フィリピン3日目での挫折感

以前、新卒で海外就職についての意見を書いて、同記事にインターンでの経験談も書きました。

(参照) 新卒海外就職は善なのか? ASEANで働いてみて考えたことを徒然なるままに

これからは、フィリピンインターン期間にあった出来事と、それによって自分の考え方がどのように変容していったかについて、ストーリー形式で綴っていきます。

今回は、フィリピンについてすぐ、挫折感を味わったときのことを書きます。

フィリピンで待ち受けていたのは、大きな挫折感

6月末、ベトナムの首都・ハノイを後にして、向かった先はフィリピンのセブ島でした。

セブには一度来たことがあったのでなんとなくイメージは掴めていたのですが、新たな環境に飛び込めることが単純に嬉しくて、ハノイからの飛行機もマクタンに着いてからも、ずっとわくわくしていました。

着いた日は金曜日で、仕事はせずに夜に上司とご飯へ行き、ベトナムでの生活はどうだったか、自分がどんな人間なのか、そんなことを話していました。また、月曜からおこなっていく仕事に使うツールやその使い方を説明した40分ほどの動画を受け取りました。

次の月曜日からが仕事始まりだったので、土日は予定はありません。仕事がはじまったら時間が無くなるかもしれないと思い、フィリピン2日目にして、フェリーに乗ってボホール島へ旅行に出発していました。

有名なチョコレート・ヒルズ

日曜日の夜、上司との仕事の具体的内容に関してのミーティングを設定していただいていたので、日曜のお昼には帰ってきてミーティングに臨みました。

その時の論点はただひとつ、「考えやスタンスが甘すぎるから、このままだったら帰ってもらう」ということでした。

どういうことかというと、金曜日にご飯に行った時に「フィリピンにいる間にシキホール島に遊びに行きたいんですよねー」と言っていたり、金曜日時点でツールを受け取っているのにも関わらず、それを放置してボホールに行っていたりしていることでした(ツールの確認はしていましたが、動画は見ていませんでした)。その遊びに来ているスタンスが、いまの会社の状況を見た時に迷惑だし、これからの動きも不安だと話していました。

ベトナムであれだけ悔しい想いをして、死ぬ気でがんばりたいと思い立ったはずなのに、数日でこれか、と。冷や汗が上半身を伝っていくのを感じながら、猛烈に自分の言動を後悔しました。

その後も問答は続きます。

「君は、どんなことを命を懸けてまで成し遂げたいと思っているの?」
「君は、このフィリピンでのインターンを通して何を学び、それをどう活かしたいの?」
「君の、モチベーションや欲望の源泉はなに?」

もともと強い想いを持っていなかったことに加え、たじろぎまくる自分にとってはそれらの質問が痛すぎて、スッと応えることができません。

━━ うーんと、人と人をつなげていきたいんです。日本の地方はこれから人口が減っていって衰退していってしまう未来があるので、そこに自分が入っていって人をつなげたい。地元の人と、えっと、所得が上がり日本への旅行が容易になってくる10年後の東南アジアの人たち。近い国なのに、お互いの人たちがお互いに持っているギャップがある気がするので、そういった人たちを繋げる活動をすることによって、地方の活性にもつながるし、お互いの認識を改めることができるので。

確か、当時思っていたそんなことを言っていた気がします。そこに対して、上司からの突っ込みが入ります。

「人と人を繋げたいという気持ちはわかった。じゃあ、それによって社会に対してどんな価値を出していきたいの?その先に、君は何を求めるの?」

完全に詰まりました。人と人をつなげるという点に興味を覚えていたのは事実ですが、それを通してどうしていきたいかまでは考えていなかったのです。その場は、上司を全くもって納得させることなく、むしろ不安だけを持たせてしまって終わりました。

この時にすごく感じたのは、「やばい、手段に囚われていてその先の目的が全然明確じゃない」ということでした。

これは、自分にとって大きな挫折だったとともに「環境を変えても、おれ変われないんだ」と、諦めに近い感情が渦巻いた時間でもありました。信頼感を失った状態でセブでのインターンを始めざるを得なくなったのです。

その日の夜は、ボホール帰りの眠い目をこすりながら、明日から始まる仕事へのイメージを膨らまし、シミュレーションを繰り返したことは言うまでもありませんが、時すでに遅しといった感じでしょうか。明日から始まる日々を恐れながら眠りに着きました。

しかし、この日をきっかけに、人生を通してどうしていきたいか、そのためにはどんなスキルや経験が必要かということを四六時中考える習慣が付きます。

次回へ続きます。

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