機能的なチームを作るには


個人的にMBAで特に学びがある授業は主にリーダーシップや組織、交渉などソフトスキル系の授業だと思っている。一方、ファイナンス等のハードスキル系の授業は復習に近い。

そんなソフトスキル系授業の一つにLEADという授業がある。これはおおまかに言うと、ケースの主人公が組織の中でどのようにリーダーシップを発揮していくかについての授業だが、今週はちょっと変わって、5人のチームでエベレストに登るシュミレーションゲームを行った。

このゲームでは、メンバーごとに異なる役柄、ゴール、情報が与えられ、チームはお互い協力し合いながら、エベレスト登頂を目指す。全員登頂が主なゴールだが、それぞれ達成するとボーナスポイントがもらえる個別のゴールもあるため、お互い駆け引きをしながら、ゲームを進めていくことになる。

結果は、無事全員登頂でき、おまけに自分たちのチームがクラスで一番だった。面白いのは、どのチームも全く同じ情報が与えられているのに、チームごとに全くパフォーマンスが違うということだ。一人でやれば確実に間違わない天気予報の計算も情報が各人に散らばった状態ではうまく答えを出せないチームもいた。

たかだかゲームと言ってしまえばそれまでだが、このゲームを通しての学びの多くは実世界で起きるチームの問題によく似ていると思う。どれも当たり前なことばかりだが、改めて重要だと思った学びをいくつか書き記したい。

1. ゴールを統一する

各メンバーが異なるゴールを持っているのは皆知っていたが、それが何かをお互いに共有していいかどうかについてのルールはなかった。そのため、チームによっては事前にお互いのゴールを共有し、チームメンバー各々のゴール達成による得点を最大化しようとしたチームもいた。

自分たちのチームは、ゴール共有が禁止だと勘違いして共有しなかったが、個人的にはそれがチームの統制に大きく寄与したのではないか、と考えている。個人のゴールを共有しかなかったおかげで、 「エベレスト登頂」という共通の目標に皆が集中できた。それによって、何か意見が出てきた時にその目標に照らし合わせて、正しいかどうかの議論ができ、議論が感情論や空中戦にならずに住んだ。

2. みんなの意見を聞く

当たり前のことだが、なかなか実際にできていないことではないだろうか。現に、今回の明らかに皆が違う情報を持っているとわかるゲームですら、チームメンバー全員の知識(と知恵)を活用できていないチームがいた。自分は英語のハンデがあって比較的喋らないほうだったが、重要な情報は提供するように心がけた。実世界ではもっと知識や考えに差があるはずだし、全員がSpeak upするわけではない。自分がリーダーのポジションにいるときは、全員の意見に耳を傾けよう。(ただし、意見を聞くのと意思決定を下すことは区別して考える必要がある)

3. 全員の理解度を統一する

ゲームが進むにつれ、それぞれ異なった情報をもらい始め、それらを皆が好き放題言い始め、混乱しかけた時があった。幸いにも、早い段階でホワイトボードを使い始めたため、混乱が収まり、皆の情報が整理されて無事天気予報の計算ができた。

また、ゲームの各チェックポイントでは各々の健康状態が変わってくるのだが、自分としては、毎回チェックポイントを過ぎるときに、健康状態を確認するのはあたりまえだと思っていたが、皆新しく出てきた情報に飛びつきがちだった。

これらのことから、メンバーの間での一覧性は非常に重要だと再認識したし、自分が当然共有されていると思っている前提やルール、価値観もを明示的に共有する必要があると思った。

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