仏山(順徳)・深圳・香港 企業視察ツアー【2日目】

Tsutomu TOBITA
Aug 25, 2017 · 8 min read

2017年8月17日から23日の1週間の予定で珠江デルタ地帯に位置する仏山(順徳),深圳,香港の3つの都市を訪問することにした。

そのキッカケは,本学OGが「添加物フリー化粧品の保存」を目的とした冷蔵庫で起業したいと相談してきて,回り回って冷蔵庫を製造する中国人経営者と出会ったことにある。最初は勢いそのものだったが,日に追うごとに多くを学んだようなので,ここに記録しておくことにする。

ここでは順番に日程順に以下の通り記載する。
8/17(1日目)仏山?順徳?そこはどこ?
8/18(2日目)工場見学をして見えたもの(この頁)
8/19–20(3日目・4日目)香港への移動→香港の歴史文化を知る
8/21(5日目)いよいよ深圳へ / x.factoryとSEG Maker+を訪問
8/22(6日目)深圳のオシャレスポット訪問 / そして…
8/23(7日目)自然の脅威には勝てず…

〔8/18(2日目)工場見学をして見えたもの〕
2日目を迎えた。午前中は今回の旅のメインの1つ,冷蔵庫製造工場への訪問。

病院で見かけるこの冷蔵庫。これを作っているのが今回訪問した企業。社長はモンゴル系中国人で,10年以上日本に滞在した経験を持つ。貿易会社などの経営を行った後,現在のビジネスを立ち上げたそうである。経営理念の1つは日本以上の品質でモノづくりに取り組むこと。

前夜に工場長や購買部長から現在の中国でのモノづくりの課題についてインタビューをしていた。その課題とは,人件費の高騰はもちろんのこと,政府から安全基準(製品 / 工場での生産プロセスともに)遵守の要求レベルが高くなり,大量生産,日本と比して安価な人件費だけではコスト上昇分を吸収できなくなっているとのこと。しかも品質レベルは上げていかなければならず,ここに来て日本流の生産管理手法を導入しようとしているそうである。
その証拠の1つがこれ。整理,整頓,清掃,清潔,しつけの「5S」である。この他にも改善点や仕損発生の原因を共有するためのボードであったりがちらほら。
日産100個と小さな工場ではあるが,日本流の生産管理手法がどのようにして現地に定着していくのかを観察するのは楽しみでもある。

工場見学が終了し,昼食は工業団地内にある大きな食堂で。ちょうど昼食時ということもあり,15分ほど待ち時間が。そこで中国に入ったらやりたかったことの1つである「mobikeを使う」をやってみた。

2月に上海に訪問した際にはまだmobikeのエントリーのために中国の電話番号が必要であった。8月までの間に日本でサービスを行うとの報道があり,もしかしたらと思ってアプリを開いてみたら…。

日本の電話番号とクレジットカードで使えるではないか!

ということで,待ち時間のあいだお店の周辺をぐるぐると乗り回してみた。

mobikeのアプリ。乗り終わってカギをかけるとこんな表示が出る。

mobikeを利用するとGPSで走行記録が保存される。ざっとこんな感じ。

距離,時間,消費カロリーのほかに,環境フレンドリーであることを強調するためか「CO2削減量」なんていう表示も出てくる。 15分乗って1元(当時の日本円のレートで約16.5円ほど)とはちょうど良い価格設定かもしれない。

日本ではmobikeやofoのような自転車シェアサービスの問題点が多く報道されているように感じる。確かに深圳でも地下鉄の駅前で日中には自転車がほとんどなかったのに,夜に戻ると歩道を覆い隠すように自転車で溢れかえっていた様子を見ると,「放置自転車」で悩まされてきた歴史が蘇るのもわかる。

が,広大な国土を持つ中国ではそんなことが気にならない。あと,自転車で溢れてはいたけれども,捨てられるばかりではなく,ちゃんと自転車を置くべき場所に置くということも(当たり前に)できている。日本流のアレンジは必要そうだが,もしこれが導入されると日本の自転車文化も変わるかもしれない。

中国十大庭園の1つ,清暉園。順徳の代表的な観光地。

午後からは順徳観光に。まず訪問したのは中国十大庭園のひとつである清暉園に。中国の明の時代に造られ,時に打ち棄てられた時期もあったものの,1970年代に共産党政府が再興した中国AAAA級観光地。瀟洒な雰囲気で,中には滝や池,多くの木々や花で囲まれ,暑い順徳の中でも一服の清涼剤的な公園。

ここにはかの鄧小平も訪問したことがあるらしく,順徳訪問の記録も特別展示のようになっていた。

その後,今回案内してくださった楊さんのオススメで食べにいったのがこれ。中国語で「双皮奶」と書く牛乳プリン。温かいのと冷たいのとがあり,暑さに参っていた日本人3人は冷たいものを注文。一方,今回案内をしてくださった楊さん(女性)は「子どもを作ろうと思って体を冷やしてはいけないから」ということで温かいものを注文。あっという間に美味しく頂いた。そして,ここでお支払。ここでお支払をどうするか。あれを使うしか無いということで,WeChat Payを初めて使用。

支払うとこんな画面が出る

できた。支払えた。それまでゼミの中国人留学生からの送金,同行者への送金だけしか使っていなかったが,初めてモノを買うことができた。これで中国での買い物はWeChat Payを使うことに。便利だ。

そして,もう1つ。

中国版Uberと呼ばれる滴滴(didi)

つぎにもう1つの観光ポイントへ移動することになったが,中国版Uberと呼ばれる滴滴を利用することに。残念ながらこれはアプリでまだ使えないので,楊さんの画面を写させてもらうことに。普通に近くにいる車を捕まえられた。超便利。

とてつもなくデカい門。平面の面積だけなら東大寺大仏殿レベル。

行き先は順峰山公園という池泉回遊式の公園。見えたのは巨大な門。デカすぎるw

どこにでもあるイオン

最後は公園に隣接したイオンへ。日本のモノも売っているので,ここで度に必要なのに買い忘れたものを調達。夕飯は2日間に渡りご案内頂いた楊さんへのお礼を兼ねて「味千ラーメン」で打ち上げ。その後,再び滴滴でホテルへ向かい,この日は終了。

今回の旅自体が本学OGの「美容用冷蔵庫を創りたい!」から始まったわけで,ある種メインイベントがこの日であった。工場内部の写真は自由に撮影することができたし,冷蔵庫そのものの技術は難しいものではない(と考えられる)のだが,さすがにここでアップすることは控えたことを添えておく。私にとっては100%中国資本の中小企業のモノづくりの現場を見ることができたという貴重な機会である。

また,WeChat Payやmobike,滴滴といった中国のモバイルサービスを実体験できたのが収穫であった。それぞれは日本でも類似の経験はできるものだけれども,実際に現地に行ってそのサービスを使えたときの感動ったらない。見たり,聞いたりしていたものとは違う感覚。久しぶりにワクワクした(単純)。

3–4日目は香港。順徳から船で香港に入る。再び珠江デルタを船で走る。そして,1月以来の香港。楽しみである。

8/19–20(3日目・4日目)香港への移動→香港の歴史文化を知るへ移動。

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    Tsutomu TOBITA

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    少しは真面目なこと,エッセイ的なことをこちらで書いてみようと思います。いつまで続くだろうか…。

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