サーバーを増やす「だけ」ではない

Toru Furukawa
2 min readOct 11, 2016

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この1〜2年で請負う仕事のなかに「進行中のライブコンテンツと連動するウェブサービスの、テクニカル・ディレクション」というのがある。テレビ番組の進行に合わせて、スマートフォンのウェブサービスで、クイズの出題/回答をするようなのだ。

テクニカル・ディレクションは、技術チームを指示する位置づけだが、プログラミングというのは、高度に創造的な問題解決活動なので、指示者と作業者のような関係にならない。じゃあ何するのかというと、バックエンドとフロントエンドの外部からみたデータの持ち方や、通信インターフェースの仕様を作成する。加えてバックエンドの実装をすることもある。

私に声がかかるのは (1) サーバーサイドの開発者がいないか、(2) 企画レイヤーの要求を技術レイヤーの要求にマッピングする人がいないの、いずれか、あるいは両方だ。「この案件アクセス殺到するんでヤバイですよ」「サーバーを増やせば速くなるんでしょ」「いやいやw」みたいな展開から、相談が発生する。

サーバーは増やすけど、何も考えずに MySQL + Rails で作った後で、サーバーを増やす「だけ」という感じではない。データベースの構成を変更することもあるし、Rails 側で対応が必要なこともある。フロントエンドの対応が必要かも知れない。というような話をする。

売上になる仕事にはしたい。でも、顔合わせくらいの段階だと、大した提案もしないので料金をもらわない。一方で、発注にならなかったけど、どうやらハプニングがあったらしい、みたいなのを後で聞くのは心苦しい。

そこで「〇〇をするには、△△とかいうのが必要なのだな」というメモを書きはじめた。少しずつ公開していく予定だ。ついでに、ウェブ制作会社の人が、ライブコンテンツと連動するサービスを作るときに、テクニカル・ディレクションの必要性を認識し、仕事を発注してくれたらウィンウィンですよ。ウィンウィン。

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