ジャメヴな切り口!ジャメヴカッター!

いきなりですが、ジャメヴ。
ジャメヴとはデジャヴの逆です。

デジャヴは既視感と言われ、字の如く、実際には見たり、経験したりしていないことだけど「あれ?これ知ってるな・・」って思ってしまうことです。で、その逆がジャメヴ。未視感とも言われます。
いつも通りの日常のはずなのに「あれ?これおかしくないか・・」と、いつも見ているものや経験していることが未知なモノに感じてしまうこと、だそうです。

電通の奇才、廣田さんの講演をお聞きした時にジャメヴは知りました。廣田さんは蟻がなんでツルツルの壁でも縦横無尽に動けるんだろ?と不思議に思って、蟻の研究者になって、蟻が動き回るときに足から高速で油を出し入れしていることを世界で初めて発見した人です、ってキャリアが謎過ぎる。ご興味ある方はこちら。と、それは置いといて、この蟻の動きに「よく考えたらおかしくない?」って思えたことがジャメヴな切り口というわけです。

僕はこのジャメヴな切り口ってすごく重要だと思っていて、例えば、弊社の名刺には、名刺本人の出身都道府県のカタチを入れています。

これは人間ってなんでか「どこ出身?」って聞きたくなるからです。
だから、先に書いちゃおうと。これのおかげで初見でも、とっても和やかに会話がスタートします。
弊社の高知県出身者なんて、話題は、坂本龍馬、カツオ、桂浜、ポン酢、イケダハヤ… とにかく円滑なコミュニケーションで会話に困りません。

自分の日常や、他人の当たり前をジャメヴな目線で切り取ることっていろんなことに応用できそうですし、単純に面白い。
これ、切り取るからジャメヴカッターって呼びましょう。
コンテンツを作るときなんて、すごく重宝しますね、ジャメヴカッター。
流行らなそうだけど、頑張って使い続けるぞジャメヴカッター。

田舎の日常や海外の病院を切り取る

早速、ジャメヴカッターで切り取ってみます。
僕の生まれは茨城県で、母方の実家は兼業農家をやっていました。
おばあちゃんこでしたので、よく田んぼや畑をお手伝いしたものです。そんな思い出をジャメヴカッターで切り取ってみると、やっぱりよく考えたら普通じゃなかったなーって風景がありました。

おばあちゃん、鎌持ってスキップしてたんですよね、公道で。

僕と弟が小さい時に、田んぼまでの道のりで、スキップを教えてくれてたんですけど、堂々と鎌を持ってスキップするって完全に狂気の沙汰じゃないか。さらに途中でチューペット買うんですよ。チューペットと鎌をもってスキップする老婆と孫達。
園子温さんが作りそうな世界観ですが、本当にあった怖い話です。牧歌的な雰囲気に飲み込まれて気づかなかったわ。

次は海外。こないだタイの病院に取材に行ったんですけど、そこでの光景をジャメヴカッターで切り取ってみましょう。

えー!ですよね。ジャメヴカッターいらなかった。。
スクロールすると、最後に違和が待っていましたでしょ。

ローラスケート履いてるんですよ。「メッセンジャーガール」という名称で、お仕事の内容は患者さんのカルテを運ぶのです。しかもローラスケート光ってた。えっー!って1人興奮してたら「何?」みたいな空気になりました。患者さんが多いところでも普通にスーッと移動していきます。ぶつかったりしないのだろうか?とも思うのですが。慣れなんでしょうね。
病院の中でローラースケートで移動する女の子にカルテを渡す日常って凄いことだと思う。※この取材記事は近日公開。

ここで思ったけど、ジャメヴカッターで切る深度って、距離に反比例するんでしょうね。つまりヨソモノほど「変!」とか「面白い!」って発見があるという。実際の距離もあるでしょうし、業界が違うとかの距離も含めて遠ければ遠いほどすんなり違和を発見出来そうです。
逆に自分の日常に近いほどカッターの深度が必要というか。
クリエイターは「磨けよ、カッター!」だな。うんうん。

切り取られたモノが集まると人が動く

ジャメヴカッターで切り取られて進化したモノってたくさんあると思います。B-1グランプリという大イベントになったB級グルメも最初は切り取られたものだと思うし、みうらじゅんさんの「ゆるキャラ」とかもそうでしょう、というか「仏像ブーム」もあるし、あの人はこの分野の天才だ。

お友達のバーグハンバーグバーグの柿次郎くんが頑張ってるジモコロなんて、まさにでして、

『どこの地元にもコロがっているような魅力ある「場所」や「仕事」「小ネタ」など、地元愛を感じてしまう話の数々を集めて発信していきます』

って紹介文にありますからね。地方の日常が切り取られてメディアとして成立している、地方創生にも繋がるってステキじゃないか。

長野県奥信濃発のフリーペーパー鶴と亀もすごいです。

攻めてるでしょう。衝撃的。地方のおじいちゃん、おばあちゃんをスタイリッシュに発信するというものですが、ヒップヒップの要素が加わるんですよ。奇天烈です。最高に面白い。お年寄りも楽しそうなんですよ。

前述のジモコロのインタビューで、発行元の小林さんは

「ふいに原宿を歩いてる子たちを見るような感覚でお爺ちゃんとかお婆ちゃんを見た瞬間があって。」

って言ってますからね。完全にジャメヴカッター。
僕は医療系の仕事が多いので勉強会に行くと、必ず高齢化社会を憂いた話になってしまうのですが、イケてるおじいちゃん、おばあちゃんの写真を見て凄く元気が出ました。高齢者と若者の新しい接点を感じました。

切り取られたモノが集まると、何かパワーを持ち出すような気がします。
面白いだけじゃなくて、愛しかったりする。
結果、B-1グランプリみたいにイベントにつながって、人が動いたりまでする。ジャメヴカッターで切り取られたものって、元が日常だから、共感されやすいんじゃないかな。
いつも見ているものに「あれ?」って感じたら、それが何かの課題解決につながるかもしれません。

そして、ジャメヴカッターが樋口カッターと同じくらい有名になったら嬉しいです。
おそ松さまでした。