小さな奇跡。(生きてんのが最高 毎日だな)

Takk…
4 min readDec 30, 2017

いつもありがとう。タックです。

NICE n EASYという、1日の野菜不足を補うパウダーをつくってます。水とか豆乳に混ぜると美味しいよ。

「生きてんのが最高 毎日だな」

さっきまでKOHHを聴いていた。時刻は23時過ぎ。耳につけたイヤフォンがそのままだから、世界中が寝静まったみたいに静か。

2017年が終わろうとしてる。正確には明日で終わり。

2017年はいろいろあった。たぶん自分の人生の中で一番。本当にいろいろあった。でも、2018年もいろいろありそう。基本的にポジティブな性格だから、ただただ楽しみ。

今夜は本当に静か。だからなのか、ふと昔のことを思い出す。

NICE n EASYを通じて起きた小さな奇跡を話したい。

時を巻き戻す。俺は24歳だった。転勤で行った先の福岡で、初めての一人暮らし。

しばらく夜から始まる仕事をしていたから、体内時計は昼夜逆転していた。天神は春の日を迎えていて、昼間の太陽の光が眩しかった。

福岡での仕事は朝に始まって夜に終わる。でも狂った体内時計はそう簡単に戻ってくれない。俺は夜、仕事を終えるとしばらく天神の街をフラフラしていた。

入るのは適当に見つけたバーとか、スナックみたいなところ。天神は知らない街だったけど、俺は臆せずドアを開けた。

当時の自分がどういう神経をしていたのか、今の俺にはわからない。ある日、今だったら確実に選ばないような、怪しげな雑居ビルに何の気なしに入った。

薄暗い階段を上がって、適当な階で足を止め、廊下に出る。廊下には小さなスナックのドアが並んでいる。どれに入ってもよかったのだけど、一番入りやすそうな手前の店に入る。

席に着くなり不思議な空気が店内に流れる。

「兄ちゃん、どっから来たの?」

店主らしき人に声を掛けられる。まだ一言も発していないのに、福岡の人間じゃないってバレてる。

お酒を頼んでしばらく店主と話していたら、隣の席に座ったお姉さんに声をかけられる。いや、俺が声をかけたのかも。よく覚えていない。

東京から来た。夜、一人で街を歩くのが楽しいから、好きな店を教えて欲しい。そんなことを言ったんだと思う。いろんな店を教えてくれた。

知らない街に一人。友達はいなかった。

でもそれから一年、お姉さんが教えてくれた店に行ったら、だんだんと友達ができた。福岡での一年が楽しかったのも、友達ができたから。友達ができたのは、お姉さんが良い店を教えてくれたから。

お姉さんとは初めて会って以来、一度も会っていない。確か記憶では、会った日にすぐ、東京に行くって言っていた気がする。ただFacebookでずっと繋がってるから、近況はなんとなく知っていた。

さて。時をだいぶ今に戻して、この間の夏。NICE n EASYを構想から形にしようと、いろんな人に会った。

NICE n EASYを作るために関わっている方は、意外に多い。そのうちの大事な一人の人と、プライベートな話になった。

その方には娘さんがいて、その娘さんは知り合いがとても多いらしい。まさかと思いつつ、Facebookで見てみたら共通の友人が10人くらい。

んー。いろんなところで世界は繋がってるなあ。と思っていたら、その共通の友人に福岡のお姉さんがいた。

おお。小さな奇跡。

そんなことがあって、ふと24歳の時の自分を思い出した。

KOHHは歌った。「生きてんのが最高 毎日だな」

30歳になって、いろんな変化はあったけど、今も楽しく生きてる。

「生きてんのが最高 毎日だな」

2017年がもうすぐ終わる。2018年も小さな奇跡みたいな、嬉しい出会いがあるといいな。おやすみ。

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Takk…

Takk(タク)はアイスランド語で ありがとう. 食のPlant Based Lifestyleを探究するAunaの代表. 植物の神秘・からだの不思議に興味があります. Instagram:◎auna___ http://auna.asia/