エンジニアチームのミッションと行動指針を定義してみた
みなさん、こんにちは。FABRIC TOKYO CTOの中筋です。
FABRIC TOKYOのシステム開発部は今年の半ばまで数人程度の少人数で開発を行なっていましたが、今後の事業展開に伴う人員の増員を行いまして、現在は十数人規模での開発体制となっております。また、それにあわせて1チーム体制だったものを4チーム体制に変更して、EC開発チーム、生産管理システム開発チーム、プロダクト企画チーム、SREチームという内訳にしています。
こうした中で、以前は私が細部までチェックしていたものが、今後は人数体制的に難しくなるだろうという考えのもとミッションと行動指針を各チームごとに設定してみました。このポストではそれについて考えをシェアできればと思います。
懸念点
まず、人数体制的に難しくなるだろうということに関して、具体的には将来的に以下の懸念点が発生するであろうことを考慮しました。
- 文化や考え方がメンバーまで伝搬しない
- チームで共通のミッションがないとばらばらに動いてしまう
- 個々人の考えの違いによるコンフリクトが生じてしまう
- etc…
作成にあたり意識したところ
実際の作成にあたり、以下の点を意識してドラフト版を書き起こしました。
- 作り込みすぎない
- シンプル
- 説明的
それぞれ補足をしますと、いずれブラッシュアップや改訂は発生するだろうと考え、あまり時間をかけすぎないように1時間ほどで作成しました。また、理解コストを下げるためにシンプルな内容としています。とはいえ、なぜそういったミッションと行動指針なのかの背景や考えはとても重要なので、この部分はあえて説明的にしています。
ミッション・行動指針
全チーム分を掲載すると長くなってしまうので、EC開発チームのミッションと行動指針を掲載します。
ミッション
あらゆる技術を駆使して感動体験を開発する
FABRIC TOKYOのECチームはただ単にECシステムの開発を行うわけではなく、ECや店舗で使うアプリケーションなど優れた体験を開発するチームです。そのためにはWeb技術だけでなく、場合によってはハードウェアの知識が必要かもしれないし、IoTの知識が必要かもしれません。
つまり体験を開発するという目的が第一で、そのためにはどんな技術も進んで身につけ実践することが求められます。
行動指針
- 迷ったらシンプルに
- ドリルの穴理論
- 関心ごとをひとつ外に広げる
迷ったらシンプルに
議論や考察が錯綜すると人は物事を複雑に考えてしまいます。その複雑は往々にしてユーザーにとっては不要な複雑さです。この定義はサービス作りにおいて開発者が立ち戻れる大事な軸として機能させたいという考えで設定しています。
ドリルの穴理論
顧客が求めているのはドリルではなくドリルの穴ということを常に意識する必要があります。ユーザーは自身の求めているものを直接的には語りません。なぜならユーザー自身も知らないからです。開発者はユーザーの真意やインサイトをよく捉え、本質的な価値を提供し続けます。
関心ごとをひとつ外に広げる
現代のサービス開発は以前よりも複雑性が増しています。優れたサービスを開発するには常日頃から「関心ごと」をひとつ外に広げられているかが大きく作用します。これは知識の幅にも直結し、その知識はドメインの理解や個々に仕事を進める上でも大きな助けとなります。
また、その関心ごとの広さは他職種の役割への想像につながりコラボレーションも円滑にします。
ミッションと行動指針のご紹介はこれで以上になります。
最後に
FABRIC TOKYOでは新しくメンバーに加わっていただける方を積極募集中です!ざっくばらんにお話をさせていただくランチ面談などもございますので、まずはお話だけでもという方でもお気軽にご連絡ください!