「普通の人」について

ところてん
Dec 18, 2016 · 14 min read

この記事はPyspa Advent calender 2016の18日目の記事です。

http://www.adventar.org/calendars/1435

ちなみに本稿のもう一つのタイトル候補は「日本を再生したいのであれば、忠臣蔵を放送禁止にせよ」でした。

この記事はとくにオチもなく、意味もなく、起承転結もなく、ただ思ったことを淡々と書いているだけのポエムです。

「普通の人」とは何か?

さて、「普通の人」とは何でしょうか。普通の人は、ごく一般のふつうの人です。
正義を愛し、家族を愛し、義理人情に厚い普通の人です。
そして、それは国民の大半を占め、マス層を形成しています。

同時に「普通の人」は、容赦なく虐殺を行い、差別を行い、戦争を引き起こします。それは正義に基づいていたり、家族愛であったりします。

「普通の人」は家族や共同体、コミュニティの価値観を基準して動きます。

いってしまえば、ヤンキーであり、アニキであり仁義であり、ヤクザである。
加えて、ワンピースの世界観である。

彼らはアニキのためなら容赦なくコミュニティ外の人を傷つけることができます。

「普通の人」というのは、極論してしまえば、法治国家において社会契約に従わない人たちです。
「普通の人」にとって、法やルールというものは正義に次ぐものであり、必ずしも優先されるべきものではない。
たまたま、彼らの正義と法律が一致していることが多いだけなのだ。

そのため、ひとたび法よりも正義が優先されると、戦争が起こり、虐殺が起こる。

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忠臣蔵は放送禁止にするべきである

私は忠臣蔵はナチスの鍵十字並みに厳しく取り締まられるべきだと考えている。
忠臣蔵は極論してしまえば「アニキの面子がつぶされたので、部下が復讐に立ち上がり、メンツを潰した奴をぶっ殺す」というテロの物語であるからだ。
忠臣蔵は、法よりも正義を優先してよいという強烈なメッセージを孕んでいる。
こんな気が狂った物語を毎年美談として正月に放送しているわけだ。
そりゃ遵法精神なんて生まれないし、アニキのためなら死んでもいい、という価値感が生まれる。
そして、共同体のためにはいくらでも低賃金で働いて良いし、サービス残業もしてしまう。

(追記)
忠臣蔵の最後は赤穂浪士の切腹であるから、法によって裁かれる尊法の物語だって?
馬鹿言うな。全体を理解している人なんてほとんどいない。
大抵は個別で理解している。
すなわち「法より正義を優先していい」「死ねば許される」だ。
だから忠臣蔵の物語は美しいのだ。

ちなみにナチスは美しいから禁止されている。
http://ameblo.jp/daisuke-fujisawa/entry-12217137993.html
(追記終わり)

日本を再生したいのであれば、忠臣蔵は放送禁止にするべきである。

「普通の人」と「エスタブリッシュメント」

北米の選挙戦ではエスタブリッシュメント(確立した人≒支配階級)という言葉が話題になりました。

実は私はトランプの当選を予想できていなかった一人です。
さて、エスタブリッシュメントとは何でしょうか。
法に従い、社会の利益、会社の利益、個人の利益、を追及する人たちです。
彼らは中間に存在する家族や共同体という組織をしばしば無視します。

一方前述のように「普通の人」は、正義に従い、家族の利益を追求し、面子のために動く人たちです。
彼らは家族や共同体という組織を基準に行動します。

そのため、動いている価値観、ルールが全く異なるため、お互いに歩み寄りができない構造になってしまいます。
教育を受けた人ほどエスタブリッシュメント側に寄っていくのは、啓蒙主義という共通言語に基づいて、組織や共同体を超えて、コミュニケーションができるからだと考えます。

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会社組織における「普通の人」

「普通の人」の価値観の基準は、会社の利益ではなく、家族の利益や共同体の利益であったりします。
そのため、「みんな」で決めることをよしとし、経営層だけで意思決定を行うことを嫌います。
そして、みなが納得できるようによく議論してから決めてほしいとしばしば主張します。

その結果、会議の人数はどんどん増えていき、また、アニキに筋を通さない行動を排除するために、ローカルルールをどんどん厳格にしていきます。
細かなミスはアニキの面子に泥を塗るため、下らないことでも容赦なく取り締まるようになります。

「普通の人」たちの組織における行動は、CIAのサボタージュマニュアルと同様の構図となって表れます。
https://chikawatanabe.com/2015/11/04/cia_sabotage_manual/

「注意深さ」を促す。スピーディーに物事を進めると先々問題が発生するので賢明な判断をすべき、と「道理をわきまえた人」の振りをする

可能な限り案件は委員会で検討。委員会はなるべく大きくすることとする。最低でも5人以上

何事も指揮命令系統を厳格に守る。意思決定を早めるための「抜け道」を決して許さない

会社内での組織的位置付けにこだわる。これからしようとすることが、本当にその組織の権限内なのか、より上層部の決断を仰がなくてよいのか、といった疑問点を常に指摘する

前回の会議で決まったことを蒸し返して再討議を促す

文書は細かな言葉尻にこだわる

重要でないものの完璧な仕上がりにこだわる

重要な業務があっても会議を実施する

なるべくペーパーワークを増やす

業務の承認手続きをなるべく複雑にする。一人で承認できる事項でも3人の承認を必須にする

全ての規則を厳格に適用する

そのため、「普通の人」の空気に強く傾いた会社は、どんどん生産性が落ち、成長することができなくなります。

アントレプレナーと「普通の人」

経営層にとっての会社は、意思決定であり、リソースの分配であり、利益を生み出すためのエンジンであり、ギャンブルである。
一方で「普通の人」にとっての会社は、自分たちの居場所であり、家族であり、生活のためであったりする。

アントレプレナーは、法を知ったうえで法を回避する手立てを考え、凝り固まった価値観により実行できていないところを攻め、新しい技術によってすでにないものを作り出す人たちである。
そして会社経営においては、人を入れ替えたり、部署を潰したり、会社を売るといった決断をしなくてはならない。

これは「普通の人」の持つ価値観とは相いれない。
彼からからしてみると、不正義を行っているように見えるし、家族を傷つけているように見えるからだ。

そのため、会社経営において「普通の人」というものは極めて厄介であり、場合によっては排除しなくてはならないものである。

しかし残念ながら「普通の人」というのは、世の中の過半数以上を占めるため、会社をスケールさせる過程において、どうしても入れる必要が生まれる。
逆にいうと、会社をスケールさせるためには、「普通の人」を雇って大きくするしかない、ということである。

前述のように「普通の人」の空気に流された会社は、CIAのサボタージュマニュアルが適用されたようなひどい状態になる。
そのため、会社組織を大きくする過程においては「普通の人」をマネージメントする人が絶対に必要になってくる。

ここの採用ができないと会社を大きくすることはできないし、採用しないまま会社を大きくすると、「普通の人」とアントレプレナーが直接対峙することになり、価値観の違いから会社が崩壊する。(実体験に基づく)

世の中の会社が、社長室というものをなぜ設置するのか不思議でならなかったが、いろいろな経験を積んだ結果、最近になってようやく分かった。

社長室で交わされている会話は、人事評価であり、会社の身売りであり、金銭の計算であり、新規事業であったり、人員削減計画であったりする。こんな話を「普通の人」が聞くと、家族に対する裏切り、「俺たちは仲間じゃなかったんだ」ということになる。

経営層が行う会話というものは、会社の利益を優先して行われる会話であるため、「普通の人」にとっては非常に不快であり、彼らに声が届くところでそのような会話をすると、現場のモチベーションがだだ下がりする。

そのため、経営層が会議をするさいには社長室や専用の会議室で隔離しなくては、会社の空気を維持することが難しくなる。

「普通の人」をマネージする人

「普通の人」は会社や社会ではなく、家族の利益を優先して行動し、ファミリーの面子を重要視して行動する。

そのため「普通の人」のマネージには、彼らからみてアニキとして慕われる人が適任である。
また、「普通の人」をマネージする人は、経営層からは同じレベルで会話できなくてはならない。

つまり、「普通の人」からはアニキと慕われ、アントレプレナーからは会社の組織面を任せられる人が必要なのである。
いわゆるCOO(Chief Operations Officer、最高執行責任者)というやつだ。

COOを適切に置くことで、「普通の人」は不満を抱かずに働き、会社は大きく成長することができる。
例えば、本田宗一郎に対する藤沢武夫や、井深大に対する盛田昭夫がこれにあたる。

会社をスケールさせるためには、こういうアニキ系の人材をどれだけ抱えられるかがものを言う。

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会社で 働く「普通の人」の心構え

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なぜあの会社の次期社長は外部から来るのか

さて、昨今の会社では、社長が社外から招聘されてくることが良くある。なぜ社内から昇格させずに、社外から社長を連れてくるのだろうか。

これは、前述の組織構造と強く関わってくると考える。
組織を安定して成長させるのは次のような構造が必要である。

経営層: アントレプレナー
マネージ層: アニキ
社員層: 「普通の人」

ここで、経営層が定年などで会社を去っていき、各役職が繰り上がるとすると次のようになる

経営層: アニキ
マネージ層: 「普通の人」
社員層: 「普通の人」

さて、このような会社ではどのようなことが起こるだろうか。
トップはアニキなので、「俺についてこい」「俺が何とかしてやる」「みんなで頑張ればなんとかなる」という発言を繰り返す。
中間層は「普通の人」なので、自分の部署を守るための行動をし、派閥を作りたがり、会議を無限に増やしていく。
現場は、上から降りてくる「頑張れ!」という指示に疲弊し潰れていく。

どう見てもブラック企業である。
社内の人材を適当に昇格させて会社を代替わりさせていくと、よっぽどいい人材を引かない限り、自然とブラック企業と化していくのである。

そのため、北米の大企業(GEとか)では、若手のうちから才能を見出したものを選抜育成するようなコースができている。
「普通の人」に配慮して、そのような選抜育成の仕組みや、アントレプレナー気質のあるリスクテイカーや、MBA持ち等を優遇できない場合、社内の人材で次期社長候補がいなくなるため、社長を外部から招聘するしかなくなる。
もちろん、選抜育成や優遇は「普通の人」の不満を招くので、十分な配慮が必要である。

なぜエスタブリッシュメントはポリティカルコレクトネスに従うのか

これは前述の価値観の違いを引っ張り出してくると分かりやすい。

エスタブリッシュメントは法に従い、社会の利益、会社の利益、個人の利益を追求する。
近代国家においては、法によって人々の平等が規定されているため、エスタブリッシュメントはこれに従ってポリティカルコレクトネスを行っているのである。

逆に「普通の人」は、共同体の価値観で行動しているため、「法」に乗っ取った行動をしているわけではない。そのため、「普通の人」は共同体の価値観で、女性を卑下するような発言を平気で行い、オタクをバカにし、他民族を迫害する。

このような攻撃は、「普通の人」の間でも行われるため、彼らは家族を守るために必死で戦うことになる。ポリティカルコレクトネスによる圧迫は、エスタブリッシュメントとが「普通の人」を圧迫しているように見えるが、実際は「普通の人」同士の正義の戦いなんじゃないかと考えている。

Welqの一件で見る家族を守る行動

今回のWelqの村田マリの一件で、ネットメディアには本当にがっかりした。
ポリコレをチェックする編集もいないのかと思って、とても残念だよ。

魚拓
https://megalodon.jp/2016–1211–2203–19/netgeek.biz/archives/8894

今回の騒動は端的に言えば、マッキンゼー出身のインテリ軍団が一人の小娘に騙されて50億円を騙し取られたという話。

なぜ「小娘」という表現を使ってしまったのか。

そもそも、今回の村田マリを叩くネットメディアが、どれもこれも、口調がぶっ壊れているのか。それを止める編集はいなかったのか?なぜそれをヨシとしてしまっているのか。

これは、ネットメディア編集者という共同体を守るためには、彼女の人権なんてのはどうでもいいということなのだろう。

ネットメディア編集者も「普通の人」だったんだなぁ。

私は村田マリを擁護しているわけではなく、ネットメディアが「仲間」をベースにして、その「仲間」から外れたものに対しては、容赦なく攻撃していることを問題としている。

エスタブリッシュメントと鉄血のオルフェンズ

それはそうと、鉄血のオルフェンズは、エスタブリッシュメントが持つ近代社会の価値観を大きく揺さぶりに来ており大変良い。

  • オルガとミカの共依存
  • 話の根幹がヤクザ、任侠、アニキ、マフィア
  • 奴隷制(ヒューマンデブリ)
  • 少年兵、PMC
  • 人体改造
  • 一夫多妻制
  • クーデター支援、テロ支援

先週、今週の放送で、マフィアものだと思ったら、ゾイドになっていたので、この先どうなるかが楽しみです。

オチ

特にないです。

世の中には「普通の人」ってのが割かし多いことをちゃんと考えましょう。オタクやインテリばかりだと思って物事を進めると、クーデーターを起こされて殺されます。

パンとサーカスは大事だけど、パンとサーカス以上に、アニキが大事。

あすはマジキチで有名なshiumachiです。

追記

ちょうど今日でた記事に、似たような話が乗っていたのを見つけたので、書き足しておく。

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