日本人とは感覚が違う:怒るところでしょ!②・完

騒音の種類が増えてきています。

通常のドラムセットだけかと思えば、さすがパーカッションスクール!ティンパニやコンガ、ボンゴの音色も聞こえます。生徒さん達は楽しいんだろうなぁ。小さい子たちを邪魔したくはないんだけど・・。

管理会社にオフィスビルなのにまともな防音対策も施さずに、営業を許すのはおかしいでしょう?と話します。まともな主張ですよね。

回答します→「自分たちでは判断出来ない。」

「環境アセスメントを行なう政府の部署に依頼して騒音が妥当なものか調べさせる。」

うーん、明らかにうるさいんだけどなー。あなたも今、聞いたでしょう?と言ってみるのですが、とにかく検査を待ってくれということ。

エミリーさんのところにも行ってみます。スクールの入り口から中を覗くと、フロアは鉄板で上げ底になっていてその上に打楽器がずらり。防音どころかますます音を増幅しそうな感じにしか見えません。

窓にも壁にも防音フォームが貼られていません・・・

ドアだけ少し頑丈。かな。

バンドをやったことのある方。日本のレンタルスタジオには分厚いフォームがきちんと貼られているのを覚えていますか。それが貼られてないんです。うーん、これは階下にいたら響くよなー、と。

事務の女性に騒音の状態を話してみます。

「え?そうなんですか。でも、すみませんけど私わからないので。」

「では、今、うちのオフィスに来て実際に聞いてみて下さい。」

とお願いしました。

うちのオフィスで騒音を聞いています。明らかに”まずいなぁ”という顔をしていました。

「社長のエミリーさんに面会させてください。」

とお願いすると了承してくれたので、これで改善されるかなと期待です。

僕の不在中にエミリーさんが訪問。

これが面白いです。エミリーさんがアポなしで来た事自体はいいんですけど、その時にいたスタッフに聞くと騒音の無い時間、おそらく休み時間、に2–3分いてうちのオフィスをぐるりと一瞥して帰ったとのこと。

「何も言わなかったの?」

「何も言わなかったですね。」

「いや、ていうか君達はうるさいからどうにかなりませんか、とか聞かなかったの?」

「聞かないですけど?」

このあたりの考え方は、騒音に対して寛容であるというよりは”こういうこと(オフィスの環境とかなんとか)は自分のする仕事じゃない”という意識が強いのだと後で思いました。

そして惨敗に次ぐ惨敗。

①政府の調査:2人の係官がやってきて小一時間ほどセンサーをああでもない、こうでもないと用いて検査。結果:「まったく問題のない範疇です。」

それもそのはずで適用される数値は近隣のビル工事や交通、オフィス内の改修などから発せられる騒音に基づくもの。階上のドラマスクールからの騒音(下手くそな場合)という基準値はない。

②面会:再び面会を申し込みに行くが、社長は会いませんときっぱり言われる。なんと今度はドアの外に警備員が立っていて、インターホンを鳴らすのも制止された。

そんな感じで社長が危険人物扱いされてしまっても、スタッフ達は一向に困った様子もない。間違いなく作業効率は落ちていたはずだけど。笑。

③内容証明:そうこうしている内に、スクールの法律事務所から内容証明の郵便が届く。内容:”あなたの行為は著しくクライアントの利益を害するものであり、これ以上の整合性なき抗議の一切を中止しなければ、、、、”

完全に主客逆転。

オフィスを引っ越すことに決定

なんだかめちゃくちゃに馬鹿らしくなって来た。でも、うるさい。カフェに行って仕事もできたのかもしれないけど、生憎この頃はまだクラウドの時代じゃない。

敗北感みたいなものもあったけれど、しばらくしてオフィスを引っ越すことにした。他にも理由が出来ていた。

このオフィスビルでさらに事件*が起きたこと、事件に対する管理会社の対応がひどすぎたこと、契約更新も近づいていたこと、等々があった。今のオフィスに引っ越した。それからずっと今のオフィスで営業している。

騒音事件の顛末を振り返ってみると、社会の成り立ち方や、人々の価値観の違いがこれほど大きいということを改めて知ることが出来た良い機会だったと思う。アジアは手強い。

*事件=これについてはまた別に書こうと思います。2つ続きました。(1) 会社に泥棒が入ったこと。(2) 非常階段に嬰児が遺棄されていたこと。香港警察や管理会社のマネージャーの面白いとさえ言える対応。乞うご期待!

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感覚の違い:騒音に対する怒りの沸点①

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