【本】ぼくらの仮説が世界をつくる | 佐渡島 庸平

以前から気になっていた佐渡島さんの本。社内で共有されていたこともあって読んでみた。

内容としては、佐渡島さんがどのような心持ちでコルクと言う会社を立ち上げたのか、またもっと抽象的に「どのような心持ちで挑戦をしているのか」が書かれている本。

個人的に面白いなと思った箇所がいくつかあり、以下それに関して。

仮説を立てることと情報を集める事は根本的に違う

以下の記述が印象的だった。

多くの人は重要な決断を迫られたときに、できるだけたくさんの情報を集めて、それから仮説を導くと思います。でも、そうしていると新しいことは何も生まれません。 では、どうすればいいのか? ぼくは「情報を無視しろ」と言いたいわけではありません。 仮説を立てるときは、誰でも得られるような数字のデータではなく、「日常生活の中で、なんとなく集まってくる情報」そして「自分の中にある価値観」のほうが大切なのです。

これは就職活動でよく言われることだけど、結局数多くの情報を集める人が良い判断をするわけではない。本当に大事な決断は、実はそこまで多くの情報を必要としなかったりもする。就活生の仕事選びに関してはその典型だと思う。

情報を集めているうちに、本当に必要な情報ではなく判断を先延ばしするための、単なる逃げの情報収集になっていることもよくある。このそういうこと言ってるんじゃないかと思った。

中身も大事だが、流通経路も大事。

これは佐渡島さんがもともと出版社で働いていた影響を色濃く受けていると思うのだが、個人的にもすごく納得感がある。

情報やコンテンツがそこまで数多く存在しない時代においては、本当に良いものを作ればそれは確実に広まっていたと思う。ただ今の時代はそういうものがあふれていて、作るだけでは広まっていかない現実がある。

だから本当に価値があると思うものを、徹底して広げるためのコンテンツ作りとは別の努力が必要になる時代だと思う。

「当たり前すぎて、話すに値しないと思っていることってありますか?」

こら本文中に出てくる、佐渡島さんがインタビューなどの際によく使う質問らしい。

この質問をよく使う理由は、その人が本当にこだわりを持っているのは、その人にとって極めて自然な箇所においてであり、そういう場所でこそその人の本当の価値感が出るから、らしい。

これは採用面接とかでリアルに使えるなと思った。基本的に本人が準備したコンテンツというのは聞いてても面白くないし、あまり深くない話だったりもする。

でもいろんな話をしているうちに、実はその人にもその人なりの深さがあって、それに気づくきっかけになる話題と言うのは、案外その人にとってはめちゃくちゃ当たり前すぎて話に値しない、と思っている内容だったりする。そういう意味でこの質問内容は「なるほどな」と思った。


個人的には、佐渡島さんの独特の考え方がすごく魅力的だなと思う一方で、主題になっている仮説を持つ感覚に関しては普段からやっていることだなと正直思った部分もあった。

それにしても佐渡島さんの観察眼は本当にすばらしいと思う。同じ事象を見たときにここまで洞察を得て思考深められるような人になりたいと思った。

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