オンライン英会話をはじめて一月経ったのでメモ
tl;dr
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Hiroshima University’s English Podcast / Hapa英会話 Podcast
お前は誰か・経歴
飽きっぽい5年めの職業プログラマー。英語はできないし、中学と高校の授業では常に赤点だった。大学受験はやったことない。つまり語彙力がないし、文法もわからない。根がコミュ障なので話すのはニガテ。
どの程度に英語がわからないかと言ったら、大学を卒業してバイトしてたあたりの時期に当時のバイト先の社長に勧められてTOEICを受けたら200か300点か、そのあたりのラインだった程度。うーむ。
モチベーション
技術者の端くれなので技術資料の一次情報を翻訳なしで読みたい、自分の書いたソフトウェアに十分なドキュメントを用意したい、技術の標準仕様に対して自分のことばで提案を書きたい、海外の技術カンファレンスに参加したい、GitHubやRedditなどのコミュニティで英語でコミュニケーションをとりたい、などなど希望はいろいろある。
なぜオンライン英会話をはじめたか
ちびちびと英語の本を読んだりYouTubeで動画を見てても英語でコミュニケーションをとれる気がしないので、金を出して強硬にモチベーションを上げることにした。
つまり本とか読んでても一方的に理解した気にはなれるが誰も反応してくれないし、実際理解した気になってるだけで次の日には全然忘れてるので、それを定着させるためにも別の学習方法に挑戦する必要があった。
リアルの英会話教室に行く、といった選択肢もなかったではないが、先立つものが…… げふんげふん、そこまではがんばれる勇気は出なかった。
英語を学ぶ方法はいくつもある中で、オンライン英会話はコストパフォーマンスがそれなりに良いと感じた。懸念は僕がコミュ障で、しばしば押し黙りがち(緘黙と呼ぶにはかなり軽度だが)ではあるものの、まあほら、そこは相手もプロだし、どうにかなるだろ。
どうやってオンライン英会話を選ぶか
ぐぐる。これはまじめな話で、ぐぐればスクールの比較はいろいろ出てくるので、値段とか自分に合ってそうなところを選びます。
決め手があるかと言ったら、あんまりなかった気もするのだけれど、やはりやるなら毎日だろうと。悩んだのは体験レッスンの期間を含めて三日程度で決めてしまった。
どうしてDMM英会話にしたか
「安かったから」「講師のバリエーションが豊富だったから」「iKnowがついてたから」みたいなところか。ほかのオンライン英会話はセブ島にオフィスがあって——みたいなところが多いけれど、DMM英会話は逆に世界中に講師が居ることを売りにする。
iKnowは有名な英語学習アプリで月額1480円かかるが、これがDMM英会話の有料会員だと無料で利用できる。それぞれ単品だと踏ん切りがつかなくても、セットなら… と感じるところはある。
そのほか、DMM英会話ブログやDMM英会話なんてuKnow?など、メディアやサービスで情報をオープンな場に積極的にシェアしていくのは好感が持てる。
レッスンの受けかた
時間は25分一コマが基本の単位で、講師がレッスン可能な時間帯を登録して生徒がそこに予約する形式。難しいのは、講師によって登録する時間帯が少なかったり不定期だったりする。
Q. 英会話のレッスンは担任制ですか?
A. いいえ、DMM英会話英会話のレッスンは担任制ではありません。
多くの講師と話していただくことで、人それぞれにある話し方の特徴に関わらず、実践的な英語でのコミュニケーションが取れるようになると考えております。
また、講師はレッスン毎にメモを取り、講師間で共有しておりますので、レッスンごとに講師が代わっても統一感のある学習環境が提供できるようになっております。
http://help.dmm.com/-/detail/=/qid=29142/
これは良い特徴だと感じるのだけれど、“統一感”のところは実際のところあまり感じられないのは難点。少なくない講師が前回のレッスンのメモを参考にしてないのではないかと感じた。
留意しておくべきなのは、前述の通りDMM英会話の講師は世界各国に居て、ほかのオンライン英会話でも定番のフィリピンのみならず、アフリカ・南米・東欧などの各国からもかなり多い。
ポイントとして、講師は概ね日本語が通じないし、日本のことをそもそも全然知らないひとも多い。つまり日本語の細かいニュアンスを尋ねるようなことは不可能なのだけれど、プロが回答するDMM英会話なんてuKnow?を活用することで相互補完ができるのはおもしろいと感じた。
どうやってレッスンを探すか
最初のうちは予約検索を時間帯と「初心者向け」だけで絞り込んで検索し、いろんな講師をひたすら探した。馴れないうちは「日本語サポート」とか「講師歴3年以上」とかで絞り込みたくなるが、そうすると該当する講師がまったく居なくなるので基本的に指定しなくて良い。
また、回数を重ねていくとコミュニケーションのしやすさ、わかりやすさと経験年数はあまり関係ないことがわかってくる。経験年数が短かくても年齢が若くても、わかりやすい人は居る。検索結果の「評価順」はある程度の参考にはなるものの、決定的なパラメータではない。
つまり講師のパーソナリティに依存するので、それらのパラメータは無視してランダムに選びまくる——つまりは、ガチャを引きまくるしかない。一瞬で予定が埋まる人気講師も居るので、評価順や評価回数を宛てにするとレッスンをたまにしか受けられなくなるので一長一短がある。
穴場の講師を探すために評価順でソートした上で下位の方から探してみる、といったこともやってみた。前述の引用箇所で “多くの講師と話していただくことで” とあったように固定の担任ではない理由が挙げられたが、とは言っても初心者のコミュ障としてはある程度コミュニケーションの馴れた人と繰り返しレッスンをする方が心理的なストレスは減る。
私の場合は20日ほどそれを繰り返したところで良い講師を見付けた。癖のないアクセントで発音なども矯正してくれてコミュニケーションのストレスが少ない上に、都合の良いことにほとんど毎日決まった時間に予定を入れてくれてるし、あまり知られてないのか直前であっても高い確度でレッスンを予約することができる。至れり尽せりである。
どうやってレッスンを受けるか
基本こちらから教材(material)を指定すると、それに沿ってレッスンを進めてくれる。教材の種類、自己紹介の有無、話すスピード、ミスの指摘などはレッスン開始前に登録できる。
「自己紹介」は初回のみ相互に簡単な自己紹介をしてから始めるのがポピュラー。
スピードに関しては最初のうちは「ゆっくり」をオーダーしたが、そのうち「普通のスピード」を指定するようにした。聴いてるうちに、わからないなりに単語単位では聴きとれるようになってきたのが主な理由だが、ごくごくまれにゆっくり話すとやや不快になるような話しかたになる講師も居たので「ゆっくり」を選ぶのはやめてしまった。
ミスの指摘は「講師に任せる」「積極的に指摘してほしい」「会話することを重視したいので、あまり指摘しなくてもよい」を選べる。これは好みで。
教材リストにはさまざまなレッスンがあり目移りするが、私は基本的にはDMM英会話のオリジナル教材を利用してレッスンを受けることにした。
最初は会話の「基本の会話」を、これを通じて自分は会話以前の基礎が足りてないことがわかったので文法コースを地道にやっていくことにした。基礎が足りないとは言っても最初の方は本当に中学校1年でやったような内容なのでそこで飽きても仕方がないので、私は序盤はスキップしてLesson 010からスタートすることにした。今日まででLesson 037までは進んだ。
実際どうだったか
飽きっぽい性格なので継続が一番の不安要素だったが、安くない金を払ってるだけあっていまのところ(一日だけ受けられなかった以外は)毎日継続してレッスンを受けられてる。やはりモチベーションは金だ。
語学なので、そう簡単ではないのは実際やってみて感じる。もともとが頭の回転が速いわけではないので講師の言ってることを把握して回答を組み立てるのに窮するし、実際とっさに文法が出てこないのでわかる単語を羅列するところから抜け出せてない感がある。
正直なところ、最初の30日の間に現在メインで世話になってる講師のひとと会ってなかったら、DMM英会話を継続しなかった可能性もある。飽きないうちにストレスの少い学習方法を獲得するところが鍵なのではないか。英語に限ったことでもないか。
GitHubやメイリングリストでソフトウェア開発をすると、やはりコミュニケーションが十全にとれないことは致命的に感じるので、英語のトレーニングは継続してとっていきたい。海外のカンファレンスにも行きたいし。
文章でのコミュニケーションや技術文書を書くのと口頭でのコミュニケーションをどちらもできるようになろうとするのは欲張りすぎなのではないかと言った気もしないでもないが、それに通底する英語の基礎を獲得できなければどちらも成り立たないのでひたすらにやっていく気持ち。
このあとどうするか
いろいろな悩みがあるが、この調子でレッスンを進めていくと、あと三ヶ月もあれば文法は完走できることになる。おそらく今年いっぱいはDMM英会話とiKnow!を続けるのではないか。先述したQQ Englishにも興味があるので、そのうちきりの良いタイミングで移る可能性もある。
それとは別に広島大学のHiroshima University’s English PodcastとHapa英会話 Podcastはどちらも無料のコンテンツなので、継続して聴いていきたい。