誰のためのサービスか

ビジネスには、サービスを提供する相手からお金をもらう場合と、サービスを提供する相手とは違うところからお金をもらう場合がある。

前者の場合は分かりやすい。スーパーやコンビニなどがこのパターンで、商品を買ってくれるお客さんからお金をもらう。売り手はお客さんの役に立って買ってくれそうなものを揃える。

後者のケースが多いのは、仲介サービス。人材紹介業などでは、転職希望者に企業を斡旋することで、斡旋先の企業から報酬を得る。

最近思うのは、サービスを提供する相手とお金をもうらう相手が違う場合、「誰のためのサービスか」が分かりづらくなるということ。

例えば、人材紹介業は「転職希望者のためのサービス」を謳うことが多い。しかし、斡旋先の企業からの採用報酬が年収の30%などと決まっていたとして、年収500万を提示するA社と、年収700万円を提示するB社が存在する場合、どちらに転職希望者を斡旋するインセンティブが働くだろうか。

もちろん、転職希望者の要望や能力を考慮し、仮に報酬が安くなったとしてもA社を勧めてくれる担当者はいるだろう。

しかし、これが期末の最後の案件で、担当者の年間ノルマ達成にあと200万円必要だとしたら?

B社を斡旋すれば達成、Aでは未達。

そして、B社を斡旋した場合、これは「転職希望者のためのサービス」と言えるだろうか?

個人の倫理観の問題と言ってしまえばそれまでだが、これはビジネスモデルの問題でもある。

少し極端な例を挙げたし、人材紹介業でも色々なモデルが存在するので一概には言えないが、「サービスを提供する相手からお金をもらう仕組み」は意外と難しい。

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