次のVineだろうか? Musical.lyのすべて

ショートビデオの空間は新たな王者を探している。Musical.lyの登場。

この新しいSNSは2014年にサンフランシスコと上海のオフィスでスタート。ユーザーは、音楽とかぶさって流れる自動再生形式の縦型動画を15秒間作ることができる。口パクとダンスのビデオがよく見られているのだが、ショートドラマやコマ撮り動画など、Vineでよく見られていたようなタイプのビデオも多くある。世界中の130百万人のユーザーのうち (この数字は1年前と比べて9倍以上だ。)1000万人以上は日常的に利用。この急成長している新しいネットワークこそ、次のVineだろう。

Musical.ly のインフルエンサー @babyariel
彼女には1360万以上のフォロワーがおり、彼女のコンテンツには6000万近くのハート(like)がつく。この人気があって、彼女は口紅のブランドを設立するにまで至った。

Musical.ly では、ユーザー(ミューザーとも言われる)は音楽に関係した楽しいビデオを作ることができる。アメリカのApp Storeのランキングでは何ヶ月間、常に上位50位にランクインしており、世界中からミューザーを集め続けている。

このネットワークは、現在のところ、大半が小学生から高校生という非常に若い層の心をつかんでいる。その理由は次の3つが挙げられる。

1. 若者に取って音楽は欠かせないもので、彼らは常に、今アプリやストリーミングサービスで話題となっている新しい音楽(厳密に言えば、そのきっかけ)を見つけたがっている。

2. この若年層というのはMTV時代のようなハイクオリティーなミュージックビデオをテレビで視聴するという環境で育っておらず、どちらかというとソーシャルメディアのインフルエンサーを見ながら育ってきた世代だ。

3. 彼らは生まれた時から、モバイル・ファースト(場合によってはモバイル・オンリー)の環境で育ち、コンテンツを発信するのも消費するのも全てを手のひらの上で行ってきた。

アプリについて

Musical.lyはそれぞれ異なる機能を持つ、主に4つ画面で構成されている。

(僕はMusical.ly上であまり人気ではないですね 笑 😅 )

Musical.lyのアプリ以外で作成したビデオのアップロードも可能だが、ビデオを作るための便利なツールがあるため、ユーザーの多くはこのアプリ内で動画を作っている。楽曲のスピードの再生速度を調整機能やフィルター機能は、便利なツールの一部に過ぎない。

(左)Musical.ly インフルエンサー @theylovearii 
フォロワー数5800,000以上、706,000以上のハートと、12,000以上のコメントを集める。(右)@mya5 によるこのビデオはMusical.lyにより特集され、173,000以上のハートと1,600以上のコメントを獲得。
Musical.lyのアプリで動画をみたとき、このような画面が表示される。

Musical. lyの人気ある機能のひとつは、デュエットだ。デュエット機能では、ビデオを作って他のユーザーの曲とマッシュアップ(2つ以上の曲から片方はボーカルトラック、もう片方は伴奏トラックを取り出してそれらをもともとあった曲のようにミックスし重ねて一つにした音楽の手法)することができる。知名度が高く有名なアーティストもアカウントを持っているから、この機能を使えば、彼らとデュエットを作ることも可能なのだ。

ユーザーには“課題”も、定期的に出される。特定のテーマが与えられ、それに基づいたコンテンツの制作を促されるという仕組みだ。この課題はプロモーションを目的に使われることもある。例えば、音楽アーティストFlo Ridaは最近、”Zillionaire Challenge”という課題を作った。ユーザーは、彼の新曲を聴き、それに合わせてオリジナルのビデオを作ることができ、さらにハッシュタグをつければ注目を浴びるチャンスがあるかもしれない、というものだ。

(左)音楽アーティスト、アリアナ・グランデは口パク動画をアップ。ユーザーは彼女とデュエットできる。(右)ミューザ―@jericho_vallano は、母の日の”課題”に、彼の母親とともに可愛らしいビデオを作成。170,000以上のハートを獲得。

このネットワークには独特の雰囲気があり、それに熱中する若いユーザーがいっぱい集っていることから、企業も彼らをターゲットにし始めた。例えばコカコーラは、アーティストJason Deruloを起用。ユーザーに、“#ShareACoke” というハッシュタグとともに動画を作らせ、彼がそのうちの一つをピックアップしコラボする、というものだ。

日本でも同じ現象が。

アメリカはおそらく、Musical.lyの最大の市場であるが、日本においても、このサービスは目新しいものでなくなってきている。おそらく、日本人の大半は市場転換が起こり始めたことにまだ気付いていない一方で、Musical.lyで、安定的に固定ファンを増やし続けている日本人ユーザーもいる。

(左)ミューザー@seika__0420 には多くのファンがいる。友達と一緒のビデオだけでなく、ソロビデオもアップ。14,000以上のファンがおり、その数は増え続けている。(右)ミューザー @k.ogawa はこのビデオをPost It challengeのために制作。93,000以上のハートと、500近くのコメントを獲得した。

止まらない勢い。

Musical.lyは、短期間の間に圧倒的に多くのユーザーを引き寄せ、爆発的に広まった。例えばDubsmashなどの類似のアプリに比べると、Musical.lyは人気はより高く、このアプリを利用することでビジネスを生み出しているユーザーまでいる。かつ、勢いの衰えを全く感じさせない。これらのことから、企業は今、このアプリを活用することに真剣に興味を示し始めている。Musical.ly側もまた、Live.lyというライブストリーミングアプリを6月にリリースした。基本的には一切の告知なしで、だ。結果、Musical.lyのユーザーにより、この新しいサービスはApp Storeにおいて他のYouTubeやTumblrなどによるサービスを抑えて、一気に人気上昇したのだった

企業にとって、エンタメ性のあるショートミュージックビデオを作ることの意味は大きい。例えば、Tastemadeのようなチャンネルが、レシピや料理という分野で何をしたか思い出して欲しい。ビデオをアップし続ける、多数のフォロワーを抱えたインフルエンサーが増大しているということは、インフルエンサー・マーケティングにおいてMusical.lyが次の重要なプラットフォームになるということを意味しているのだろう。

今、かなり多くの人々が夢中になってきているMusical.lyから、もう絶対に目を離してはいけない。このサービスは、将来のあなたのキャンペーンでまさに役立つかもしれないのだから。


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Originally published at www.ViaTAM.com
By:
Barrett Ishida (@barrettish_)
翻訳:尾上彩子