170910

奈良美智 for better or worse 観賞

休出の予定が急遽オフになったので、朝も早々 唐突に何かに掻き立てられるが如く、奈良美智展を開催中の豊田市美術館へ出掛けた。テンション 前のめりな体で 開館前に到着。

とはいえ 正直 奈良美智作品に関して 何の予備知識も無く、期待値もさして大きく無く といった 感じで、折角の機会だから 直に詣でてみるか くらい の面持ちだ。

順路を進んで行くと、その作風のルーツから現在に至るまでのスケッチ・造形モノ・ドローイングまで 結構な点数の作品を堪能することができる。中でも ボクは近年のドローイング作品に惹かれてしまった。といっても 何に心惹かれるのか漫然としているんだけど。

釘付けになった作品その1がこの “ NO MEANS NO ” 、瞳が前髪で隠れている作品だけど、実物観ると 表情というか感情が伝わって ちょっと心が微震する。ピクセル越しではわからないマチエールの趣きに足が止まってしまった。

釘付けになった作品その2が “ Midnight Surprise ” 、《Midnight Surprise》

釘付け作品その2は “ Midnight Surprise ” 、結構 大版な作品で、正直何故に この大きさでなくてはいけない意図があるのかと、半信半疑で相対したのだけど、その意味有りげな表情が、他の肖像画含めて 意味のある『大版』なのだなと 腑に落ちた次第。

こんな感じで『ど正面』規制線いっぱいに立って見つめるのが、ボクにとっての『ベスポジ』。 正対する真ん前の鼻腔と瞳は輪郭ハッキリとした描画、視界の外輪辺りの髪の大雑把なタッチ に 輪郭のボケ・かすれ と 相まって これが何ともリアルなフォーカス感。頰や額の肌質の描写が艶かしい 女の子の 肌感 で、イノセントな生々しさを放ってくる。多分 画集を手に入れても、実物を目の当たりにした この衝動は感じられないんだろうと想像するに、展覧会詣の甲斐は十二分にある。

顔の血色描写でいうと、同じ 豊田市美術館に 常設展示されている、 クリムト『オイゲニア・プリマフェージの肖像』の素肌描写が好きで、タッチは違うけれど、『Midnight Surprise』の血潮は 同じ印象を感じた。多分 観賞出来る機会がある度に、 詣でる衝動に駆られるに違いないと感じる。でも受けた感動を端的に説明するのは難しいけど。

インスタでは「舐めてた」と書いたんだけど、実は全然そんなことは無くて、予備知識無しの 作品との初対面で受けた あまりの衝動に、気分が高揚してたとはいえ、稚拙な表現で「舐めてた」になってしまった。ともあれ 出来得る限り 展覧会には行くべきだなと改めて感じた。

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