研究開発は何年先を見据えるもの?

Atsushi Takayama
2 min readJan 10, 2019

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会社の安定収益基盤が何年ぐらいは続くものなのかを考えます。

  • 3ヶ月後を見据えられる会社
  • 1年後を見据えられる会社
  • 3年後を見据えられる会社
  • 10年後を見据えられる会社

3ヶ月後をかろうじて見据えられる会社で「新サービスで一山当てよう」といったら、本業の合間にコソコソ作るイメージになるでしょう。

1年後を見据えられる会社であれば、数人のチームでスカンクワークス的に作るイメージでしょうか。

3年後を見据えられる会社であれば、今の会社の事業を取り巻くある程度大局的な技術トレンドを追いかける必要があります。例えばパソコン→インターネット→スマホ、みたいな流れがどういう方向に向かってるのかを考え、その先を予想します。

そろそろR&Dに力を入れたいなー、なんて思っても、研究室レベルの技術が3年後に実用的になるなんてそんなに多くありません。せいぜい5〜10年前にブレイクスルーのあった技術がそろそろ世の中で使われ始めた程度のはずなので、そういうのを最先端の企業がどう使ってるか、オープンソース界隈の動きなどを観察すれば、投資すべき技術が見えてくるはずです。

10年後を見据えられる会社であれば、世界最先端の研究をする必要があります。自分たちでマーケットを作っていかなければいけないからです。

このぐらいがいわゆる「研究開発」と呼ばれるのだと思います。

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Atsushi Takayama

NewsPicksで2020年からCTOを、2022年からはFellowをしています。その前はピクシブでCTOをしていました。Courseraでイリノイ大学の大学院をやっています。