sRGBとAdobe RGBどっちがいい?(RAW現像商法、フォーカスブリージング商法とにている部分があることに注意)

Oda Nobunaga
Apr 2, 2024

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という話は、

1: Adobe RGBは色域が広いと聞いた くらいの依頼者だと、まずまともに扱う方法を知らない可能性がある。このため、Adobe RGBのデーターをわたしても、より広い色域を詰め込む弊害で、彩度量子化ノイズchroma quantization noiseが余計に増えたり、扱いが難しいので、印刷段階のちょっとしたミスでも色もくすんでしまうのが現実

依頼者と印刷側が、Adobe RGBに正しい知識と機器を持っていない場合は扱いきれない、あるいはsRGBと、ウンウン分析ソフトにかけないと(いろんな手段でAdobe RGBの有利性を必死に解説するサイトが良くやってる手段)、大差がない結果になったりする。個人が買えるクラスの印刷機(100万以下)でAdobe RGB対応とか言っていても、現実にはプリントでそれが再現できない

2:Adobe RGBで拡張される色域が存在するのは赤道付近の熱帯地方

そう、日本みたいな温帯で暮らしている人は、日常生活では無縁の色

大部分の地球上の生物は、sRGBの世界で暮らしている

エメラルドグリーンの色が多少改善されるくらいで、その色は熱帯にいかないとなかったり

また、プリントショップなども大部分はsRGBにしか対応していない

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というわけで、依頼者から、印刷で使うことが前提で、ぜひぜひAdobe RGBでの撮影を依頼されていない、あるいは熱帯地方で撮影しないなら、sRGBでの撮影が、無難

*彩度量子化ノイズchroma quantization noiseは、暗い場所での撮影での画質を大幅に劣化させる Adobe RGBを使うときには、より広大な色域をデーターに収めることから、chroma quantization noiseの弊害が強くなるので、これに注意しないと、結果が悪化する場合もある

カメラや写真関係では似たような、恐怖心を煽って無駄に物を買わせるための、一見もっともらしい、RAW現像商法、他にも、フォーカスブリージング狂想曲などがあります

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