すごいPHPerKaigi 2018に行ってきた
PHPerKaigi(ペチパーカイギ)は、今回初めて開催されたカンファレンスです。僕はすごいPHPerになりたいので、PHPの話をしてきたり、PHPの話をしてきたり、PHPの話をしてきました。
前夜祭
さまざまな学びと反省がある発表でした。
技術的な説明などは後日に別記事で書きたいのですが、最低限のテスティングフレームワークは比較的容易に作れる(もうちょっと具体的には、異常に雑なテストランナーとPHP言語標準の assert の拡張で構成できる)こと、PHPでもいちおうPowerAssertもどき(と説明できなくもない)ものがマクロやコード生成なしでも、いちおうは実装可能ではあることを示せた(実用できるとは言ってない)のはひとつの成果だった気がします。
Interactive Round Table
PHPerKaigiは会議なので、PHPerと話せる場としてIRT(Interactive Round Table)が企画されました。主に「相談会」の形式で、実際に問題に取り組んでる人たちが話し合ったり、プロの見解を直接聞けることが特徴です。
その他、企画中です。
開発環境 / Docker, Vagrant, IDE, エディタ…
デプロイ / rsync, Deployer, git pull …
数週間前にどれか空いてるやつの司会をやりますと打診しようかと思ったのですが、枠を埋めてなかったのが意図的だったら野暮だと思ったので、すっかり忘れてました。
会場の@kunitさんの情報によりIRTのテーブルが空いてることがわかったので、会場入りしてさっそくPhpStorm相談会の名目でテーブルを占拠しました。
やりたいことはやったもん勝ちですね。どんな内容を話したかは、その場に居た果物リンさんがまとめてくれました。
そのあと昼からも話題をすこしピボットしながら最後までずっとテーブルを占拠してました。最後の方ではひょんなことから何故かP***S******(初代)の開発の昔話を聞いてました。人生、何があるかわからない……。
懇親会など
本篇以外の場としてPHPreParty、PHPostPartyなども含めてフル参加しましたが、いろんなひとと話せたので良かったです。名前がおいしすぎてずるい。
聞かれたような別に聞かれてないようなこと
ピクシブではこのテストフレームワーク使ってるんですか?
使ってません。今回の発表で見せたテスティングフレームワークもどきは発表の前日の晩にでっちあげたものです。また僕がテストを導入するときはPHPUnitを採用することがほとんどです。
ただし、うちのチームのボス(プロダクションに投入可能な品質のテンプレートエンジンとかクエリビルダーとかをスクラッチで実装するような強いエンジニア)がフレームワークなしでテストを書いてたことは今回のテーマの元ねたのひとつではあります。単機能のツールのテストスクリプトを簡潔に書くためにフレームワークに依存しないようにするのは全然アリです。
着てたTシャツは何だったんですか
HHKBではありません。FSF Shopで買ったやつです。
2日めに着てた「開発」Tシャツは、昨年参加したオープンデベロッパーズカンファレンス(ODC)で話したときに貰ったものです。このときは二日で三回PHPの話をするみたいな意味のわからないことをやってました。
LLイベントはいいぞ。
うさみさんですか、tadsanですか、ぞぬさんですか
GitHubアカウントはzonuexeですが、呼ばれ慣れてるのはTwitterアカウントに基く@tadsanです。これは会社で通用するビジネスネームでもあります。ちなみにOSDN(旧SourceForge.jp)のアカウントはtadakiti_でした。なので、sanの後に追加の敬称は不要です。Not tadsanさん。
tadsanはずっとPHPやってるんですか
PHPとはビジネスの関係なので、PHPでちゃんとした開発をするようになったのは2013年にpixiv本体の開発に配属された以降です。調べてみたところ、初めて人前でPHPの話をしたのが2014年6月、PHP系のイベントで話すようになったのは2015年11月のPHP BLT #1からでした。それまではRuby系の勉強会に行ってたので、PHPコミュニティでは新参です。何回人前で話して度胸をつけたつもりでも資料作成と発表の段取りが一向にうまくならないのはつらい。
tadsanはEmacsの人じゃなかったんですか
私は常に若い優秀なひとたちにばりばり仕事をしてほしいと願ってますので、PhpStormの研究には余念がありません。PhpStormの本を書きたいレベルです。
カンファレンス参加は業務ですか?
はい。前夜祭(金曜)は昼までオフィスでミーティングしたあと練馬に移動して、発表スライドを作ってました。本篇(土曜)は休日出勤としてカンファレンスに参加し、代休があります。tadsan以外にもピクシブ株式会社からは2名のスタッフが参加しましたが、これは研修です。
ところでイラストコミュニケーションサービスpixivを運営するピクシブ株式会社は、Webと創作の未来をいっしょに作る仲間を切実に募集してます。求人要項には何か強いことが書いてありますが、これは実際はそんなにそんなに気にしなくても大丈夫です。
気になったら会社見学とかいつでもできるので、TwitterとかのDMでも良いので声をかけてください。たのむ。
まとめ
毎年やってるPHPカンファレンスとはまた別の空気で、とても良いイベントでした。多トラック体制のPHPカンファレンスとは違ってメイン会場での1トラックと、別室での直接コミュニケーション可能なコンテンツだけに絞ったのは差別化ポイントとして、とても良かったです。
いろんな現場のいろんな話を聞けて実際楽しいイベントだったので、今回のPHPerKaigiの参加やスポンサー協賛を見送ったひとも、もし次回があったら参加した方がいいです。
主催の長谷川さんをはじめとするスタッフのみなさま、スピーカー各位、おつかれさまでした。次回のPHPerKaigi 2019も、何卒何卒。