広告が変わってきてる。ような気がする。

平井敬
4 min readJan 22, 2015

このブログでは、40歳を機に国内最大手代理店からシリコンバレーのスタートアップに転職した僕が、グロースハックやシリコンバレーについて学んだこと、スタートアップで働くの毎日の事等を綴っています。弊社及び僕のブログの最新情報に興味のある方は、こちらからメールアドレスを登録してください。

メディア、テクノロジーの変化

スマートフォンの世帯普及率が50%を越え、ソーシャルメディアの普及により、口コミや友人経由でのレコメンドが大きな影響を持つ時代になりました。テクノロジーの進化により、DSPやSSPに磨きがかかり、枠から人へインターネット広告のあり方やニーズも変化しています。

このようなメディアやテクノロジーの変化がもたらすものは何か。僕は、この変化は、広告の存在自体を否定するものではないと考えていますが、広告のあり方やその意味自体に、大きな変化をもたらしていると考えています。

広告という方法自体はこれからもなくならないでしょうし、広告媒体として重要な位置を占めてきたテレビやラジオ、、新聞、雑誌も引き続き形や役割を変えながら存在していくのではないかと考えています。

ただ、ここで重要な視点は、少なくとも、メディアの変化とテクノロジーの進化は、、確実に皆さんの行動を変えてているということです。スマートフォンやソーシャルメディア、さらに、進化を続けているインターネット経由の広告テクノロジーにより、静的で一方向的なメディアであるテレビやラジオ、新聞、雑誌等に対する視聴者や読者の態度は確実に変わりつつあります。

例えば、以下のような変化が起こりつつあります。

  • 時間の概念がなくなる。いつでもどこでも過去及び最新の情報にアクセスできるようになりつつあります。
  • メールがなくなる。リアルタイムのチャットやビデオが主流になりつつあります
  • テレビを見ない世代の台頭。インターネット上に掲載された動画のPVが視聴率に変わりつつあります。
  • 購買層のメディア接触率がよりネットよりになる。製品購入に関連した情報の配信メエィアがインターネット経由の方が、トラッキングができるという理由も含めて、より効率的になりつつあります。
  • オンデマンドコンテンツが生活に大きな影響を与える。特定の時間に視聴者を拘束して計測する視聴率が機能しなくなり、観たいときに好きなコンテンツを消費できるようになりつつあります。

また、メールに変わるテクノロジーが企業シリコンバレーでは、うまれています。

Slack という最近約10億ドルを調達した企業です。紹介ビデオのリンクをつけておきますのでご覧ください。

Slackは、UIが優れている・検索機能が優れているいった点で、弊社の社内コミケーションツールとしても大活躍しています。

上記のような変化を、例えば、マスメディアからソーシャルメディアへの変化と捉えるならば、広告の在り方も大きく変わってきます。

沢山の人に一斉に告知するという意味での「広告」は、文字通り、時代にあったものではなくなっていきます。

新しい広告のあり方は、ソーシャルメディアを構成する一人一人の個人、一人一人がいつでもどこでも持ち歩いているスマートフォンを起点に、つまり、個人の意思や意図に応えるようなメッセージのコミュニケーションに変わっていきます。

つまり、ここでは、広告という言葉自体が、新しいコミュニケーションの在り方には適さなくなっているということになります。

AppSociallyでは、広告が企業と消費者のコミュニケーションの中心をなしていた時代から、個人を中心にしたものに変わっていく時代の流れの中で、優れたコミュニケーションの方法を提供している企業です。

冒頭でも述べましたが、40歳を機に国内最大手代理店からシリコンバレーのスタートアップに転職した僕が、グロースハックやシリコンバレーについて学んだこと、スタートアップで働くの毎日のこと等を綴っています。弊社及び僕のブログの最新情報に興味のある方は、こちらからメールアドレスを登録してください。

引き続き、よろしくお願い致します。

P.S. 上記に関連して、個人が起点になった際に重要な視点にペイドとオーガニックの違いというのものあります。こちらについては、また別の機会に論じてみようと思います。

2015年1月22日

AppSocially 株式会社

平井 敬

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