前提条件を正しく知れば、取れる選択肢はおのずと限られる

Atsushi Takayama
3 min readJan 29, 2019

--

いくら議論しても平行線で全然噛み合わないときは、もしかしたらお互いの前提条件がずれているからなのかもしれません。まずは落ち着いて前提条件を列挙するところから始めてみてはいかがでしょうか?

https://unsplash.com/photos/3V8xo5Gbusk

何か将来の方針を考える時、人は知らず知らずのうちに自分で前提条件を定義しちゃっていることがあります。自分と相手の前提条件が揃っていないと、堂々巡りに陥ってしまいます。

ビジネスにおいては、もちろん選択肢が無限にあるなんてことはありえませんね。予算、メンバー、自社のブランド、既存システム、採用計画、パートナー企業、法律などなど。前提条件は実は大量にあるものなのです。

他にもあります。人は身近なことを考えるのは得意ですが、遠い将来のことを考えるのは苦手です。世の中の長期トレンド、その中で自社はどのポジションを取っていくか、会社の将来のプロダクトビジョンなど、現在だけでなく将来のほうからの前提条件を置いてみるのも大事です。

長期トレンドというのは恐ろしいものです。地理的な面では少子化や都市への人口集中のトレンドなど。テクノロジー面では、一貫して人間がやる仕事を効率化していく資本主義的に合理的な方向に世の中は向かっています。

長期トレンドにはGoogleや中国でさえも逆らえません。

このようにして、現在の前提条件や未来の前提条件を並べてみると、取れる選択肢は実はそんなに多くないということに気付き、お互いに納得する妥当な選択に落ち着くのです。

合わせて読みたい

--

--

Atsushi Takayama

NewsPicksで2020年からCTOを、2022年からはFellowをしています。その前はピクシブでCTOをしていました。Courseraでイリノイ大学の大学院をやっています。