Taka Inoue
6 min readJan 19, 2019

夜間無人スーパーにいった話@福岡市

2019年はじめての福岡出張の際、各お取引先に挨拶を済ませた後、時間があったので、噂の夜間無人になるというスーパーに行ってきました。その使い勝手や感想を。

提供するのは、トライアルカンパニーさん。九州では有名なスーパーを展開している企業のようですが、テクノロジーの力を使ってより効率的なショッピングを提供されています。

簡単に調べたところでは、世の中にある無人レジは2通りあって

1. ICタグを商品に貼っておいて、カート出口でそれが読み込まれ、合計金額確認&支払い
2. カメラで人の動きを見て、商品をカゴに入れたかを把握。カート出口で自動で支払い

のようです。トライアルさんは1のICタグのイメージがあったけど、今回僕が行ったのはたぶん2のほうで、商品にICタグは見当たりませんでした。

無人レジでは、最近ユニクロもとても便利になっていて、複数の商品もレジの台に載せるだけで合計金額が表示されて、セルフレジで会計。そんな体験を直近でしましたが、おそらく1の仕組みですね。

まず入店。思ったよりも人が多いです、というか普通のスーパー並みにいる。
カートにディスプレイがついている、それをスマートカートと呼ぶことにしますが、通常のカートも設置があるんですが、8割程度のお客さんがスマートカートを使っていました。最初、 僕も使い方がわからなかったのでよく観察していましたが、みんな手際良くバーコードを読み込み、適応しているようでした。

プリカ申し込みとスマートカートへの連携

ここで店員さんに自分もスマートカートを使いたい旨お願いすると、最初にプリペイドカードへの申し込みが必要、と。これはポイントカードも兼ねているようです。
必要な情報を入力して、プリペイドカードをアクティベートしたあと、入金作業。入金方法は2通り
1. 現金を投入口に入れる
2. キャッシュカードから入金する
チャージ金額は、1,000円〜100,000円(1回あたりは49,000円まで)、1,000円単位で入金が可能でした。

プリペイドカードの設定が終われば、スマートカートの出番。ディスプレイの下についているリーダーに、プリペイドカード裏面のバーコードを読み込ませて、カートとプリカを連携させる。プリカには会員情報、チャージ残高、ポイント残高などが紐づいています。

ディスプレイの下についているのがリーダー

設定が完了すると、あとは商品を手にとって、カートのリーダーにスキャン。そうすると、ディスプレイ上に商品名や価格が表示されるので、正しいかを確認すれば良くて、これを繰り返す。
読み取った商品から、別の商品レコメンドがされたり、商品別のポイントアップ情報なども表示されていました。バーコードがついていない生鮮食品などは、ディスプレイ上に表示されているリストから選択する形となっていましたね。
お店にある商品は全てダイナミックプライシングで需給のバランスで値段が変わるみたいです。

商品のキャンセル

1. まず画面上で「商品取消」を選択
2. その後、その商品のバーコードを再度読めば完了

今回、年齢確認が必要な商品を買ってみたのですが、そのアンロックは、最後のお会計手前にして、店員さんによる解除設定がされましたた。これが完全無人レジの時にどうなるのかは今回わかりませんでした。無人の時は、年齢確認商品は購入できないのですかね・・(しかし角瓶かなり安い

レジのオペーション

今回店員さんにサポートされ、あまりにも一瞬だったため理解できていない面もありますが

1. ディスプレイ上で「お会計画面」を選択
2. カート商品とディスプレイで表示されているものの最終確認、支払い方法の選択(ポイント利用するか)などがある。年齢確認商品はここで店員さんによるアンロックが必要
3. 専用ゲートを通過
4. 残高など問題なければ、ゲート通過時点で、プリペイドカードから残高が減算され、通過後にレシートが出てくる
5. あとはセルフで商品を梱包して終了。スマートカートを元に戻す

という流れでした

右に見切れている機械からレシートが出る

以上のような体験でしたが、店内には店員さんがたくさんいて、困ったらすぐに声をかけてくれました。これが夜間の無人スーパーになると、実際の買い物はどのようになっているのか、また暫くしたら行ってみます。ちなみに24時間スーパーということで、写真のような祝儀袋がたくさん種類があって、急に手に入れる必要があるものも24時間購入できることはとても魅力ですね

改善できそうだと思った点

・バーコードリーダーの感度が良く、同じ商品を3度読んでしまうシーンがあった
・店員さんがいないと、年齢確認商品が購入できない
・プリカのアクティベートにも店内で少し時間を要したので、スマホで完結できれば事前準備もできてよい
・最終的にはタブレットも不要にして、自分のスマホがリンクできれば提供者側はコストセーブできそう

ちなみに、店内にはカメラが張り巡らされているという感覚はあまりなく、快適に買い物ができました。このカメラで捉えたユーザ行動のデータを活用して、購買転換を高めるようです。

また、プリペイドカードとスマートカートを使わずとも、通常のセルフレジは存在するので、ぜひ気軽に行ってみていただければと思いますし、僕も次はトライアルさんの別店舗に行ってみたいと思います。

トライアルQuick 大野城店
24時間営業
https://www.trial-net.co.jp/shops/view/430