視点を広げる3つの思考法
〜後編:実践的思考法〜

先日、『なぜ「戦略」で差がつくのか。』の著者、音部さんとお話をしていて感じたことを、「戦略思考とキャリア論」としてまとめさせてもらった。主に、マーケティングにおける戦略思考はキャリア論にも適応できる、と言った内容を書いたのだが、結局のところ音部さんの話を聞いていて個人的に強く印象に残ったのは、
「モノ(本質)をどう見るか(捉えるか)」という点が、戦略やその結果に大きな影響を及ぼすということだった。
そういう意味では、「モノをいかに捉えるか」「視野をいかに広げるか」という思考は、マーケティング戦略のみならず、あらゆる場面で有効に働く思考だと思う。
そこで今回は、音部さんに教えてもらった、3つの思考法を紹介したい。(詳しくは、著書やこちらの記事でも紹介されている。)
この考え方を音部さんは「Thought-starter question」と呼んでいて、「思考のスイッチを入れるための質問」として、モノゴトを考え始めるときや、行き詰ったときに利用すると便利だと紹介してくださった。
ⅰ)「何が問題か?」
この質問は、困難に直面した際に「本来の目的」を思い出させてくれる質問となっている。ものすごくシンプルなので「え、これが?」感はあるが、実際によーく考えてみると、問題に直面した際に、本来は「手段」であったモノを「目的」だと勘違いして固執してることは、確かによくあるな、と思った。
ⅱ)「ある場合」と「ない場合」の違いは?
この質問は、曖昧な目的に対して行動やプランを想定された場合に役立つ質問となっている。自分のこのタスクが「ある場合」と「ない場合」、この会議の「ある場合」と「ない場合」などを考えてみることで、その行動やプランの本来の目的が見えてくるようになる。
ⅲ)◯年後(ヶ月後)このプロジェクトは大成功(大失敗)しました、なぜか?
これは現状ではなく、未来から逆算することで、現状から導き出した仮説とは違った仮説を見出すための質問となっている。
現状に縛られること無く思考できるので、より本来成し遂げたかった「目的」を見出すことができるのもこの質問の良い点である。
以上が、音部さんに紹介してもらった思考法だ。
思考が行き詰まったときや、本来の目的を見失いそうになったときは、この思考法を駆使して、しっかりとモノゴトを見極められるようになっていきたい。
