天皇制についてのインタビュー

内田樹氏による現代の天皇制について

しかし、それでもまだわが国には「非利己的にふるまうこと」を自分の責務だと思っている人がいる。それだけをおのれの存在理由としている人がいる。それが天皇です。

そうなのだよ。天皇制を支持している理由はそこにあるのだ。陛下が無私であり利己的でない存在であるからこそ我々は敬愛しているのだ。実際には陛下も一人の人間で個人的なお考えはあるだろうけれど、そう振る舞わない。陛下は天皇陛下としてのお役目を全うしておられる。そんなこと他の人間にできっこない。利己的な人間ばかりの世の中にあっても陛下がおられて利己的でないことの美しさを体現しておられるから我々は救われるのだ。
そんな役目は大変なことだと思う。誰にでもできるわけじゃない。とても厳しく自分を律していないとできない。でもそれをやっておられるから陛下を尊崇するのだ。

天皇制に反対する意見に、国民が平等であるならば天皇の血筋の者と云えども平等であるべきで、天皇制というものがあるということは完全な平等が為されていない、といった意見がある。確かに天皇陛下と我々一般の国民は平等ではない。だから彼等の言うことは間違ってはいないと思う。
しかし俺は天皇陛下は俺の上にいてくれても良いと思ってる。世の中の人間は全て平等であるべきだとは思っているが、天皇陛下という例外は許容する。なぜなら利己的でないから。だから天皇制を支持する。その点においては平等でなくとも良いと思っている。天皇陛下の臣下において全ての国民が平等であればそれで良いと思ってる。

とここまで書いて思ったが、宗教を信じる人達は神の下での平等を信じているのだろう。そう思うと俺にとって天皇陛下は神のような存在なのだろうか。信仰なのだろうか。

Show your support

Clapping shows how much you appreciated texa’s story.