日記、哲学者の訃報

ナイス廃墟

これはすてきないい味の廃墟。

きょうは夕飯に、シチューをつくりました。たまに、なんか「ひと手間」加えたいなーと思って、レシピサイトやアプリをつらつら眺めるのですが、クックパッドはだめですね。なにがだめって、写真が、もうちょっとちゃんと撮れよ!と言いたくなるようなものばかりで、みていると食欲が失せます。

わたしの料理写真もたいがい適当ですが(ここはレシピサイトではない!)、クックパッドはレシピサイトなのに、ひどいのが多すぎやしないか、と思います。レシピはどうでもいいから、写真をちゃんとしろ。手抜きレシピばかりが横行しているけど、写真は手を抜くな。

おまけに食材やレシピをグーグルで検索すると、必ず上位にクックパッドが出てくるの、邪魔すぎます。ついでに、惹かれた本のタイトルを検索すると、高確率で松岡正剛の千夜千冊が出てくるのも、すこし邪魔。松岡正剛さん、読みすぎだから。『フラジャイル』とか言っときながら、あなたは強すぎる。映画だと、よく三角絞めさんのブログが出てきます。趣味がかぶっているのか。

ネットでなぜか偶然に出会う確率が高いものってありますね。サジェストではなく、ほんとうに偶然なんかいも同じひとの文章を読んでいたりとか。同じ人名に出会いまくったりとか。無意識が呼び寄せてしまうのか……。

わたしの場合、ジジェクに出会う確率が高すぎます。思想家なんですけど、なんかおもしろいなーと感じる文章を書いているひとは、だいたいジジェクの読者。それか、高橋源一郎。中原昌也。など。

他に、高山宏も確率が高い。関連して種村季弘、由良君美、澁澤龍彦とかもう、そのあたり遭遇しまくりです。直に追っているわけではないのに、それについて語っていることばをよく目にします。完全に無意識!プルーストも多い。そういやこの夏、読んでない。

無意識といえば、きょう冷蔵庫を漁っていたら豆もやしがたくさん出てきて、なんかイライラして「豆もやし買いすぎだろっ!!」と無意識に3回くらい叫んだら祖母が「どうしたの?」とこわがっていました。

母は豆もやしにハマっているらしい。あと、さしみこんにゃく。思えば、さしみこんにゃくもいっぱいあったな。さしみこんにゃく買いすぎだろって、あした起きたら言っとこ。

精神のトポス

哲学者、中村雄二郎の訃報に接しました。

大学生のころ、よく読んでいて、古本屋で「中村雄二郎」の名前をみつけたら、あらかた買っていた。いま部屋にあるのは『精神のトポス』、この一冊だけです。おもしろい対談集。対談相手がぜんいんレジェンド級。1979年に出た本。みなさん、お若くて脂が乗ってるなー。柄谷行人が酔っ払っていて、たのしい。

あとがきの末尾にはこうあります。

この本が、真の意味での知的刺激を読者に与えるものでありえたら、私としてはなによりも嬉しい。

いちばんわたしが塞ぎ込んでいた時期。部屋に引きこもって「本を読む」しかできなかった。なにかを埋めるように。背伸びして小難しいことばかり考えて。そんなとき、たくさんの考える喜びを、たくさんの知的刺激をいただきました。いまはもう、ほとんど忘れて完全に馬鹿になっちゃったけど。

ありがとうございました。さようなら。

傘の布は、山梨で買ったものです。かわいいなと思って敷きました。あしたの関東は、雨だそうです。