WASO創業の理由 — なぜ世界を目指すのか

なぜ自分がWASOを創業し、WASOを世界的に広げたいのか、なぜロンドンから始めたのか、少し書いてみたいと思う。

中学の時にNHKの『マネー革命』を就活中の兄とたまたま見る機会があった。その中では、中学生の想像を遥かに超える規模の話や、ジョージソロスが、(番組内で知ったか、後で調べたのか記憶が定かでないが)当時50億ドル程を慈善事業に寄付していたこと等を知り、衝撃を受け、自分も同様に世界に大きな影響を与えられる人間になりたい、と思い始めた。(ソロスには批判も様々ありますが)

どうやって大きな良い影響を世界規模で与えられるのか?そう、考え始めることとなる。

そういった中で、不純な動機ではあるが、世界規模の事業を興すこと、それは世界レベルで影響を与える一つの手段として中学生ながら思いついたことの一つだった。

一方で、何のエリアで事業を興すのか、その部分に関しては大きく紆余曲折する。高校の時は卒業旅行の代わりにサンディエゴへ6週間語学留学、メルボルン大学へも交換留学しながらも、やはりグローバルレベルの問題は環境ではないかと思い環境経済を大学で専攻してみたり、実際に二酸化炭素の排出権の創出・取引を行う企業でインターンしたり、やはりテクノロジーではないかと、コーディングは大学でホームページを教授の言う通り作った程度だったのにフロントエンドエンジニアのアルバイトに応募して面接させてもらったり、暗中模索の状況ではあった。そして、結果的に金融で働き始めることとなる。

働き始めてからも常に事業アイディアを考えていたが、自分では割と面白いと思う事業アイディアが一つあった。

LinkedInの1st, 2nd, 3rdネットワークの概念を使ってアルゴリズムを組めば、世界のどこに行っても自分の嗜好に近い情報(その時はレストラン)が集まるアプリが作れるのではないか、そしてその嗜好をもとにしたネイティブアドを組み込めば事業として回るのではないか、そう思った自分は、事業を始めるならサンフランシスコなのではと、有給を長めに取って2012年秋に飛んだ。

当時サンフランのTwitterでエンジニアをしていた日本人の友人の家に寝泊まりしながら、色々と観察し日本に帰国。ただ、なぜだか、その後物事を前に進められなかった。そして学んだ。良いと思うアイディアがあっても、情熱がないと前には進めないのだ、と。

そうであれば、どの領域であれば本当に自分に情熱が生まれるのか、再度自問自答する日々が続く。
中学の頃から、ノートにメモ書きをつけていたが、日本文化・日本食を世界で、とも書いてあり、日本のデザインや要素、和食(毎週末和食と日本酒を飲みに行っていた)が好きであったため、この分野を一度深堀りしてみるか、と考えた。当時は(今も)皆こぞってテックの領域で事業を興す時代。とはいえ、あまのじゃくの自分には、それが合っている気もした。

それまでの海外旅行や、NYでのトレーニング、欧州でのファッション/リテール分野での数か月の経験を通じて、欧州市場から事業を開始することを検討し、再度有休を利用、パリとロンドンを2013年8月に視察した。

ロンドンの食に対する一般的な印象は悪い。まずい、と。
一方で改善している兆しも感じられたし、ファッションブランドのエリアで多少の経験があった自分は、米国ブランドと比較し、欧州ブランドに人々が感じるプレミアムが必ずあると感じた中でセレクトした2か所だった。

そんな中、100%ではなかった自分の情熱が一瞬でそれ以上となる。

事前に現地での日本食ブランドは調べていた中で、Oxford Streetにあるとあるブランドに足を踏み入れた。ただ、そこではただのエビフライが天ぷらとして、ライスヌードルが素麺として、そして明らかにパンエイジアンのようなSweet Chilli Chickenが日本食として売られていたり、かにかまをSurimi Crab meatとして誠実ではない書き方で販売していたりされていた。

その店を一歩出た瞬間、自分の決意は既に固まっていた。

誤解のないように言っておくと、自分はフュージョン料理も好きだし、料理はアートで白黒つけがたいものであり、そしてクリエイティブそのものであり、ありとあらゆる新しいアイディアが試されるべきである。簡単に言えば、料理そのものには憤りは感じていない。人がその商品に対して対価を支払っている以上、それはその人にとっては素晴らしい商品サービスであることには変わりはないと思う。

ただ、本当に方法としてHonestなのかAuthenticなのか、本当にそのやり方があるべき姿なのか、その部分に対して強く思うことがあった。

だから、我々はAuthentic Japanese foodではなく、Authenticity、Honestを極めるブランドを作り上げるのだと。そして世界に広げるのだ、と。それは最初から変わっていない。

帰国後、本当に自分の情熱が確かなものか2週間ほど寝かせて、これは本当だと確信をもって、辞職を伝えた。

それから、東日本のおおよそ全て、1都道県あたり2-3日観察して回り、準備をしながら人を集め、事業の参入の仕方を検討していった。そういった中で、資金面等の制約もあったからこそ今の業態になったが、世界に広げるにはテクノロジーを使った方が良い、データが集まる仕組みがあった方がいい、そう考え、世界×日本×Authenticity×テクノロジー=WASOとして始まったのだ。

だから、WASOは単に人の口に食べ物を届けることを目的に存在しているのではない。
美味しい、そんなことは前提条件であり、WASOはそれ以上の存在である。
WASOは、自分自身に嘘をつくべきではない、ということを本気で信じていて、そしてWASOは世界でその代名詞となるのだ、と。

だからこそ、WASOのサービスや商品の至るところに書いてあるWASOの存在意義にはこう書いてある。
”Creating a world where everyone believes in their authenticity.”

以上がWASO創業、そしてわざわざロンドンに東京から移り、グローバル展開を目指しているかの理由。

テクノロジーを使えば、ミニマムオーダーなし、デリバリーフィーなし、時間指定可能でデリバリービジネスは回るのでは、と始めた今のモデルを作りあげつつ、Automation、Personalisation、オムニチャネル等に力を入れていくためにも助けてくださるHead of GrowthやEngineerの方を常に積極的に探しています。