ポーカー素人3人組が、「半年で日本一」を目指した話

Taichi Ichikawa
Apr 18, 2018 · 24 min read

昨年の10月ごろから、友人2人と「半年間、本気でポーカーをしてみようじゃないか」という話になり、日本一を目指してチームを結成、活動しました。結果、最高9位で優勝はできなかったのですが、自分たちの活動の振り返り&これからポーカーを始める人がスキルアップを目指す際の指針となればいいなと思い、半年間の活動をまとめてみました。


なぜ日本一を目指した?

本気でやるからには、目標を立てたかった、ただそれだけです(笑)。あとは、ポーカー歴1年半で日本一になったプレイヤーがいたので3人で半年活動すればなとかなると思ったのも一応の理由です。
(ちなみに、日本でライブポーカーをしているプレイヤーは5,000人くらいだとされてます。)

そもそもポーカーってどんなゲーム?

ルール

僕らが取り組んでいたのは、みなさんのイメージする「配られた5枚のカードから好きなカードを交換して手役を作っていく」ドローポーカーとは異なります。

僕らが取り組んだのは「テキサスホールデムポーカー」。手役を作る際に参加者全員が使用できる「コミュニティカード」が用意されているのが大きな特徴です。最初にディーラーから各プレイヤーに2枚の伏せられたカードが配られ、その後コミュニティカードがオープンされます。コミュニティカードはゲームの進行とともに増えていき、最終的には5枚オープンされ、自分の手札2枚とこのコミュニティカードを組み合わせて、より強い手役を作った人が勝利、それまで賭けられていたチップを総取りするというのが基本的なルールとなります。このコミュニティカードによって、ドローポーカーに比べて、より複雑な戦略性や読み合いが生まれ、現在、世界中ので最も人気の高いポーカーの一つとなっています。

※参考:テキサスホールデムのルールについての解説動画。

ポーカーはギャンブル?

「ポーカーはギャンブル、ただの運ゲームでは?」といった話をちょこちょこ聞くのですが、取り組む中でわかったのは、長期的に見れば技術のある人が必ず勝つスキルゲームであるということです。ちなみに、アメリカでは、ポーカーで稼いだ所得の分類が問題になったことがあり、裁判所はスキルが重要等々の理由から事業所得だと認定し、一般的なギャンブルとは一線を画する存在として扱っています。

また、技術があれば、ポーカーによる収入で食べていくことも可能で、いわゆる”プロポーカープレイヤー”も存在します。
日本だと木原直哉さんが有名です。

ポーカーのトーナメント

ポーカーにはトーナメント形式の大会があります。プレイヤー同士でチップを奪い合い、最終的に全参加者からチップを奪ったプレイヤーが優勝となる大会です。大きな大会では参加者は1万人近く、優勝賞金なんと10億円弱にもなります。

←大きなトーナメントで優勝するとこんな感じ(憧れる…)

僕らが目指したのは日本で開催される全国規模のトーナメントで優勝することでした。


僕らのトーナメント戦績

僕らのトーナメント戦績はこんな感じです。優勝できず悔しさが残ります…

Asian Poker Tour Japan East 9位
戦国ポーカーツアーday1ファイナルテーブル3回(約40位,40位,26位)
夕刊フジ杯day2進出 43位
BACKDOOR(六本木のアミューズメントカジノ)のハウストーナメント、B.S.O.Pにて優勝(プロ契約(渡航費と海外のトーナメント参加費25万円くらい))

※一部、順位が推定値となっている理由
日本の全国規模のトーナメントは、以下のような構造になっています。

①日本各地で行われる予選に出場し、そこで上位10%に入ることで全国大会の出場権を獲得
②全国大会は2日に渡って行われる(Day1, Day2)。Day1は日本各地8~10ほどの会場で行われ、各会場の上位5~10%くらいがDay2に進出。
③Day2は30~40人くらいで行われ、最後まで生き残った者が優勝し、プロ契約を結び、世界大会への出場権を獲得。

参考までに僕らが出た大会のうちの一つ「Masters N-1」の構造はこんな感じです↓

上述したようにDay1が複数会場に分かれていて、各会場ごとに人数のばらつきがあることが、順位が推定値にならざるを得ない理由です。例えば、「戦国ポーカーツアーday1ファイナルテーブル(約26位)」の算出方法は、「Day1全体の参加者が386人くらいで、とあるDay1会場の参加者が60人、そこで4位をとった」=386×(4 ÷60)=約26位。


ポーカーで日本一になるために実行したこと

実際、日本一を目指す過程で何をしたのか書いていきます。

①明確なゴールの設定と分解

◯明確なゴールの設定
「2017/10/9スタート2018/3/25までに、3人のプレイヤーのうち誰かが8つある全国規模の大会のいずれかで優勝する」
と目標を設定
初めに立てた「ポーカーで日本一になる」という目標は、期日が明確でなかったし、そもそも「ポーカーで日本一になるとはどういうことか?」が不明瞭だったので明確にしました。
目標をできるだけ明確に、期日を切ったことで、分解して日々の行動にまで落とし込みやすくなりました。ここから本格的にプロジェクトが始まったと言えます。

◯「2018/3/25までに3人のプレイヤーのうち誰かが8つある全国規模の大会のいずれかで優勝する」というゴールを分解

前提:ポーカーのトーナメントで結果を残すのに必要なこと
ポーカーがスキルゲームである以上、結果を残すためにはスキルをあげるのは必須です。しかし、ポーカーは少ない試行回数では運の影響を大きく受けてしまいます。例えば、チップ全賭け勝負を勝率8割で行えば期待値プラスなので、その勝負には参加すべきなのですが、相手に2割を引かれてトーナメントから退場せざるをえない、といったことがよくあります。そこで僕たちは、「ポーカーの実力をあげる」という観点と、「運の影響を小さくする」という観点から、ゴールを分解していきました。

「運の影響を小さくする」という観点から、「出得る大会は全部出て試行回数を増やし運の影響を小さくすること」にし、「ポーカーの実力をあげる」という観点から最終ゴールを分解して、各時期ごとに達成したい目標をこんな感じ↓に設定していきました。

②目標を達成するために必要な実力をつける

上で掲げた目標を達成するために、まず、「ポーカーがうまいというのはどういうことなのか?」という問いを立てて、必要なスキルを書籍等を参考にピックアップしていきました。その後、それらに優先順位をつけ、それぞれ向上させていきました。

◯実力向上のために行った工夫
細かく書いていくと、とんでもない文量になるので、ここでは僕らが使用したスキルアップのためのツールの一つと、2018年2月〜3月における僕のスキルアップ計画の一部を紹介します。

人間の心理状態から現れる仕草を暗記するために使ったAnkiというアプリ

暗記ものを効率よく学習するのに非常に便利だったのがこのAnkiアプリ。暗記すべきものをどんどん追加して、暗記の効率をあげていきました。

2月〜3月の僕のスキルアップ計画の一部

このシートをもとに、スキルアップを計りました。それぞれタスクの進捗状況については週一のSkype MTGで相互にチェックしあいました。

◯向上に取り組んだスキル等一覧
僕らが具体的に向上に取り組んだスキル等を列挙するとこんな↓感じです。

・ポーカーの基本的な戦略や定石をおさえる(e.g.3bet、C-bet)

・素早い期待値計算のために暗記しておくべき確率をおさえる
→Ankiアプリでひたすら暗記
「初手でAAが配られる確率は0.45%」、「フラッシュドロー(=あと一枚でフラッシュ完成の状態)が次のベッティングラウンドでフラッシュになる確率はだいたい18%」等々、覚えておくと素早く期待値計算ができる確率を暗記しました。

ハンドリーディングスキル
相手のプレイスタイル、各ベッティングラウンドでのアクションからどのようなハンドを持っているかを推測するスキルです。

・トーナメント特有の戦略
トーナメントにはトーナメント特有の戦略があるのでそれらも勉強しました。

・テル(癖)を見抜く力
相手の心理状態は挙動に現れるので、それを見抜く力です。

・相手にテルを見抜かれないようにする
サングラスをかけて表情を悟れらないようにしたり、配られたカードをみる時間を一定にするなどしていました。

・メンタルコントロール
正しい判断ができない精神状態をティルトと呼ぶのですが、ティルトになると一瞬で負けてしまうのがポーカーの恐いところです。例えばバッドビート(運悪く負けること)を食らった後は頭に血が上りティルトになりやすいです。そこで、常に落ち着いた精神状態を保つため、メンタルコントロールにも取り組みました。
→1.賭けの考え方を読了
「ポーカーはそもそも短期的には運悪く負けることもあるのだからそこに苛ついてもしょうがない」といったような自分を宥めるポーカーについての真実が書いてある本。思い出して自分の気持ちを落ち着かせます。
→2.瞑想
毎日、瞑想していました。既に起きてしまったことは忘れて、次のワンハンドに集中することが大事です。
→3.音楽を聞きながらプレーする。
気持ちが沈んだ時にテンションのあがる音楽を、頭に血が登った時には気分を落ち着ける音楽を聞くようにしていました。プレー中はディーラーや相手プレイヤーの発声を聞きとる必要もあるので、ambieという耳を塞がずに音楽を聞くことができるイヤホンを購入し使用していました。
ambieはこんな↓感じで耳に引っ掛けるような感じで装着します。

→4.トーナメント中に相互に助け合い
ティルトになりそうだと思ったら、速攻で他2人のメンバーにSlackでメンションつきで連絡するルールにしました。通知が来た他2人はティルトになりそうなその人を励ましました(笑)。

・GTO戦略(ゲーム理論に基づいた負けない戦略)
少しかじった程度。

・相手のリーク(弱点)を突く、収奪的なプレイについて
少しかじった程度。


活動から得た学び&反省

今回の半年間の活動で得たポーカー以外でも通用するなーと思う学びや反省をメモしていきます。

「好きこそものの上手なれ」は本当

”好きこそものの上手なれ”とはよく言ったもので、熱中すると成長スピードが早いです。努力を努力と思わないため、日本語のポーカー関係の文献はだいたい読んでしまい、英語の文献にまで手を出していましたし、タスクチェックMTGも自発的に行っていました。
実際、ポーカーを始めた初期と比べると圧倒的に実力が付いた(と思います)。

「考えてもわからないこと」を考えすぎない。

この活動を始めたばかりのころ、ポーカーをプレイする上で必要なスキルを洗い出したのですが、数が多すぎてどのスキルが大切なのかもよくわからない状態でした。その後、どのスキルから手を付けるか決めるために文献をあたったり考えたり議論するのにかなりの時間を使ったのですが、結局わかりませんでした。

その後、とりあえずポーカーをプレイしていったところ、必要なスキルの優先順位がついてきたり、初めは思いつかなかったが検討すべきスキルが見えてきました。

考える材料が足りていない状態で悩むのはあまり意味がないので、さっさと手を付けて、また後で考えればよかったと反省してます。(特に僕らは考えがちなので、すぐに手を動かす癖を付けていきたい。)

目標に対して同じ熱量を持つメンバーでチームを組むと強い

漫画NARUTOの影分身の術じゃないですが、チームで役割分担をしながら活動したことで成長するスピードが早かったなと感じています。
とはいえ、あまりうまく回らないチームもあるので、うちは何がよかったのかと考えてみました。

①目標に対して同じ熱量を持っていること
これが一番大切なことだったと思っています。全員が能動的に・自発的に、互いを助け合って1つの目標に向かって活動していたので、成長スピードが早かったのですが、これは目標に対して同じ熱量を持ったメンバーが集まったからだと思います。

②気が合うこと
元々、気が合う仲間だったので、変に気を使うこともなくコミュニケーションがスムーズでさらにスピードが出たとも思っています。

付け焼き刃スキルに頼らない

新しく学んだスキルにのみ依拠しないことは重要だと思います。テルの勉強とhand readingの勉強をした後、それらにのみ頼ったプレーをしがちで馬鹿みたいなプレーをすることが多くなってしまいました。例えば、「この挙動はテルから判断するにAAに違いないから自分はKK持ちだけどフォールド→結果、相手QQ」。反省。

自分より凄い人と触れ合うことの重要性

APT Japan EastのDay2で感じたことです。自分よりうまいプレイヤーと直に戦うことで何が足りないか感じる経験は、その後成長を目指す上で非常に大きかったです。頭でわかっている状態よりも断然腹落ちするので、その後の活動が大きく変わりました。

自分の行動を目的に照らすことの重要性

僕らがポーカーを学ぶ中で出会ったステップポーカーという本の中心的な主張である「すべてのアクションに理由を持て」という考え方は大きな学びだったと感じています。これは、何かしらの目的・目標を掲げてする活動全般に当てはまる教訓 。

長期的に結果を残すには、その時点で自分のできる最善の意思決定をし続けるしか無い。また結果の向上は意思決定のプロセスを向上させるしかない。

ポーカーの結果は短期的にはどうしても運の影響を受けます。とは言え、長期的には正しい決断をし続けたものが必ず勝ちます。目の前の結果や結果に基づく他社の評価に一喜一憂せず、常に、「今回正しい決断をすることができただろうか?」に焦点を当てること、そして意思決定のプロセスそのものを向上させることが重要で、これは人生においても当てはまることだなと考えたりしています。結局、結果は運などに左右され結果論でしかない部分が大きいので、自分のできうる最善とその最善の向上に努めるしか結果は残しようがないなーと。

(と達観したっぽいことを言いつつ、今回優勝できなかったという結果に対しては未練たらたらです(笑))


これからポーカーを始めよう!学ぼう!という方へ

面白そうだしポーカー始めてみよう!勉強してみよう!という方へ向けてお伝えしたい情報をいくつか。

どうやってポーカーを始める?

ポーカーは、トランプがあって2人以上集まれば出来ます(笑)。
なので、始めるのはめちゃくちゃ簡単です。

ポーカーテーブルでディーラーさんが配ってくれる本格的なポーカーを楽しみたい!という方は、ポーカースポットに行くと良いです。(”ポーカースポット”でググるとたくさん出てきます。)
ポーカースポットでは一定額(3,000円くらい)のお金を払ってチップを購入し、そのチップで遊べるイメージです。

心構え

心構えというとほど大げさなものではないのですが、始める前に意識しておくとよいかもと思うことを書いていきます。

◯まずはポーカーを楽しむこと
仲間内でもポーカースポットでもいいのですが、まずはポーカーを楽しみましょう!
時々、ミスプレイを馬鹿にしてきたり、運悪く負けた時に機嫌を損ねて八つ当たりしてくるプレイヤーがいますが、そういった人たちは少数ですし、どう考えてもその人達が悪いので気にしないでください(笑)。

◯議論は恐れないこと
ポーカー好きには理屈っぽい人が多い気がしていて、各プレーに関して議論が巻き起こることがあります。議論する中で自分の理解が深まったりするので、そこは臆せず周りのプレイヤーに色々質問したり、議論に加わってみると勉強になって良いと思います。

学習ロードマップ

これから勉強してみたい、うまくなりたいと思っている方々に簡単な学習ロードマップです。

①全くポーカーをしたことがない人
・ルールを覚える
・遊んでみる(仲間内でやったり無課金でアプリ(e.g.Poker Stars)で遊んでみたり)

②本物のカジノでプレーするような感じでポーカーをしてみたい人
ポーカースポットへ行ってみると良い。初心者講習をしているところもあるみたいなので、そちらに参加してみるのもありです。
(e.g.BACK DOORという施設のポーカー教室

③「ポーカーをやったことがある」レベルから脱したい人
まずはポーカーの定石や戦うための基本的なツール(e.g.プリフロップでの3bet)を知ると良いです。そのためには何か基本的な本を一冊読むのがおすすめ。「フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編」、「トーナメントポーカー入門」、「エド・ミラーのポーカースクール」等々。あとはポーカー道というサイトがあるのでその中身を見てみたりするとよいです。トーナメントポーカー入門は、トーナメント特有戦い方も載っているので読んでおくと、トーナメントで勝てるようになると思います。

④ポーカー初心者(ツールや定石に振り回されている段階)を脱したい人
定石やツールはわかったが、もっとうまくプレーしたい!という人は、ぜひとも「ステップアップポーカー」を読んで欲しいです。本書を一言でまとめると、「すべてのアクションに理由を持て」といことです。こういう場合はこうすべきという正解を提示してくれる本ではなく、すべてのアクションに理由を持つべきだということ、そしてシチュエーションごとに理由を検討しながプレーする方法が書き記されています。
ポーカーは、相手のプレイスタイル・相手の思考レベル・相手のチップの量・テルetc.で状況は常に変化するので、目的を理解した上で理由を持って意思決定を下さないと正しいアクションが取れず負けてしまいます。この本を読んで、ポーカーの定石・戦うためのツールの裏側にあるコンセプトに考えが及ぶようになれば、自分の知っているツールを状況に応じて柔軟に使えかなり勝てるようになると思います。

↑この詰め具合で500p弱。文量の多さに圧倒されるかもですが、勉強になるのでおすすめです。
(※注:実は著者のAnnie Dukeは曰く付きの人物です。僕らは彼女の為人について擁護しているわけではなく、あくまで、「すべてのアクションに理由を持て」という主張に共感しただけなので、そこは誤解なきよう。)

⑤その後
ここまできたらあとは、自分の好きなスキルを伸ばしたり、苦手分野を克服したりという各論を磨いていくのが良いと思います。

◯トーナメント特有の戦略
上の③④当たりに入れても良いかなとも思ったのですが、トーナメント特有の戦略なのでこちらに別個で書きました。トーナメント戦略は、ポーカーのトーナメントで勝とうと思ったら絶対に身につける必要があります。
アグレッシブポーカー トーナメントを制覇しろ」を読むと良いと思います。特にCSI(M値)の概念とオールインステージ、リスチールステージについては知らないと勝つのは難しいです。

◯ハンドリーディング
相手のハンドを読むことは、誰しもが行う基本的なことですが、ポーカーにとって最も重要なスキルとも言えます。How To Read Hands At No-Limit Hold’emはそんなハンドリーディングにのみ焦点を当てた本で、とても勉強になります。

◯テル
ポーカーのテルに関する本は今年の3月に入るまで邦訳本がなかったためか、日本国内だとテルに関して意識を払っているプレイヤーは少ない気がしています。しかし、身につけると良い武器になります。

ポーカーの一般的なテルに関してまとめた本として、reading poker tells (今年の3月に日本語版「テルを見抜け! ライブポーカーの勘所」が出たそう)や、「Phil Hellmuth Presents Read ’Em and Reap: A Career FBI Agent’s Guide to Decoding Poker Tells」は良かったです。あとは、テルの中でも発言に特化した「verbal poker tells」やNon Verbalコミュニケーションについて書かれた「FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学」もおすすめです。

(ちなみに、僕たちは韓国のカジノでひたすら相手プレイヤーを観察する合宿も敢行しました(笑))

GTO戦略(ゲーム理論に基づいた負けない戦略)
時間がなく、あまり手を付けられなかったのですがGTO戦略も勉強すべきだと思われます。これからはGTO戦略がわかっていないと話にならない時代だとさえ言われています。自分のプレーが数学的に正しいプレーだったかを検証できるpoker AIのPoker Snowieなんかを使うと良さげです。

以上、座学的な内容しか書いてこなかったのですが、結局のところ座学で勉強したことは実践しないと身に付かないので、こららの本等を読みつつ、ポーカーをプレーするのが大事です。その際、テルのようなライブでないと訓練できないもの以外はPoker stars等オンラインポーカーで訓練するのが良いと思います。単純に同じ時間単位でプレーできるハンド数が3倍くらい違いますし、多面打ちすればその差は10倍にもなるからです。

ロードマップとしてまとめるとこんな感じです!
(あくまで初心者からスタートした僕らの意見なので、「これは適切ではない!」と言ったご指摘はウェルカムです!!)


半年間の軌跡のプレイバック

僕らの過ごした半年間を時系列に沿ってまとめるとこんな感じでした。

【〜10月末】
①やったこと
目標と計画立て。
②僕らの心理状態
・ルールはわかる。ただ戦術・戦略がよくわからない。けどきっと勝てるはずだと思いこんでいる。
・暗中模索状態
全ての変数(各ベッティングラウンドにおける相手のアクション、相手のプレイスタイル、相手のスタックサイズ、相手のポットサイズ、相手の癖、トーナメント状況etc.)を洗い出し、それを全て考える思考フローを作成し暗記しようとした。
→変数多すぎて無理ゲーと感じる。
③戦果
初全国大会出場権獲得!by高木

【~11月末】
①やったこと
基本戦術であるCB,セカンドバレル,フロート等々の名前と概念を知って試す時期。
しかし、なぜその戦術を取るのか理解していないよく分からんっていう状態のため、結果はあまり出ず。
暗記やテルの訓練をスタートして、以降継続的に行い続ける。
②僕らの心理状態
全員が全国大会に出場したものの、何もできずにあっけなく終了したため、危機感を覚える。
③戦果
全員が全国大会の出場権を1回は獲得
※おまけ:サテライトで初めて3人でファイナルテーブルまで残った時の記念の写真

【〜12月末】
①やったこと
・トーナメント戦略を学ぶ→「アグレッシブポーカー トーナメントを制覇しろ」、特にCSIの概念の習得はでかかった。
・世界最高の獲得賞金プレイヤーであるダニエル・ネグラーヌのSmall ball strategyを読みルースアグレッシブなプレイスタイルに憧れ真似し始める
→どうも勝てなくなる。

②僕らの心理状態
当初立てた目標に到達しておらず、危機感が更に強まる。
(12月末には30位以内に入る予定だった…)

③戦果
N-1という全国大会でそこそこの順位を取る。80位くらい。

【〜1月末】
①やったこと
・ステップアップポーカーを読了。
全てのアクションに理由を持つ、難しい決断を避け相手に難しい決断を強いるというコンセプトに感銘を受け熟読。
→結果、プレーの質が大幅に向上し、サテライトでも安定して好成績を残せるようになった。

・韓国でのテルを見抜く技術向上合宿
本を読み座学でテルの勉強は済んだものの実践していなかった。そこで実践しようと思ったのだが、日本ではライブで長い時間ポーカーを行うの場所がないので、韓国のカジノに行き、朝から晩までずっと相手のプレイヤーを観察する合宿を行った。

②僕らの心理状態
少しずつ結果が残せるようになってきたこと、今まで勉強してきたことが本当の意味で腹落ちしてきた(点と点がつながり線になってきた)ため、自信を深める。

③戦果
・サテライトで安定した成績を残せるようになった。
・全国大会のDay2に初進出!by岩瀬(下の写真の左上)

・B.S.O.P優勝でチーム初のプロ契約(海外への渡航費とトーナメント出場費)!by高木

【〜2月末】
①やったこと
・各自のスキルアップ
一人一人、得意なスキル苦手なスキルが出てきたので、それぞれにあったスキルアップ計画に移行。

②僕らの心理状態
・遂にDay2ファイナルテーブル(残り10人)にまで残ることができ、俄然やる気が高まる。
・本当にうまいプレイヤーとの実力差を痛感し、凹むもやる気が高まる。

③戦果
APT Japan East で9位!by市川(下の写真左下のフードかぶっている人)

【〜3月25日】
①やったこと
・各自のスキルアップ
・GTO戦略の一部をかじる
・総復習

②僕らの心理状態
・最後の大会に向けてやる気がピーク

③戦果
戦国ポーカーツアーday1ファイナルテーブル3回(40位,40位,26位)


感想

さくっとまとめるはずが結構な文量になってしまいました…笑
この半年間の密度の濃さを表しているなーと感じています。正直、これだけ何かにハマったのが久々でとても楽しかったです。

そして勉強していく中で改めてポーカーは奥深いなーとも感じていて、今後勉強するのも楽しみでしかないです。

ポーカーは、面白いのはもちろんのこと、色々と勉強になることも多いので、この記事を読んで少しでも興味を持った人はお声掛けください!一緒にポーカーしましょう!
(あと、ポーカー関係の仕事を将来出来たら面白いなーとも思ったりしてます笑)

※おまけ写真
テルを見抜かれないようにとか、相手に威圧感を与えようとか色々試行錯誤した結果、怪しい風貌になった3人笑

テンションがあがって作ったチーム名(93s)とそのロゴ

Taichi Ichikawa

Written by

自分の思考を整理するためのアウトプットの場として、活用していきたいなーと思っています。考えたこと・感じたことをつらつら書いていく予定です。思考の整理・深化と新しい気付きを求めているのでフィードバックをいただけると嬉しく思います…! ※コメントは個人的な見解であり、所属団体・組織には一切関係がありません。

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