コロンブス以来の貿易革命
2017年6月末にシードラウンドの資金調達を完了しました。
それを受け、考えを語る最適な機会だと思ったため、
私達の考えの一端をご説明させていただきます。
私達のビジョン、端的に言えばそれは世界を一つにすること、
すなわちグローバル化の完成です
そのビジョンに向け、事業と組織という2つのアプローチを用いて取り組んでいます。
先ずは、事業についてご説明いたします。
グローバル化、それは1492年のコロンブスによる新大陸発見に端を発します。これにより人類史上初めて、「世界」が「地球上の全ての場所」を意味するようになりました。
それまでの世界とは、ときに「地中海周辺」を意味し、ときに「東シナ海周辺」を意味しましたが、地球という規模では捉えられてはいなかった。
それがこのとき初めて、現代における「世界」と同義になったのです。
このコロンブスの偉業によって世界の様相は一変しました。
新大陸と旧大陸(ユーラシア大陸)の間で生じた食料、資源、人間の移動が世界を著しく変化させたのです。
例えばそれは、欧州の飢えを満たしたジャガイモであり、産業革命を引き起こしたゴムであり、貨幣制度を確立した銀でした。
この大陸間の交わりは「コロンブス交換」と呼ばれています。
そして、それにより生じた急激な変化は後世、「貿易革命(商業革命)」と呼ばれるに至りました。
この貿易革命を契機として、世界は一つに繋がっていったのです。
貿易の観点で見た場合、コロンブスが行ったことは、言わば面を拡げることでした。
しかし未だ、この面には数多くの障壁があります。
無数の書類、複雑な税制、手間のかかる決済。
これらの前近代的な業務が、モノの円滑な流れを堰き止めている。
またその敷居の高さから、貿易を始めたい個人の参入も阻んでいる。
私達はこの現状を、テクノロジーの力を変えていきたいと思っています。
書類作成/照合の自動化
通関の自動手配
担保の必要の無い、モノの移動とリンクした自動決済
いずれは、事業者はモノを作るだけに集中する。
そんな世界を作りたいと思っています。
言わば私たちの取り組みは、テクノロジーの力を使って、
コロンブスが拡げた面を滑らかにすることだと言えます。
それにより、これまで以上に多くのモノを世界で流通させる。
そして、世界の経済をより加速させる。
私たちはこれを、コロンブス以来の貿易革命と定義し、この実現に邁進しています。
並行して、私達は組織を通しても、グローバル化の灯を燈そうとしています。
私達は創業当初から国際体制を敷いており、メンバーは世界中から集めています。公用語も英語です。
その理由は、世界と日本に対してロールモデルを示したいと考えているからです。
世界はいま、トランプ大統領誕生とBrexitの例からも分かるように、国民国家への揺り戻しに直面しています。
それにより、これまで人材の集積地であった米国と欧州が、その機能を担えなくなっています。
そんな中、世界はこれらに変わる受け皿を求めています。
そして、私は日本こそが、その受け皿になるべきだと考えています。
自由、治安、食事、文化。これらの要素がいずれも高いレベルで揃っている国は他には無いと考えているからです。
しかしある1つのことがその障害となっています。
それは言語。
即ち、日本語が話せなければ日本で働けないという事態が、日本が受け皿になる機会を奪っているのです。
しかし裏を返せば、その問題を解決すれば日本は世界の受け皿になれることを示しています。
ならば、それを実現すればいいではないか。
その考えのもと、先ずは弊社が受け皿となる。
これが今の組織体制を敷いている理由です。
またこの試みは、日本に向けたメッセージでもあります。
現在、少子化、それによる労働力の減少によって、日本は活力を失っています。
私はこの状況を解決するには、世界から人を呼び込むしか方法は無いと、私は思っています。
弊社が、海外から人材を集めているもう一つの理由がここにあります。
政府が変えるのを待つのではなく、先ずは一人の個人、一つの組織がロールモデルを示す。
そうすればその動きは、他の組織に伝播し、いずれ都市、国という単位で変わっていくと、私は信じています。
また同時に、これは個人に向けたメッセージでもあります。
私のような人間でも、世界から人材を集め、世界で戦える。
その実例を示せれば、次に続く人が現れると考えています。
これが私なりの、不安な個人、立ちすくむ国家に対する、1つの解です。
こんな愛国心の示し方があっても良いと、私は思っています。
以上が、私達が事業・組織を通して実現したいことです。
もしこの思いに共感してくれる方がいるなら、是非とも連絡をください。
また私達の試みに触発され、新しい取り組みを始めてくれる方が一人でもいれば嬉しく思います。
では最後に、私が尊敬する、20世紀の偉大なる喜劇王のスピーチの一説を拝借する形で、本記事を終わらせていただきます。
People, in the name of innovation, let us all unite.
人々よ、変革の名のもとに、共に一つになろうではないか。
