お昼ご飯を食べながらtwitterを見ていて、宇多田ヒカルの最新アルバムがリリースされたことを知り、5秒後にはApple MusicでBAD MODEを再生した。素晴らしい音楽だと感動したのだけど、Apple Musicで音楽を聞くことに飽きている自分に気づいた。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を劇場で見て、エンドロールでOne Last Kissが流れた時、「レコードで聴きたい」と思った。レコードを袋から出して、レコードプレイヤーにおいて聴きたいと思った。
好きだから所有したいということではなく、欲求を満たすまでの余白を感じたくなった。余白を楽しみたいけど、スマートフォンは驚異的な速さで欲求を満たしてしまい、目の前から取り去ってしまう。それなら再生ボタン押すまでに10分待てばいいのかもしれないが、それでは満たされないようだった。儀式的なことがしたいんだと思う。
欲求を最短距離で満たすことだけが正しいわけじゃない。その道のりに意味があることもある。