ほぼ日|今日のダーリン|3/15

・「どうやってつくるか」とか、 「どういうものをつくるか」は、 とても大事なことであることは確かです。 でも、それは、それを「ほしいと思う人たち」がいて、 はじめてつくれるようになります。 芸術表現だとか、趣味のなにやらについては、 そのかぎりではありませんが、 仕事として続けていくためには、 「ほしい人たち」が必ず必要になります。 「ほしい人たち」は一般的には「市場」と呼ばれます。 仕事を生み出そうとしている人たちの話を聞いてると、 近くに豊富にある材料のことだとか、 これまで以上に利益を大きくする方法のことだとか、 つくるものを魅力的に見せるやり方だとか、 「つくる」側の工夫について考えていることが多いです。

農業や漁業などの第一次産業をやっていた人たちが、 その素材を加工することによって付加価値を上げ、 さらにそれを自前の方法で販売していく‥‥という 「第一次産業+第二次産業+第三次産業」の 六次産業化という話が聞こえてきたりするのですが、 そういう算数みたいな「あいことば」で、 ほんとにうまくいくんだろうかと考えています。

ほんとうに、いちばん考えなければならないのは、 「ほしい人たち=市場」のことなのですが、 そのことが最も切実で重要な問題だということが、 あんまり考えられているようには思えないのです。

「産地のいい素材を、うまく加工して、 全国のお客さまにインターネットでお届けする」と、 言うのは簡単ですし、やることもできますが、 その「お客様=ほしい人たち=市場」は、 どこにいて、どうやって会うのでしょうか。 「メディアが取りあげてくれたらこっちのもの」 だ、なんてところの先に「市場」があるのでしょうか。 ぼくは、よくじぶんに言いきかせています。 「いま(現在)は、在庫の時代だ」と。 貨幣にとっても、商品にとっても、思いにとってもね。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
人間の活力は、ほとんどむだな改良によって失われている。

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