DroidKaigi 2017でスタッフをやった話

書くぞと思って下書きのまま四半期経ってしまったけど😇

DroidKaigiは、AndroidエンジニアがAndroidエンジニアのためにやってるイベントで、スタッフもほぼ全員現職のAndroidエンジニア。今年の2017で3回目となり、参加者だけで800人規模のイベントになった。登壇者やスポンサーなど含めると1,000人近くなる結構な規模のイベント。

自分は初回(2015)からスタッフをやっていて、去年(2016)も基調講演会場を作ったり、オープニング映像を作ったりしていた。

なお今回は登壇者もやっており、それは前のエントリにて。

要約すると

  • 1,000人規模のイベント運営は大変だけど、一線で働く世界のエンジニアが一堂に会する機会を作り上げるのは強いやりがい
  • 個人的には今年海外参加者がたくさん増えて嬉しい、言葉の壁は課題、交流できる仕組みを作っていきたい
  • いろんな角度から参加できるので、なにか手伝えそうなことがあれば積極的に助けてもらえると嬉しい

担当業務

自分が今回メインで担当したことはざっくり以下の通り。

  • オープニング映像のディレクション
  • ウェルカムトーク開始前の案内スライド&BGM
  • 会場のスチル撮影
  • セッション司会&補佐

その他セッションの録画まわりや、ウェルカムトークの会場間ストリーミング周りも少し関わっていたけど、ほとんど手伝えることがなかった。

オープニング映像

楽しみにしてきたイベントがついにはじまるぞ!

って雰囲気を出していきたい、と去年から用意しているオープニング映像。元々はGoogle I/OやWWDCを参考に始めたものだけど、iOSDCをはじめ他のイベントにも波及していて嬉しい。

去年は直前の思いつきで期間がぎりぎりだったので、最終的に頑張ってKeynoteで自作したのだけど、今回は妥協することなくプロにお願いしたいと考えていた。業者を選定して…と考えたところで、せっかくなら事情に詳しい人がいいなと思いあたり、友人のつてで山本太陽さんに依頼することに。

今年のオープニング映像について一言でいうなら、とにかく太陽さんがすごいって話に尽きる。映像そのものの品質はもとより、そもそもMaterial Design含めAndroidへの造詣が深く(Cupcakeが登場した頃からエミュレータ入れてUI触って遊んでたとか)、結果的に自分はなにもディレクションらしいことをせず終わってしまった。やったのは、昨年作った映像とその背景を説明しつつ、今年に向けたデータや写真やロゴなどの素材をかき集めてきたぐらいで、その後は 1. 絵コンテ → 2. Vコンテ → 3. 完成! ぐらいの勢いだった。

やりとりはSkypeとDropbox(+Paper)で、すべてがリモートで完結。映像のBGMは、以前は素材を買ってきて使ったのだけど、今回はVコンテができた段階でこれまた友人の@100_200に制作を依頼するという選択肢が出てきた。ちなみに彼もお仕事はWebエンジニア。120BPM前後のラフ案を3つ上げてもらってその中から選んで仕上げてもらい、もろもろ詰めて、最終的にできあがった作品がこちら。

途中 Cupcake, Donut から Nougat まで出てきてるのに気づくかな?

ほとんどのスタッフは当日見ることができないのが分かっていたので、直前のスタッフミーティングで事前共有。好評だったので本番もきっと大丈夫だ!と思ってはいたものの、当日いざ流す時はやっぱり緊張した。

今回自分は調整しかしてないけど、いい雰囲気で2日間のスタートが切れたようで嬉しい。

スムーズにオープニングトークにバトンタッチできてよかった

オープニング前の会場BGMとスライド

オープニング映像とは別に、当日の受付開始からオープニングが始まるまで間の会場BGMをDroidKaigi初回から担当していて、今年もAndroidなタイトルの曲を選び、約1時間のmixを作って流していた。

mix自体は前日勢いで一発録りしたやつなので粗々な感じになってしまっているけど、ブラウザ上であれば無料で聞けるので昨年のと合わせて作業用BGMにどうぞ。本筋と直接関係はないのだけど、全曲Beatportで買ってるとこうやってmixを作って公開するのがライセンス的に問題なくできるのでよい。

そんなBGMを流しつつ、会場の諸注意やハッシュタグの案内をする画面はこれを表示していた。

こちらも初回のときに@psideさんが作ったものを引き続き再利用。中身は HTML5 + JS なシンプルなページで実装はこちら。今回会場設備の都合で、 1920x1080 で出力しつつ、スクリーンは 4:3 という特殊な環境での出力ができるように左右にレターボックスを足す形にしたり、あと地味にスペアナの計算部分を修正したりした。これを、当日急に追加したいことがあっても対応できるようにローカルで実行していた。

機材的には自分の MacBook Pro 1台で、 QuickTime Player で BGM を再生しつつ、 Audio Hijack と SoundFlower を使って QuickTime Player の出力を Chrome の入力に入れつつ、プロジェクター画面上のスペアナの反応と実際の出音のズレを調整するため、オーディオデバイスへの出力の手前に Sync モジュールを入れて音を 200ms 程度遅延させた。あと、オープニング映像は Keynote ファイルに埋め込んでおいて、音楽が終わり次第再生ボタンを押すだけでフルスクリーンで映像が始まり、そのまま登壇者紹介画面に遷移していく流れにした。

当日は会場の都合で朝の会場準備をぎりぎりで始めることになり、BGMの再生開始を予定より10分ほど遅らせて始めた。最終的にオープニングのスタートも10分押してたので、ちょうど楽曲終了と同時にスタートできた。完全なる結果オーライ事案。このへん現場でDJしてるわけじゃないので調整が難しく勘に頼るしかない感じ。

会場スチル撮影

会場の撮影とかカメラ持って回るだけじゃん…と思うじゃん?(思ってた)ちゃんと撮ろうとすると大変だなというのを今回味わったのでそれを共有。

今回はカメラを持っているスタッフが結構いたのもあり、持ち回りで会場の撮影をすることになった。まずいい感じのカメラを持っている人に名乗りを上げてもらう。その上で、全員他のタスクも持っていたので、それを踏まえたうえで、一通り全セッションを撮れるようにシフトを組んだ。

シフトに組み込んだのは4人だったものの、他の担当との兼ね合いで2人しかいない時間が結構あり、また当日割り込みもあって1人の時間もできてしまい、結構連絡を取り合って動き回る必要があった。少なくともセッション記録係は専任じゃないと難しいという気づきを得た。

こんな感じのセッション部屋が何部屋もある

当日、 @mgmix5 さんがSEL70200GMという定価33万円(税抜)のレンズを借りてきてて本気度が違った。かなり大きく目立つレンズなので、発見されてツイートされてたりした。

70200GMでした!惜しい!

このバズーカレンズを @mgmix5 さんが他の担当で動けない時に借りて、自分のNEX-5Tにつけて使わせてもらってたけど、どう持っても本体がただのプラスチック板にしか感じないし、どうやってもいい写真しか撮れないすごいやつだった。完全に持ち歩く用途じゃない。ただひたすらに重くて一日使ってたら筋肉痛になってもおかしくない。

2日間終了後に撮影した全員から写真を集める必要があり、当然大量に撮れてすごいことになったので、今回はGoogleフォトのアルバムを「セッション」「企業ブース」「アフターパーティ」などのカテゴリごとに分けて、撮影した各人が放り投げていく運用で分類してもらうことで、だいぶ楽に分類できた。

振り返りとしては、全体的な撮影は今の運用でよさそうだけど、セッションに関しては専任の担当者が2人いたほうがいいなという感触。理由は2つあって、1つはそれぞれの持つ機材や立つ位置で写真に差が出やすいという点、もう一つは全部回るにはなんだかんだ時間が必要(30分セッション1部屋6分x5部屋でぎりぎり)という点。次回以降はしっかり考慮に入れていきたい。

セッション司会と補佐

DroidKaigiのセッション部屋はそれぞれに司会と補佐の2人が割り当てられている。

一番広い部屋だと、質問時にマイク持って走り回る人が2人ぐらいほしくなる

自分はルーム3でケノドン ブノアさんのセッションの司会を担当した。ただ、自分が古いシフト表を見てしまっていて、セッションが始まる5分前まで別の部屋のセッション司会だと思いこんでいて(そっちは20分後に始まる)、その部屋で待機してしまっていた。直前に気がつき、走り込んでなんとかギリギリ間に合ったものの、司会用に用意されたマニュアルを読み上げる以上のことができず、本来案内すべきことが漏れてしまったりした。

一方で、もしそのトラブルがなかったとしても、司会者も登壇者同様に本番は緊張するので、マニュアル以上のこと(お弁当の案内やアンケートのお願いなど当日増える案内も多かった)を当日いきなりやるのも難しいということが分かった。このため、1日目終了後に、とにかく司会が「読み上げるだけで済む」ようなチートシートをGoogle Docsで作成した。リアルタイムな更新が反映されるようになったので、追加情報も漏れなくアナウンスされるようになった。まだヒューマンエラーで飛ばしたり間違ってしまう可能性はあるけど、少なくともその確率は低減したはず。

あと、補佐用チートシートも作った。こっちは部屋ごとのセッション中の照明の設定も入れたのだけど、そもそもの設定が間違ってしまっていた部屋があり、それをそのまま適用すると見づらい状態になってしまうという問題が途中まで発生しており申し訳なかった。これも気づいた時点で更新をかけたので次からは起きなくなったはず。

全体通しての感想

やったことを中心にがーっと書いたけど、全体通して「諸々課題はあるけど、やりたかったことは実現している」って感じでとてもよいと思う。事前の準備を重ね、とにかく2日間バタバタと動いて、自分ではほとんどセッションを見れてないのだけど、今回は全セッション録画があるのであとで見れるなーという安心感で動けた。

続けていく上で大きな課題をあえて挙げるなら、運営コストが高い(実際のキャッシュアウトというよりスタッフの稼働的な意味で)という問題があって、イベントもこのくらい大きな規模になってくるとなんだかんだ物量を捌く必要があり、直前になってくると本業と掛け持ちでやっていくのが厳しくなってくる感じ。理想としてはフルタイムで問題をバシバシ薙ぎ倒していける人が複数人ほしいレベル。ただ、その辺りの課題は回を重ねるごとに吸収できはじめていて、丸投げしてみたり揺り戻しがあったり、知見を徐々に貯めているので見守ってほしいなと思う。

全体ミーティングはクックパッド社かミクシィ社をお借りして実施してます

個人的には、日本という場所でありながら、海外エンジニア、それもTwitterの人だったり、よく使っているライブラリの作者だったりがわざわざ話したいと応募してきてくれる場ができているのは素晴らしいことだと思っていて、それをやりがいにいい場所を作っていきたいと思っている。今回自分自身で直接話もできて繋がりもできてすごく楽しかった。Google I/Oとかではこんなじっくり話せないし、そもそもそんなに行けるもんじゃない。

カンファレンスアプリの熱量をはじめ、人が集まるこの規模だから起きている出来事がたくさんあって、世界のAndroidエンジニアが参加してくれる場を作っていくこと、そこに携わっていることがプラスになるような価値ある場であり続けられるといいなと思っていて、それをみんながお祭りだと思ってワーッと参加して盛り上がれる程度ののノリでこなせる仕事量に収束していくといいなとぼんやり考えたりしている。もっと得意なことややりたいことに集中すると自然といいイベントができるぐらいの仕組みが整うといいな。

まとめ

DroidKaigi 2017楽しかったです。

DroidKaigi 2017 やりきったぞ!

既にDroidKaigi 2018のスタッフ募集が始まってるので、興味がある方は是非参加してください。特に基調講演会場とかオープニング映像などメディアまわりを支えてくれる方頼む🙏って感じですが、それ以外もできることがたくさんあるので興味ある方は今すぐ応募してね!