「定点観測」研究序説:3・いつまでも流行っているアレ② 台湾でも!

(つづき)

前稿で、リュック/バックパックの流行とそのなかでもぐんぐん増えている「Anello(アネロ)」というブランドについて言及したが、その後、2016年になると、さらに特に学生さん(と思われる)を中心に、若い男性はもとより、若い女性にもどんどん支持されるようになり、文字通りリュック/バックパックという鞄の形態は定着。多様化が進んでいった。

そして、驚いたのは、その傾向は、年末年始に家族で訪れた台北にも浸透しており、なかでも、あの「Anello」のリュックをしばしば見かけたことである。

上の写真は、繁華街で見かけたシーンだが、古い問屋街の街並みを生かしつつ再開発が進むおしゃれエリア“油化街”で出会ったセレクトショップでは、なんと「Anello(アネロ)」のコーナーが設けられていた(!)。


「トートバッグのようにも持てて、リュックとしても背負えて、けっこういっぱい入るんです」と言うのは産休中の女性(30)。

「こんなふうに上の部分ががま口のように大きく開くリュックは他にありません!」と力説する大学4年生や、「どんな服にも合うし安い」と言う会社員(27)など、ブランドではなく機能性や利便性を推す声が多かった。

靴はデザイン、鞄や財布は機能、といわれることが多いが、機能という観点からは、少し前に北欧のブランド「KANKEN(カンケン)」のリュックが若い世代に大流行したときに、①上の部分が大きく開くこと、②軽いこと、③色展開が豊富なこと、そして、④案外安価であることなどが人気の理由だったことを思い出す。たしかに、「Anello」も同じ条件を満たしている。

また、「利便性」という意味では、取り扱っている店舗が多いこともあげられる。新宿のバッグショップでも店頭の目立つ位置にいくつもぶら下がっていたし、恵比寿駅の雑貨ショップふと立ち寄った羽田空港の売店でもラックいっぱいに紹介されていた。

さらに、ググってみると、「忙しいママにピッタリ〜」や「Anelloが人気の理由〜」、「プチプラ〜」など、いろんな口コミがまとめられており、“みんなが持ってるアレ”など、ネット上でもかなり話題になっていることもわかった。

ちなみに、同ブランドの製造元は大阪に本社がある株式会社キャロットカンパニーというそうだ。1カ月ぶりくらいに同社のサイトを見たら、デザインのバリエーションがものすごく増えていた! しかも別注ラインも紹介されている。

http://anello.jp/

こうなってくると、流行はしばらくは止まらない。もう静かなブームではなくなってくる。おそらく、M・ロジャーズの「普及曲線」の「オピニオンリーダー(13%)」を大きく超え、「アーリーマジョリティー(34%)」のゾーンに突入、いや、もっと多いかも?! 近いうちにカウントしてみようかな、と思った瞬間、目の前を「Anello(アネロ)」の新作(?)の“スラッシャーバッグ”を持った若い男性が横切った。[T]

One clap, two clap, three clap, forty?

By clapping more or less, you can signal to us which stories really stand out.