おおがきロボットAIハッカソンに参加しました
今回2回目となる大垣でのMashupAwardの開催。テーマは去年と同じ「ロボット」プラス「AI」です。開催地であるソフトピアの周辺企業でロボットに興味のある方々が参加しているRoboCommというコミュニティがあって、1年に1回のお祭りとしてハッカソンを開催しています。私もその一員なので運営を兼ねての参加です。
開催当日は4時に目が覚めてしまい集合時間(8:30)の1時間前に誰よりも早く会場入りw
わたしは趣味で編み物をしていています。編み物とロボットを組み合わせた作品をつくってみたいと考えていました。「なんでも編み図にかえてしまうロボホン」と「腕編みするペッパー」です。どちらも思いついた時にニヤリとしまったので、どっちにするかは決めかねていました。当日の雰囲気でなんとかなるかなあと。
ロボットのハッカソンは開場前の準備が結構大変で、電源の確保やWiFiの増設、ロボットや周辺機器のセットアップと大忙し。そんなことしていたらいつのまにか会場が埋まってきてました。
今回のハッカソンでは7つのサポート企業の方が参加してます。特徴的なのは地元とゆかりのある企業の参加ですね。ノビィのLIVLOGは名古屋、あいぼっとは去年のハッカソン作品をライブラリ化して4D Pocketから、カメレオンコードはソフトピア周辺企業のインフォファームがサポート。と、うれしい限りです。企業の大小関係なくフラットにMashupができる場っていいですよね。
APIが出揃ったところで、意外な発表。審査員であるはずの久保さん(kintoneのエバンジェリスト)が1日目から参加して勝手に(笑)サポートしてくれるそう!
さて、ここまで静かだった参加者もAPIのお触りタイムでは自分のつかってみたいモノの周りに集まって積極的に質問していました。
アイデアソンでは各テーブルでキーワードの書かれたカードをつかって、おもしろそうなモノをとにかく書き出し、みんなで意見を交換。そこから一番のアイデアを絞ってつくりたいモノでチームビルディング
わたしも「腕編みするペッパー」でチームを結成。ロボホン用に用意してきた服は出番なし。もったいないのでカメラでパチリ。
チームごとに別れて、やりたいアイデアをブラッシュアップ。技術的な観点、できることできないことを話し合い。どこがおもしろいポイントなのか考えて、いさぎよく捨てることも大事です。この時にペッパーは糸がつまめないってことが判明。さて、どうするのか?ってなったときにメンバーから「ペッパーの不器用さを売りにして、ペッパーが編むのではなくユーザが手伝ってあげるってのはどう?」ということでコンセプトが決まりました。
ここからはもくもくハッキングタイム。最終発表に向けて実装していきます。ただプログラムを書くだけではなく、いろいろと工夫して飛び道具を用意します。いかに参加しながら楽しめるか、自分のできることがんばるか、もしくはできないことをできるようにするのかが鍵ですね。
会場のソフトピアでは隣に宿泊施設が併設されいるので安心してハックできます。ハッカソンで会場を締め出されてしまって悶々としている方はぜひ、おおがきのハッカソンに遊びにきてください(笑)
ペッパーでAITalkやRECAIUSの音声合成をつかって、喋らせる部分の実装や編み物をやってもらうときの動作がうまく決まらず時間だけが過ぎていきます。
2日目の朝。いい天気。会場も7時ぐらいから利用可能なので、かなりの人が朝から作業されてました。
今回は他のチームを見渡すと手芸の用品がちらほらと、、。ソフトだけでなくハードもアナログで自分たちでつくっちゃうってのはいいですよね。私も編み物でペッパーをデコってみました。
そんなこんなで刻々と時間は過ぎていき、いよいよ1時間を切ってきました。みんなプレゼン発表を準備するために各チームで練習してます。(この辺りは自分も余裕なく写真があまり残ってませんw)
終了ーーーーー。26時間ほどのハッキングタイムが終わり、とりあえずお疲れ様でしたーーーーー。
審査員の席も準備してこれから成果発表会です。
自分たちは「編みぃGO」という作品を発表。デモ動画をMashupAward事務局の方が撮っていてくれましたのでご覧ください。途中で編んであげているのが私です。
自分たち以外で気になった作品は「電脳師匠」。カメレオンコードを利用して画像から判別しにくい工具の種類を正確に認識するってもの。いまの人工知能技術の弱点をよく捉えているなあって関心しました。あとスカウターみたいな機器がムダにカッコいい。
各作品の発表についてはMashupAward事務局から詳細なレポートがされるので割愛します。
毛糸まみれのPepper、顔をディスプレイにされたぬいぐるみ、逃げていく電話!?・・・そんな作品達
http://mashupaward.jp/2017/10/hackathon-oogaki2017/
全作品の発表が終わったと思ったら、審査員席の久保さんが立ち上がり作った作品のプレゼン開始。
で、私の中のハッカソンで一番の名場面。
「(猫や犬の写真を写し)これはなんですか?」久保さん
「ネコです。」会場
「ちがいます。フレンズです!!!」久保さん
あまりに大ウケで写真すら撮り忘れました。
この人、大好きです。
プレゼン発表が終わったあとでチームみんなで記念撮影。この瞬間がハッカソンの中で一番好きです。みんなホッとしたいい笑顔になるんですよね。
そんなこんなで苦労を分かち合った仲間同士の懇親会。みんな疲れてるけどワイワイ、ガヤガヤとそれぞれの作品を触ったり、記念撮影したりと楽しんでました。
すっかり忘れたころに審査発表があり、なんとPepper賞をいただきました。pepperに愛着が湧き始めてたので、一番うれしい賞でした。
最後に僕の大好きな久保さんから一言
「いいアイデアに出会う機会は多くないです。(このように最新技術を学び)そのときに力を発揮できるエンジニアになってください」
自分もその通りだと思うし、今回がんばったことはどこかにつながってます。
ハッカソンででたアイデアは継続性がないとかいわれますが、わたしは一過性のイベントでよくって、そこで得た経験や知見やチームワークが継続していくのだと考えてます。だから「誰かをまた誘って参加したくなる」ハッカソンであることが大切です。
運営と参加者でとてもとても疲れましたが、ともにがんばってくれた参加者やサポート企業や関係者の方々に感謝します。
また来年もおおがきで会いましょー。