家庭内 1 on 1 ミーティングのススメ

昨年流行したドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で「夫婦は共同経営責任者」といった旨の発言があったそうです。もし本当にそうなのであれば、経営のノウハウは家庭の運営にも応用できるはずです。

実際、経営やビジネスのノウハウを日常生活に応用する試論としては『イノベーション・オブ・ライフ』などがありますし、家庭内 Slack や Trello など IT ツールの導入も流行りつつある(?)そうで、確かにビジネスマネジメントのノウハウを家庭に応用する試みは一部で有効なのではないかと思います。

さて「効果的な 1 on 1 ミーティングのためにマネージャができること」という記事を先日書きましたが、1 on 1 を強く勧めている Andy Grove の High Output Management でも「家庭での 1 on 1」を勧めています。

ワン・オン・ワン・ミーティングは家庭生活においても役に立つと、私は思っている。家にはティーンエイジャーの娘が2人いるが、こういったときの父娘の会話は、普通の環境内で話し合う会話とはその口調も内容もすっかり異なってくることがわかる。ワン・オン・ワンで話すと、お互いに相手のことを真剣になって考え、複雑微妙な問題でも持ち出してくる。親子がレストランに出かけて食事をするときなどは、もちろんメモを取ったりなどはしないが、家庭でのこうしたワン・オン・ワンは、ビジネスで実施するワン・オン・ワンときわめて似ている。どちらのワン・オン・ワン方式も、私は強く推奨したい。(Andy Grove, High Output Management)

スタートアップの文脈でも Y Combinator の Sam Altman は

と言っています。

家庭でコミュニケーション不足の問題は聞きますが、コミュニケーション過剰の問題は比較的あまり聞きません。ということを考えると、家庭内でもオーバーコミュニケーション気味にするための 1 on 1、というのは確かに有効なのかもしれません。

関連して、The Secrets of Happy Families という本では、毎週 20 分間家族会議の時間を設ける家庭は、ストレスが少なく、コミュニケーションが増え、生産性が高くなるほか、冷静な意思決定ができるようになるとのことです。(※カチローらの本からの孫引きです)

この会議では 1 on 1 のように、今日の出来事の報告などを行う食事の時間とは別に、日曜の夜などの定期的な予定を決めてスケジュールを必ず空け、以下のような話をすることがお勧めされています。

  1. この一週間で家族のなかでうまくいったことは?
  2. この一週間で家族のなかでうまくいかなかったことは?
  3. これからの一週間に対処すべきことは?

これはどちらかというとスタッフミーティングに近いかもしれませんが、情報こう言うというよりブレストに近いため、Google Ventures 流の Note and Vote などの手法を取り入れるのも有効かもしれません。

スタートアップのノウハウも、こうしたプライベートに使える部分は使っていければいいなと思った次第です。


ちなみに面談(個人面談)という言葉を使わず 1 on 1 という言葉を使っているのは、個人的にちょっとニュアンスが違うかなと感じているからです…。