ダニエル・シュー 大阪公演の感想(前編)

先日シンフォニーホールであった、ダニエル・シューのコンサートにいってきた。

弱冠19歳で浜松国際第3位入賞の実力をもつ中国系アメリカ人の男の子。

プロフィール写真は立派だけれど、実際に見るとやはりまだ19歳らしい顔立ち。同世代なんだという信じたくない事実が心に刺さった。←大げさ

プログラムは写真の通り。


まずは音楽面から言っていこうかな。

まずシャコンヌ。長すぎて飽きちゃうあの曲だけれど、綺麗にまとまっていた。流すところと、たっぷりもっていくところが使い分けられていて構成力のある演奏に思った。

デュナーミクもちゃんと計画されていたし、テクニックもほぼ完璧。

音色はそれはもう美しい。堅固な音、細くて切ない音、、などなど、変奏ごとで引き分けられていて面白かった。

ただし一番のクライマックスをスかしてしまったのは、少し欲求不満に終わってしまった感じがある。D durへの解決を強く感じる部分が流れすぎて感動がもう一息欲しかった。。。

驚いたのは手の大きさ。

冒頭の10度音程を片手でいとも簡単に取っていた。うらやましいねぇ。楽譜に書いてあることを再現できるというのは幸せだと思う。私だって、10度音程をバラして弾きたくはない。いいなぁ。


続いてシューベルト。

はぁもうこれが美しいったらもうね!!(鼻息)

ピアノを弾くには広すぎる、あのシンフォニーホール。なのにあのシューベルトの繊細な音色がホール奥まで届いていてびっくり。

そして右手のメロディもさることながら左手のうまさといったら…。下品でなく、影でそっと優しく支えて、和声の色を作り出していて心地よかった。そう、なんていうか、心地よかった。そやねん。

無理に表現しようとか意気込んでなくて、すぅっと人の心に入ってくる演奏だった。和声をよく感じてたのがミソかもしれない。


ファウストは私の勉強不足だなー。曲を知らないからコメントしづらい。

でもテクニックはすごかった!

なんか頭の悪そうな感想やなと書きながら思った()

いやでもあの曲こんな難しいんやと驚いた。テクニック面の話はあとで書こうと思ったけど、ファウストだけはここに書く。

彼は確かなテクニックをもっているし簡単そうに弾く。

オクターブ移動というのはやっぱり難しいものだけれど、なぜ綺麗にハマるのか。体を見てみると胴は固定して、肩からの大きい単位で腕の移動を行なっているように見えた。我々、指で鍵盤を抑えているのでどうしても指から移動してしまいがちだけれど、肩から動かせば少し動かして次の場所へ楽にいける。突っ込まず確実に鍵盤を捉えていくべしだわ。

リストらしくて素敵だったと思う。歌もあるし、コンサート映えしそうな曲だなと勉強になった。


そしてそして展覧会の絵!!

はじめてこの曲を長いと思わなかった演奏かもしれない。あ、はじめてではないか、まぁいいや。

キャラクターを際立たせるのがうまい!!!ひな鳥は特に思った!ひな鳥鳴いてたもん。

表現はどこまでも突き詰められるものだなと実感した。まだやれる、まだやれるの精神が必要だわね。

残念だったのは、またクライマックスでスかしたことかな。珍百景の時に出てくるあの部分もっと聴きたかったけれど、案外あっさり進んでしまった。構成を気にしすぎ?でも、音量や勢いは素晴らしく圧巻の演奏だったと思うなぁ。

全体に言えるのは歌うときに、一番大事な音を「抜いた音色」で弾いていたってとこかな。フレーズ頂点へのアプローチの種類があまり無くて少し物足りなかった。

ベートーヴェンとか不得意そうやな、と勝手に推測。しらんで、しらんからな!!

でも、その抜いた音が絶品。響きが豊かできゅんときた。あと音はまだ私には出せない。あの感じは、若干ソフトペダル踏んでると思う。

やっぱり人を惹きつける音色は強いなと実感した。魅力ある音色の研究は一生続く。

ちなみに、ちょっとした試みをしようかなと考え中。

一日1時間ほど、曲は弾かずに音色だけを研究する時間を増やそうかなと思ってる。忙しいから、いつからはじめようか迷い中。。

とりあえず前半はおわり。つぎはテクニックについて。

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