【本】いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本 人気講師が教える宣伝せずに売れる仕組み作り(宗像 淳 亀山 將)

ちょうどコンテンツマーケティングに関しての知見を深めたいなと思っていたので、最近よく見る「いちばんやさしい」シリーズのものを手に取って実際に読んでみた。

結論日本語で書かれたコンテンツマーケティングの本の中で、1番わかりやすい書籍だと思った。

「なぜ今コンテンツマーケティングが必要とされているのか」ということに始まり、具体的にどのように運用されるべきかという非常に現実的なアドバイスまで網羅されている。

多くの企業は、自社の製品やサービスについての詳細な情報(仕様や価格など)はサイトに掲載していても、「製品やサービスに対してまだニーズを感じていない潜在層」にアプローチするコンテンツをもっていません。広告やソーシャルメディアなどで潜在層にリーチしようとさまざまなチャネルを駆使しても、そもそも興味をもっていない彼ら(潜在層)は製品情報などには見向きもしません.
そこで、まずは潜在層が興味を抱くコンテンツで「存在を見つけてもらう」ことから取り組んでいきましょう。次に読者が潜在的に抱えている課題に気づかせることで、自社の製品やサービスへの「興味を育てる」ことをめざします。そして最後にようやく「買ってもらう」ための製品情報を提供するのがセオリーです。この3段階それぞれに適切なコンテンツを準備する必要があります。

上記の説明で、コンテンツマーケティングがなぜ必要なのかと言う事はほとんど説明は終わっていると思う笑。

上記のような「なぜ必要か」以外に、「あのサービスは具体的にどんなコンテンツを持っているのか」という紹介が豊富なのも凄く良かった。

「海外の有名ウェブサービスで、どのような事業内容に対してどのようなコンテンツが提供されているか」、「その取り組みの前後でどのような苦労があり、それをその会社はどのように乗り越えたのか」みたいなかなり具体的な部分まで踏み込んで書いてあった。

また1番難度が高い「運用方法」に関しても非常に具体的なアドバイスが載っていて、以下のような役割分担がいかになされるべきか、というかなり踏み込んだ部分に関してもかなり参考になる内容だった。

特に個人的には、以下のようなコンテンツ記事のポートフォリオをどのように組むか、という箇所に関してが1番運用イメージを持つ上で参考になった。

通常、企業が伝えたいことと、読者が受け取りたいことは相反するケースが多く、企業は図の右下(商品との関連性は高いが、一般ウケはしない)に位置する情報ばかりを出しがちです。しかしコンテンツマーケティングは読者起点なので、図の左上のコンテンツを充実して、左上から右下に読者を誘導していくことを考えなくてはいけません。

こういう極めて具体的なアドバイスってなかなかない。。。

また現実的に始める上で、直面しやすい「戦略が欠落した状態でスモールスタートで始める」というパターンの落とし穴に関してもわかりやすく書いていた。

こうした失敗例から学ぶべきは、戦略の重要性です。目的とそれを測る指標を事前に定めることで投資に対する効果を測ることができ、人や資金を投下する判断ができるからです。当初はスモールスタートでもかまいませんが、「目的は何なのか」「何を達成したら成功なのか」「そのために何を測るのか」をきちんと定めてスタートしないと、残るのは古い記事だけが並んだオウンドメディアと疲弊したマーケターだけ、ということになりかねません.

これも本当にその通りだと思う。最終的に何がしたいのかと言う事を極限まで具体化しない限り、コンテンツマーケティング取り組みはほぼ確実に頓挫すると思う。最終的に社内でそのプロジェクトを存続させる理由がなくなるから。

「一体やってみれば何かわかるだろう」ではなく、ほんとにできる限りの目的の具体化と、施策による効果を検知するための数値の定義がいかに重要かを気づかせてくれた。すごく感謝…。

ちなみにこの本の著者は、コンテンツマーケティングの導入や運用を支援する会社の代表の方で、この本そのものが素晴らしいコンテンツマーケティングとして機能しているそう感じた。以前にこの著者の思惑にはまっていると思う笑。


もし、ダイレクトレスポンスマーケティング方法に限界を感じている方がいれば(かなり多いと思うが笑)、1つの打開策としてコンテンツマーケティングは十分にあると思うし、この本はその導入としては非常に参考になるものだと思う。

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