日本の就職と採用における「安定志向」と「ブランド志向」について

ジェイソン いや、日本の新卒採用はかなりおかしいと思いますよね。「大手に入りたい、ここで面接します」となるんだけど、そのあと何をやるのかは、その会社が勝手に決めるわけですよね。
アメリカだと、こういうものを4年間大学で専門してずっと勉強してきたから、すぐ活躍できるようにこういう仕事をやるために、ここと面接しますと。それは根本的な違いですね。
大手に入ってから、もう1回完全に教育を受け直す時間はすごい無駄ですし、効率悪いですよ。アメリカだとそういうのを大学でもう習ってるから、いきなりこういうようなプロジェクト、真面目なプロジェクトに入ってもらってます。

そんな厚切りジェイソン氏の話を聞いて。

現在の日本の就職/採用状況について

(日本の)多くの学生はなるべく業績の安定した≒給与の安定した企業に就職したい→大企業≒安定というイメージのある大手企業に就社希望。

(日本の)多くの大手企業はなるべく優秀な学生を採用したい→優秀な学生が多いであろう偏差値の高い有名大学の学生を採用。

聞き飽きた話だが、この主な要因は2つ。日本の教育現場と大手企業の採用活動。

日本の教育現場について

ちゃんと勉強して、良い学校に入って、良い企業に就職し、安定した生活を送ることが幸せ。そんな時代を生き、教育を受けた親たちの子どもは、家ではもちろん、学校でも、時代は変われど教育現場は未だに昔のままで、同様の価値観を植え付けられる。

「安定」が正義であり、また、バブル期を彷彿させ、国民性とも言える「ブランド志向」も相まって、安定しているであろう大手有名企業への就社を希望する。

みんなが良いって言ってるから、みんなが持ってるから、みんなが知ってるから、みんながみんなが。「みんなが」が付いていればきっと正しい。安心する。

企業の採用活動について

優秀でない学生の採用はなるべく避けたい≒なるべく安定して優秀な学生を採用したい、とはいえ多数の学生を限りある時間と担当者で隈なくチェックすることは難しいため、ある程度努力しないと入れない大学に入った学生≒目的のためにはある程度の努力ができる学生≒ある程度の成果をあげてくれる可能性のある学生、とし、隈なくチェックする対象者を最初に学歴でふるいにかける。いわゆる足切り。確率論に基づいた採用活動の効率化。中にはこの理屈すら頭になく、でもそこに存在するルールのおかげで「有名大学=優秀な学生」というブランド志向にも似た感覚を持って活動している採用担当もいるのではないかと。なぜ自社が学歴足切りルールなのか、を考えることも確認することもなく。

まとめ

これらは日本の就職/採用の現状であり、これを良いと評価するか、悪いと評価するかは、立場や見方によって変わるところだが、ひとつ自分の主張というか、大事なポイントとしては、採用される側にとっても、採用する側にとっても、仕事とは、働くということは何なのか。何のために働くのか。幸せとは。人生とは。

そういった根本的な部分を考える機会を教育現場や採用活動の中に量質ともにきちんと設けることで、少しずつ、皆がその時代にあった幸せの在り方や生き方を自分の中に持って生きていける社会になっていくのではないかなと。また、そのほうが良いのではないかなと、浅知恵かつ勝手ながら思う。