niconare終了に寄せて
最近リニューアルしたばかりだったのでniconare（旧称: ニコナレ）も安泰だと思ってたのですが、その一ヶ月半後に終了告知が出るとは思ってませんでした。
ニコニコ大百科: niconareの記事によると、ニコナレは2015年10月25日に正式リリースされたらしいです。一方私は「Real World PHP in pixiv」と称するスライドを2015年10月27日に投稿してたので、ほとんど最初期のユーザーのひとりな気がします。ちなみに、このスライドは今と事情が変ったこともありますが、幾度かの改稿を経て現在も研修などに利用してます。
https://niconare.nicovideo.jp/watch/kn1259
このスライドのオリジナル版は2015年10月23日のぐるなびさんとの合同勉強会で発表したようです。その時期との前後関係は忘れましたが、その当時SlideShareに不具合があり、日本語を含むスライドがまともに表示できませんでした。ちょうど2016年3月に投稿したこのスライドがその被害に遭ってますが、なんとかStormに負けたくない Emacs初級篇としてニコナレにも投稿することでことなきを得ました。
そのあと5分でわかる静的解析入門を最後にSlideShareとのマルチポストをやめ、ニコナレに一本化することになります。niconareはリニューアル前後を含めとても手触りのよいサービスだったこともありますが、投稿者（特にプログラミング）が全然居なかったので「ニコニコのサービスなのにpixivロゴがいっぱい並んでてうける」と思った気持ちは、正直、あります。たぶんniconareの運営期間のほとんどはトップページに私のスライドがあったのではないでしょうか。
あとはなんだろう、2016年3月にドワンゴさんのオフィスで異種プログラミング言語格闘勉強会（歌舞伎座.techの名前がついてるけど会場は銀座松竹スクエア）をやったときに、ニコナレのステッカーをもらったのは結構思い出深くはあります。それ以来、私がそのステッカーを手に入れられる機会は二度とありませんでしたが。
ニコニコには2ちゃんねるから移住したこともあって結構思い入れがあったのですが自分がクリエイターとして投稿するようなこともなかった（ニコニコ大百科をちょくちょく編集した程度）ので2006年末から10年近くを経てniconareに継続的に投稿するようになったのは感慨深いです。
2018年のニコニコエンドロールには投稿者として名前が載ってるのですが、これが最後になるかな。
なんでニコニコのアカウントはtadsanではないのかという話なのですが、その当時はまだアイデンティティが定まって居らず、そのとき2chで何回かだけ書き込んだ捨てハンだったような気がします。
思えばドワンゴとの接点は2002年頃にギャラクシーエンジェル(2期)あたりのいろメロミックスのCMのサウンドロゴに洗脳されたり、2003年頃に矢尾一樹と望月久代のRADIOアニメロミックスを聴いたり、2005年頃に巫女みこナース・愛のテーマを地上波CMで流して度肝を抜かれたり、2006年頭にメールポータルのニワンゴのヘビーユーザーになったり、同年末に2chからニコニコを知ったときは高校生だったのが、気がつけば大学生になってボカロにはまったり、ニコニコブックマークが出て一瞬で消えてなくなったり、2000年代は本当にいろいろなことがありました。
niconareの思い出よりもドワンゴの思い出の方が甦ってきましたが、さておきニコニコシリーズの中でも自分が投稿者として利用したサービスが消えてなくなるのは寂しいことです。
自分も現職でいろんなサービスのメンテをしたりクローズをしたり開発完了が宣言されたけど完成度が壊滅的だったWebサービスを葬ったり、自分が初めてメインで開発担当したサービスのリニューアルに失敗したり、各人の思い入れの強さによってクローズに二の足を踏んだものが現在まで尾を引いてたり、まあいろいろありました。
利用者各人の思い出だったり、サービスの公益性だったりと、撤退を躊躇させ後ろ髪を引かれる気持ちを発生させること多々ありますが、営利企業としてWebサイトを運用するからには成長できないものはすっぱりと切った方がユーザーと開発者のためになるのではないかと最近は感じてます。
