仕事と幸福度の研究

Taka Umada
Jul 11, 2016 · 7 min read

たまたまですが今日、仕事と幸福に関しての記事をいくつか拝見しました。折角の機会なので、幸福に関する研究について、2013 年に友人向けにまとめた資料の一部を抜粋して公開します。もしかしたら最新研究だと他にもいろいろ違った新しい発見があるかもしれません。

仕事と幸福

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  • 仕事の様々な側面で幸福に最も大きな影響を与えるのは、経営者への信頼であり、その影響は給料をはるかに上回っている(経営者が信頼できる会社に行くことが重要)。(Helliwell, J. (2005).)
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  • マネージャーが「部下の強みに意識を向けている」人である場合、そのチームで職場に不満を持つ人の割合は全体の 1% まで下がる。同様に、自分の強みを生かして仕事をしている人は、弱みに意識を向けて仕事している人に比べて、仕事に熱意を感じて楽しんでいる割合は6倍、人生を心から楽しんでいる割合は3倍である。(Rath, T. (2007).)
  • 自分の強みを活かせずに仕事をしている人は、週20時間までは元気に働けるが、20時間を超えた後は働ければ働くほど疲れてしまう。(Harter J. K., & Arora, R. (2009).)
  • 自分の弱みや失敗に意識を向けるよりも、うまくいっていること、自分の強みに目を向けて日々を送る方が、人は多くのことを学び成長できる。(Dye, D. (2009, August 26).)
  • 主観的な幸福度と年齢には明確な相関関係があり、満足度は若年期と晩年器に高くなり、中年期に最も低くなる。(NHK「幸福学」白熱教室)
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NHK 幸福学白熱教室より

仕事の幸福度を増やすためには、Robert Biswas-Diener 教授によればジョブクラフティングという手法がお勧めされています。

  1. 社会的な交流の質や量を見直す
  2. 仕事の意義を広げる
  3. 仕事の内容を加えてみる

人間関係と幸福

  • 日々接している家族や友人が幸せを感じていると、幸せを感じる可能性が15%高まる。つまり幸福な人々に囲まれている人ほど将来幸福になりやすい。ただし3人分離れた人までしか効果は得られない(友人の友人の友人という距離まで)。Christakis らによる調査。12,000 人を対象に、30 年以上にわたって行った追跡調査より。幸福は伝染する(なお肥満も伝染する)。
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また以下のような発見もある:

  1. 近隣に住んでいる友人は自分を将来幸福にしてくれる可能性が高い。同居する配偶者、1マイル以内の範囲に住んでいる兄弟・姉妹、隣人、もまた同じような効果を及ぼす。ただし会社の同僚からは得られない。
  2. 幸福の伝染は、距離が離れるほど減っていき、時間が経ってもまた減っていく(1年前に幸福だった人の方が3年前に幸福だった人よりも、その人につながりがある人に対して幸福感をもたらす)
  3. 日々の生活に幸せを感じている友人が一人増えるごとに、幸せになる可能性は約 9% ずつ高まる。反対に、日々の生活が不幸だと感じている友人が1人増えるごとに、幸せでいられる可能性は 7% ずつ低下する
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  • 住む場所を選択する際に、最初に問いかけるべき基本的な質問は「私の幸福に最も貢献してくれる人たちはどこに住んでいるか?」になる。(Dolan, P. (2014).)
  • 人が生き生きとした一日を過ごすためには、誰かほかの人と一緒に過ごす時間が6時間必要である(電話やメールのやり取りを含んだ、人と一緒に過ごした時間)。また人と過ごす時間が多いほどストレスも減る。(Gallup Poll,(2009).)
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  • 「職場に最高の友人がいない」会社員が仕事に熱意を持って取り組み成果を出せる可能性は、「職場に最高の友人がいる」会社員の 1/12 でしかない。(Rath, T. (2010).)

結論としては、「強みを活かせる仕事に就いて」「良い人間関係の職場」であれば幸福度が高まるかもしれない、という話になるでしょうか。当然かもしれませんが…。

なお、University of California, Davis の Robert Emmons 教授は、有意義な人生のために重要な項目は以下のとおりだと言っています。

  1. 仕事
  2. 目先の利益を超えた理想
  3. 高い目的意識
  4. 社会とつながっているという実感

皆さんにとってそうした人生を過ごすための職場が、どこかのスタートアップであればいいなと思います。

また人間が後悔するのはやったことよりもやらなかったこと、特に大きなチャンスを前にしてやらなかったことだと言われています(Roese & Summerville, 2005)。スタートアップのチャンスを前にしてやるかどうか迷っている方は、そうした研究も参照してみていただければと思います。

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