CSS Nite LP49「 ユーザーと検索エンジンから評価されるためのwebライティングの極意」でウェブライダーの松尾さんに教わった!
「あたなは重量39.9kgのキーボードを知っているか?」
重量39.9kgのキーボードを使いこなす主人公、ボーン片桐。
彼を筆頭に、強烈な個性を持つキャラクターが登場するウェブママンガ「沈黙のWebマーケティング」を初めて読んだ時、呆気にとられた。2014年の中頃だったろうか。
難解なWebマーケティングを理解してもらうためとはいえ、ここまでエンターテイメント性を上げなくてもいいのでは?と思ったのだ。
だが、地味なWebマーケティングの世界をドラマチックに盛り上げつつ、骨太にWebマーケティングを伝える本作にすっかりハマった。
そして、2016年の春、続編「沈黙のウェブライティング」が始まった。毎回の記事の更新が楽しみでならなかった。
約半年の連載後、ウェブ漫画は単行本になった。
ウェブで読んでいたはずなのに、一冊の本にして読むとさらに面白い。
その余韻が残るなか、著者のウェブライダー松尾 茂起さんが登壇する出版記念セミナーに参加した。とにかく本人の話を聞いてみたかった。
CSS Nite LP49「【ワークショップで学ぶ】ユーザーと検索エンジンから評価されるためのWebライティングの極意」
私が参加したのは、2つの日程のうちの後半、11月29日(火)。
会場は参加者でぎっしり。平日の午後の開催とは思えない活況さ。
参加者のTweetがまとめられているので、参考にどうぞ。
有料セミナーでもあるので、レポートではなく、特に印象に残ったポイントをいくつか紹介する。
なお、参加者には事前に著書を読んでくるよう再三通知があったので、新たにKindle版を購入してセミナーに参加した。
冒頭、本に書ききれなかったノウハウを話すということで、得した気分。
前半「検索糸を考えたコンテンツ制作」から
ポイント1:記事は数ではなく、質。
松尾さんがWebライティングしている【ナースが教える仕事術】は、
43記事で100万PV/月達成
68記事で200万PV/月達成
改めて記事は数ではなく、質だと痛感。
ポイント2:自分のコンテンツが誰かのツールになることを意識する
検索エンジンからのアクセスを想定した場合、誰かは何かの課題を解決したくてやってきている。その人の課題を解決する内容にすることを
「誰かのツールになる」
と表現している。
ブログを書くとき、本質的な選択肢がある。投稿は誰のためのものかという点だ。自分のためのものか、それとも誰かのためのものか。もし後者だとしたら使ってもらえる=ツールとしてのコンテンツを意識したい。
ポイント3:信頼は話者に紐づく
同じセリフでも、発信者によって言葉の意味は変わってくる。
Facebookなどは、あらかじめ発信者がわかっているので、よくも悪くもこの影響を受ける。日頃まじめな投稿をしている人が、いきなりオヤジギャグを連投し続けていたら、何が起きたのか心配になるだろう。
このブログを書く上でも、著者としての自分を明確にすべきなのかもしれない。
後半「感読されるコンテンツ制作」から
ポイント4:松尾さん(ウェブライダー)の制作費用
いくつか開示された内容のうち、1本あたりの記事制作費が目を引いた。
ウェブライダーの記事制作費 15〜50万円/本
最近読んだばかりのフリーランスで人気Webライターの塩谷さんの記事と、ほぼ同額だったからだ。
拡散力のあるライターの相場10〜50万円/本
ウェブライダーでは1か月あたり6〜7記事という制作ペースなので、1本あたりにかける時間も手厚い。本当に読まれる記事は制作に時間がかかるわけで、制作費も相応のものになる。
ポイント5:エモーショナルライティング最強
セミナーのなかでは「読みたいと思わせる文章のポイント」など、技術的な話もたくさん出てきた。
でも、セミナーの最後は「エモーションナルライティング最強」で結ばれたのが、とても良かった。「書き手の気持ちは読み手に伝わる」と私も信じているからだ。
セミナーが大満足だった3つの理由
- セミナーの事前・事後のサポートが充実
セミナーの事前にも数回、セミナー後にも数回。丁寧なメールでサポートをしてもらえた。 - ワークショップで参加者同士でディスカッション
セミナーのテーマとの相性もあるだろうが、体験することで印象に強く残るし、周囲と関わることでセミナーへの集中力が上がった。 - 時間きっちりにセミナーが終わった
セミナ−後に仕事があったこともあり、時間きっちりに運営してもらえて、ありがたかった。
というわけで、セミナー「ユーザーと検索エンジンから評価されるためのWebライティングの極意」を紹介させていただいた。
講師の松尾さん、CSS Nite運営のみなさん、席の近くで一緒にワークショップに参加していただいたみなさん、そしてセミナー全体で盛り上がった参加者のみなさん、ありがとうございました。
私もエモーショナルライティングを目指す(予定)