壁にかける指の力

takabow
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Dec 22, 2016 · 8 min read

こんにちは、壁バカです。

この記事は「pyspa Advent Calendar 2016」の、23日目の記事です。

普段ブログを全く書かないので、前回ブログっぽいものを書いたのも、1年前の同じ Advent Calendar です。今回も記事のネタに困っていると、隣の席の同僚Sがアドバイスをくれました。

同僚S「たかぼうには壁にかける指の力のバランスだけで一本記事を書いてほしい」

・・・うん、何を言いたいのかさっぱりわからん。この同僚Sについては、昨日の記事を書いた mopemope さんもこういってることだし、スルーでいいかと思ったのですが、あとでなんか言われそうなので、とりあえず壁についてそれっぽいこと書くことにします。

壁とスポーツ

壁といえばあれです、そう、クライミングです。スポーツクライミングが2020年の東京オリンピックに採用されたということで、最近ますます人気がでてきていますね。なお2017年5月には、ボルダリングワールドカップが八王子市で開催されます。みなさん見に行きましょう。

クライミングと名のつくものはたくさんあって、非常に細かく細分化されてきています。今回それらを細かく紹介するつもりはありません。とりあえずクライミングが好きな人にとっては登ってれば楽しいんです。

クライミングのジャンルのなかでも、最近一般に人気がでてきているのは、ボルダリングと呼ばれる種類のもので、数mくらいの高さの壁(岩)を、ロープ等を使わず、自分の手足だけで登るやつのことです。あのカラフルな突起物(ホールド)を使ってのぼる、こんなやつを見たことあるでしょう。

ちなみに、オリンピックにおけるスポーツクライミングは、ボルダリングを含めて、リードクライミング(ロープで安全確保しながら10m以上もの壁をどこまで登れるかを競う)、スピードクライミング(あらかじめ規格の決まった壁をいかに最短時間で登れるかを競う)と、3つの競技が開催されることになり、選手はこの3種目の合計得点で競うという話で進んでるようです。これまでの大会では、それぞれ独立した競技だったので、ボルダリングで強くても、リードクライミングは全然やらない人や、その逆などもいました。でも、今後オリンピックを目指す選手は、これまで自分がやっていなかったジャンルも行う必要があるようです。たいへんだ。

壁と減量

クライミングをやっていると痩せる!とか、クライミングの消費カロリーは非常に高い!ダイエットにクライミングを!などという触れ込みがありますが、クライミングやったからといって、そんなには痩せません。趣味で壁に取り付いている合計時間なんてたかがしれてるので、実際の消費カロリーはそれほど多くないです。特にボルダリングの場合は、1回の登りはせいぜい30秒〜1分程度です。そして数分間休みます。有酸素運動には程遠いですね。

でも実際、クライマーは痩せている人が多いです。クライマーが痩せるのは、登ってたら痩せたのではなくて、より登りたいから自主的に痩せるのだと思います。

とはいえ数kgの差であれば、無理に減量するより、しっかり食べてコンディション整えた方が圧倒的に登れるようになります。僕も昔は、3kg体重を落とせば1グレード難しい課題を登れるという話を信じてた時期がありました。もちろん10kgとか差があれば話は別ですが、2〜3kgの差であれば、しっかり食べてコンディション整えたほうが登れます。

色々書きましたが、クライミングを始めると、意識が変わるのは事実です。もっともっと壁を登りたい、その思いが自身の意識を変え、健康的なダイエットに繋がります。・・・と、プロテイン飲んで鶏ささみ食ってる人に言われても説得力なんてないでしょうけど。

でも最近は炭水化物をしっかり取るように意識してます。炭水化物ダイエットとよくいうけれど、炭水化物を取らないと疲れは取れないし、筋肉落ちるし、とにかくツライだけでした。体重も落ちるんだけど、それ以上に力が入らず登れなくなる。カーボを恐れるな。

壁と筋肉

じゃあ筋トレとしてはどうなんだ?というと、実際筋肉は結構つきます。腕、肩、背中、腹筋、これらは登ってるだけで勝手に成長していきます。別にクライミング以外でとくに筋トレしてはいません。元々ひょろかった僕ですが、登ってるだけで、それなりにガタイは良くなりましたし、腹筋だって割れたりしてます。クライミング始める前に買ったパツパツのワイシャツを着て客先行ったら、席に座った瞬間にシャツが破けたりと恥ずかしい思いもしました。ワイシャツって漫画みたいにパーンって破けないんですね。繊維の一番弱いところが静かにビリっと裂けました。

なお、足の筋肉はそうそう増えません。クライミングにおいて足というのは実はとても重要なのですが、筋肥大させるほどの負荷にはならないようです。むしろ太ももとか重たいし減らしたい。

全体として上半身が膨らむので、男性としては見せ筋が育って、よいと思います。なお、胸板が厚くなると思われがちですが、クライミングは別にプッシュする動作はないので、大胸筋は成長しません。ただ、クライミング中、脇を閉めて腕をロックする動作があったりするので、脇の下の筋肉(なんていう筋肉だっけ)が成長します。なので服着てると胸囲は膨らむので、一見胸板は厚くなったようにも見えます。

男性クライマーにとっては、楽しく登ってれば目に見えて筋肉がついてくるので、おいしいとこ取りですが、周りの女性クライマーに聞くと、やはりそうはなりたくないそうです。とはいえ、クライミングが強くなるにつれて、ある程度は肩幅が成長しますし、前腕も逞しくなってきてしまいます。やはり服に気を使ったりするし、どうやって肩と腕を隠すか、そういう悩みが出てくるそうです。僕は、筋肉が逞しくて腹筋割れてる女性は素敵だと思うのですが、極力隠したいものだそうです。なかなか難しいものですね。

壁と握力

ボルダリングをしていると聞くと、「握力すごいんでしょ?」とか「自分は握力ないからきっと登れない」、そんな類の言葉をよく耳にします。握力といえば、小学校時代から体力測定でも握力計で測ったりと、なじみの深い項目の1つですね。

結論から言うと、クライミングには、いわゆる「握力」はいりません

さて、握力とはなんでしょうか?Wikipediaで握力の項目をみてみるとこのように書かれています。

現在では、主に以下の4つに分類される。

1. クラッシュ力(ものを握りつぶす力)
2. ピンチ力(物をつまむ力)
3. ホールド力(握ったものを保持する力)
4. ものを開く力

握力のうち1.のクラッシュ力は握力計を使って測ることができる。

世間でよくいう握力というのは、1番目の「クラッシュ力」のことを指します。このクラッシュ力ですが、クライミングしていてもさして増えません。僕のクラッシュ力は、調子のいいときに、CoC の No. 1.5 がやっと閉じれる程度で、実際クライミング始める前と今とでは、握力計の値はほとんど変化がありません。余談ですが、握力計、測る前にちゃんとウォーミングアップすると、結構値が増えますよ。

クライミングで重要なもの、それは3番目の「ホールド力」です。これは「把持力(はじりょく)」とも言われます。もちろん2番目のピンチ力もクライミングで使いますが、とりわけ把持力は、クライマーならではの力の1つになります。

把持力とは、握り込んで形を作ったら、それを剥がされない力です。クライマーは手全体ではなくて、指先だけで体重を支える場面が多く出てきます。このとき指は、第1関節または第2関節でコの字に曲げているわけですが、そこに体重をかけるので、当然指はまっすぐ伸びる方向に引っ張られます。クライマーは、それに耐える力がとても強くなります。

把持力、普段はあんま意識しないし、握力計みたいに測定器があるわけでもないので、どのくらい強くなってるかよくわかりません。 pyspa 界隈では以前から懸垂がはやっていて、先日も指何本で懸垂できるかって話題がでていたので、試しにやってみました。指1本ずつで。

指1本で懸垂

はー、痛かった・・・

このように一度曲げて形作って引っ掛ければ、そこに体重かけても結構耐えられるんですよね。ただやっといてなんですが、こんなこといきなりやると指壊すので真似しないようにしましょう。

運動をしていく場合、神経 > 筋肉 > 腱靭帯 の早さで成長すると言われています。運動を繰り返すと神経が成長し、その動きに慣れて行きます。そして必要な筋肉がついてきますが、腱や靭帯に関連する部分というのはなかなか強くなりません。以前スポーツ医学の先生のお話を伺ったのですが、クライミングをはじめても、腱の強さがしっかり追いついてくるのは、2年とかの時間が必要だそうです。

クライミングをするときは、腱を壊してしまう可能性があるので、最初は指に過度に負担がかかることはやめたほうがよいです。

最後に

他にも色々書こうとしたのですが、ダラダラと長くなるので、ここらで切り上げます。

明日「pyspa Advent Calendar 2016」の、24日目は @wozozo です。

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