6年前に共同創業し、1年前に退職したスタートアップがM&Aされた今、思う事。

廣田達宣@issues運営
廣田達宣のブログ
6 min readJun 10, 2018

スマホ家庭教師というアプリを中高生向けに提供する「マナボ」という教育系のスタートアップがあります。

僕はこの会社を6年前に共同創業し、1年前に退職するまで、心血を注いで取り組んできました。

詳しい経緯はこちら

そしてこの度、マナボは駿台予備校の子会社・SATT社に完全買収されることになりました。

すでに組織を離れた身ではありますが、これまでマナボを支えてくださった全ての方々に感謝いたします。

これからのマナボは駿台グループの一員として、引き続き教育産業の変革に取り組んでいってくれるものと思います。

詳しくはTHE BRIDGETechCrunchJapan日経新聞などの記事をご参照ください

最高の青春時代だった。

創業から退職までを改めて振り返って、僕はこの表現が1番しっくりきます。

まだ学生だった創業初期

新しい価値ある何かを仲間と共にゼロから創り出し、それを裁量を持って大きくして、世の中を変えていくこと。

その過程での、没頭、ストレス、怒り、絶望、たまにある達成感と歓喜に溢れた瞬間、その他沢山の強烈な感情の数々。

それらがめいっぱい詰め込まれた濃密な時間は、文句なく最高の青春時代でした。

フルタイムになった後。2015年頃の写真がなくて寂しい。

そんな事を、創業メンバーの三橋&だいちゃんと、売却が決まった後の飲みの席で話しながらしみじみと思った次第です。

※ちなみにもう1人の川上は飲みの前に帰りました。6年前からブレない奴です。

すっごく嬉しそうな三橋。いやほんと、お前さんよく頑張ったよ。まじで尊敬する。

次の青春が始まる。

1年前、マナボからひと足先に戦線離脱した僕は、いち株主として外からマナボを応援しつつ、次の挑戦に向けた仕込みを続けてきました。

そこへこのニュース。最高のタイミングで、素晴らしい追い風を吹かせてもらったなと思います。

しばらくは引き続き、小さく素早く淡々と仮説検証を進めます。そして勝負所が来たら、全力でアクセルを踏むつもりです。

最近は共同創業者と共にユーザーインタビューとプロトタイピングを毎日ひたすら繰り返しています

何事も、1回目より2回目の方がうまくやれるもの。「次はもっと高く飛べるはず」という確信があります。

まあ実際どうなるかは走り切るまでわかりませんが、確かなのは次も最高の青春時代が待っているという事です。

歴代のマナボ関係者にお知らせ

この度マナボが一旦の区切りを迎えたということで、ちょっとした祝賀会を開催することになりました。

スポンサーの三橋先生からご指名頂き、廣田が企画・運営を担当することに。楽しい会に出来たら良いな…!!

参加対象は、現在進行形か否かを問わず、これまでにマナボに携わって頂いた皆さんです。共に青春時代を振り返りましょう!

日時は7/7(土)の夕方から夜にかけて、または7/8(日)のお昼から夕方にかけてを予定しています。

詳しくは追ってお知らせしますが、ぜひ予定を押さえておいてくださいませ。

P.S.その1 ユーザーインタビュー協力者募集 (New!)

新しい事業に向けて、ただいま下記いずれかの条件に合致する方へのヒアリングを進めています。

  1. PoliTech(政治×Technology)分野の成功事例に詳しい方
  2. 企業/NPO/業界団体などでのロビイング業務の経験者の方
  3. 政治家や政治家秘書などの経験者の方
  4. 保育・子育て支援分野の政策立案に携わった経験のある行政の関係者の方

当てはまる方はこちらのフォームからご連絡頂けると嬉しいです。

心当たりのある知り合いがいる友人の皆さんには、是非ともご紹介をお願いできますと幸いです。

先方のプロフィールをざっくり教えて頂ければ、その方に向けた簡単な依頼文・依頼書をお作りします。

P.S.その2 「保育×IT分野をやるって言ってなかったっけ?」と思われた方へ

元は「おむかえシッター」的な、実際にお子さんをお預かりする事業内容で検討を進めていました。

しかし70人近い働くパパママへのユーザーインタビューを通し、当初案の問題点が明らかに。

お気に入りの内容だったけど、否定的なエビデンスを多くのユーザーから突きつけられたら、ピボットせざるを得ません。

ユーザーインタビューやる度にこんなメモが量産されます。事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ!

またその過程で、子育て支援の分野は政治・行政の役割が非常に大きい事も改めて感じるようになりました。

そこで本質的な軸である下記の3つに立ち返り、ピボットしたという経緯です。

  • (未来の)僕ら夫婦/家族の課題を解決する
  • 自分たち以外にやる人/やれる人がいなさそう
  • 巨大になるポテンシャルがありそう

今はPoliTech的な内容で仮説検証中です。今後もピボットの可能性はありますが、引き続き上記3つを軸に進めていきます。

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廣田達宣@issues運営
廣田達宣のブログ

慶應経済→スマホ家庭教師manabo(取締役として共同創業 / 駿台グループに売却)→フローレンス(保育士 / 文京区子育て支援課と共にこども宅食立ち上げ)→issues https://the-issues.jp 創業。身内に官僚がおり、半ばプライベートで官僚の働き方改革ロビーに取り組んでいます。