WebTracking Privacyについて考える

あなたは、Privateモード(Cookieを利用しなくても)でも追跡されている

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4 min readJan 2, 2019

まずCookieについて簡単に説明する。Cookieは、インターネットを利用するユーザーがどのサイトを訪れたたか、どのような広告を見たかなどを記録して、ユーザーのブラウザにその情報を記録させる仕組みである。これは、Opt Technologies Magazineさんの閲覧履歴を追跡されている?行動ターゲティング広告の仕組みを知るがとても参考になります。ユーザーは、訪れた旅行予約サイト内に埋め込まれたバナーによって生成された、K社という予約サイトとは別の会社のCookieも同時に保存されます。このような仕組みでクリックしたサイトに関するCookieはもちろん、クリックしていなサイトのCookieまでもがユーザーのPC に保存され、このCookieを元に、他のサイトでユーザーが再び、K社のバナーを見るときは、旅行予約サイトの時に観覧した趣向を元にユーザーの好みの広告を表示してきます。

http://channel.trendmicro.co.jp/vb/archives/1220より

このようなCookieは最近多くのブラウザで導入されたPrivateモード(黒いやつ、シークレットモードとも呼ばれる。)を用いることで対処できます。このモードでは、ユーザーのPCにCookieが残らないような仕組みになっています。

しかし、実際はこのようなPrivateモードは追跡に対抗する手段としては、ほとんど機能しません。最近では、Super Cookie(Zombie Cookie)と呼ばれるCookieの登場やCanvas Fingerprintingという技術も使われています。FingerPrintでは、広告などが埋め込まれたサイトで、ユーザーのPCは、UserAgent、ACCEPTヘッダ、HTTPクッキー、画面の解像度、タイムゾーン、プラグイン、ユーザーがインストールしているフォントなどの情報を用いて利用者にはきずかれないように小さなイメージを描きます。上であげた情報は、ユーザーごとに異なることが多く全て一致することは珍しいため、これらの情報を用いてユーザーを特定追跡します。

例えば、以下のサイトをCookieが残らないPrivateモードでアクセスして、ユーザネームを登録してみてください。Privateモードでも追跡されていることがわかるはずです。

また、ユーザーの行動は、以下のサイトでもわかるように手に取るようにサーバー側で取得できるがわかります。

ちなみに、このCanvas Fingerprintingから逃れる方法は、Firefoxで、Canvas Defenderをインストールすることで対処できる。

さらに、IPアドレスを用いて追跡されることもあります。これは、Torなどのブラウザを用いて対処できると思われます。

まとめ

Cookieは、ログインを簡略明かしてくれたり我々がほしい情報を、探すために便利な情報であると思います。しかし、便利な情報であるとともに、我々のプライバシーをダダ漏れにする要素の一つでもあると思います。利便性とプライバシーを両立することをこれから議論して、改善していく必要があると感じました。

Twitter: @r_etx

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