 12 or 18%?

Started Jan 12, 2011 | Discussions

https://www.dpreview.com/forums/thread/2938408

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